- 発売日
- 2014年03月20日
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 編著等
- 久保 惠一
最新基準を反映!新COSOフレームワークも解説。粉飾、損失隠し、偽装表示、インサイダー取引、個人情報流出、資金流用などの企業不祥事を防ぐ仕組みがわかる。
目次
表紙
本扉
第3版刊行にあたって
目次
序章 内部統制とは
1 なぜいま内部統制かー企業が生き残るための不可欠の要素
2 内部統制の損得勘定ーコストとリスクのバランスを考慮し最大の効果を
3 内部統制の原型と発展ー内部統制は昔から存在し、時代とともに発展してきた
4 内部統制の二つの側面ー内部統制を分解して理解する
5 あなたの会社の内部統制をチェック(その1)ーインフラ編:トップの意識や企業文化が基盤となる
6 あなたの会社の内部統制をチェック(その2)ー管理手続編:日常業務の中のチェックや承認手続
第1 章 内部統制の基本的枠組み
1 内部統制の基本的枠組みー本書で使用するフレームワーク
2 内部統制の基本的枠組み(フレームワーク)の必要性ー誰がどのように利用するのか
3 内部統制の定義ー四つの目的と六つの基本的要素
4 目的① 業務の有効性及び効率性ー業務の有効性・効率性を高めて企業目標を達成する
5 目的② 財務報告の信頼性ーステークホルダーに対する説明責任を果たす
6 目的③ 事業活動に関わる法令等の遵守ー法治国家における企業活動の基本
7 目的④ 資産の保全ー資産を守り企業を守る
8 四つの目的の関係ー重なり合い、相互に関係する
9 基本的要素① 統制環境ー最も重要な基本的要素
10 基本的要素① 統制環境の具体例(その1)ー経営者によるメッセージの発信
11 基本的要素① 統制環境の具体例(その2)ー経営者の行動を監視・監督する
12 基本的要素① 統制環境の具体例(その3)ー権限と職責を明文化する
13 基本的要素② リスク評価と対応ーリスクに見合った内部統制を構築する
14 基本的要素② リスクの識別と分類ー分類し整理することで、リスクの識別漏れを防ぐ
15 基本的要素② リスクの分析と評価ー影響度と発生可能性で評価する
16 基本的要素② リスクへの対応ー対応方法には四つのパターンがある
17 基本的要素③ 統制活動ー日常業務に密接に関係する基本的要素
18 基本的要素④ 情報と伝達ー情報の伝達で内部統制を機能させる
19 基本的要素④ 情報の識別・把握・処理ー情報を必要な形に加工する
20 基本的要素④ 情報の伝達経路ー内部伝達と外部伝達
21 基本的要素⑤ モニタリングー内部統制が機能しているかを継続的にチェックする
22 基本的要素⑤ 日常的モニタリングー通常業務の中でのチェックや承認
23 基本的要素⑤ 独立的評価ー通常の業務から独立した視点でのチェック
24 基本的要素⑤ 内部統制上の問題についての報告ー問題を改善し内部統制の有効性を保つ
25 基本的要素⑥ ITへの対応ー企業経営に浸透したITは内部統制の要となる
26 基本的要素⑥ ITの利用及び統制ーITの統制には全般統制と業務処理統制がある
27 基本的要素⑥ ITに係る全般統制ーIT業務処理統制が継続的に機能することを保証する
28 基本的要素⑥ ITに係る業務処理統制ー業務プロセスに組み込まれたIT統制
29 内部統制の整備と運用ールールを作り、ルールを守る
30 内部統制の限界(その1)ー内部統制は合理的な保証を提供する仕組み
31 内部統制の限界(その2)ーコスト(費用)とベネフィット(便益)の比較
32 内部統制に関係を有する者の役割と責任ー組織内のすべての人によって遂行される
第2 章 日常業務に見る内部統制
1 仕入と販売に関連する管理業務の流れー仕入と販売は企業活動の基本
2 仕入先管理における統制活動ー適切な仕入先を選ぶ
3 発注管理における統制活動ー仕入先との癒着を防ぐ
4 検収管理における統制活動ー納入されたら現物の確認を
5 支払管理における統制活動ー正しく、漏れなく、ダブりなく代金を支払う
6 在庫管理における統制活動ー実地棚卸は在庫管理の基本
7 得意先管理における統制活動ー売る前に信用調査を
8 受注管理における統制活動ー与信限度枠を設定する
9 出荷管理における統制活動ー正しく、漏れなく、ダブりなく商品を出荷する
