- 発売日
- 2019年11月20日
- 出版社
- 岩波書店
- 編著等
- 小塚 荘一郎
仮想通貨、データ取引、シェアリングエコノミー……。AIをはじめとするデジタル技術の発展は、これまでの「法」ではとらえきれない事態を生じさせ、さまざまな課題をつきつけている。近代社会を規律してきた「法」のゆらぎは一体何を意味するのか。ビジネス法の最前線で起きている問題を取り上げながら考える。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 デジタル技術に揺らぐ法
1 デジタル技術と人間の能力の拡張
2 法制度に対する期待と不満
第2章 AIとシェアリング・エコノミー ー利用者と消費者の間
1 消費者がモノを持たない時代
2 AIの間違いと暴走
3 責任の所在ー メーカー・売り手・プラットフォーム
第3章 情報法の時代 