10 入金管理における統制活動ーすべての商品代金を請求し、回収する
11 個人情報保護法とはー求められているのは内部統制の構築
12 個人情報の管理業務の流れー管理における五つのポイント
13 個人情報の取得における統制活動ー利用目的を正しく通知する
14 個人情報の利用・加工における統制活動ー目的外の利用や同意のない第三者提供は厳禁
15 個人情報の保管における統制活動ー物理的セキュリティと論理的セキュリティ
16 個人情報の廃棄における統制活動ー不要な個人情報を廃棄する
17 委託先管理における統制活動ー委託元は管理責任が問われる
第3 章 内部統制と会社法
1 法令で求められる内部統制ー会社法と金融商品取引法(J -SOX)の相違点
2 会社法とはー半世紀ぶりの大幅な改正
3 会社法で何が変わったのかー基本方針の決定と開示が大会社の義務
4 会社法施行規則ー会社法が求める内部統制
5 会社法が求める内部統制(その1)ー基本方針として決定すべき事項
6 会社法が求める内部統制(その2)ー監査役設置会社の場合に決定すべき事項
第4 章 内部統制報告制度(J-SOX)
1 内部統制報告制度(J -SOX)の導入ー上場企業に義務付けられた内部統制の報告
2 内部統制報告制度(J -SOX)で何が変わったのかー日本企業が苦手な規程・マニュアルの整備
3 内部統制基準の全体像ー基準の三部構成を理解する
4 財務報告に係る内部統制とはー制度で求められるのは「財務報告」のみ
5 経営者による内部統制の評価の全体像 ー上場企業に求められること
6 全社的な内部統制の評価ー企業グループを統治するための基盤の評価
7 決算・財務報告に係る業務プロセスの評価ー財務報告における最重要プロセス
8 業務プロセスに係る内部統制の評価(その1)ー重要な事業拠点の選定
9 業務プロセスに係る内部統制の評価(その2)ー評価対象とする業務プロセスの識別
10 業務プロセスに係る内部統制の評価(その3)ー業務の一連の過程を文書化する
11 業務プロセスに係る内部統制の評価(その4)ー業務の中のリスクと統制活動を整理する
12 業務プロセスに係る内部統制の評価(その5)ー統制上の要点(キーコントロール)の整備と運用を評価する
13 業務プロセスに係る内部統制の評価(その6)ーIT全般統制とIT業務処理統制を評価する
14 内部統制の有効性の判断ー「開示すべき重要な不備」がなければ内部統制は有効である
15 内部統制の報告ー経営者が表明する意見は四パターン
16 内部統制報告制度(J -SOX)の導入結果(その1)ー適用初年度の結果概要
17 内部統制報告制度(J -SOX)の導入結果(その2)ー開示すべき重要な不備の傾向を見る
18 内部統制報告制度(J -SOX)の導入結果(その3)ー不正の発覚とJ-SOX
19 内部統制報告制度(J -SOX)に関する事例集(その1)ー効率的な内部統制報告実務に向けて
20 内部統制報告制度(J -SOX)に関する事例集(その2)ーリスク・アプローチが効率化の鍵
第5 章 内部統制と関連トピック
1 リスクマネジメントとはー危機を予防するためのPDCAサイクル
2 リスクの種類ー二つのリスクと内部統制の関係
3 リスク対応の具体例ーリスクへの対応と内部統制の関係
4 コンプライアンスとはー概念には幅がある
5 企業行動憲章ー「内部統制の基本的要素」と整合する
6 内部監査とはー内部監査の目的と要件と機能
7 これからの内部監査ー準拠性テストから内部統制の整備・運用の監査へ
8 不正対策の必要性ー不正が発生する三つの要因
9 不正防止プログラムー不正を防止するためのPDCAサイクル
10 各国の内部統制のフレームワーク ー各国の各種制度の中で利用される
11 COSOフレームワーク(1992年)ー世界で最も有名なフレームワーク
12 新COSOフレームワーク(その1)ー経営環境の変化に伴う二〇年ぶりの改訂
13 新COSOフレームワーク(その2 )ー17の原則が最大の特徴
【資料】財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準
コラム
内部統制のプロフェッショナル
認証を取れば内部統制は万全か?
海外子会社の内部統制の構築
金融商品取引法って何?
内部統制報告制度と米国SOX 法404 条
企業の内部統制の構築状況を知る
参考文献等
奥付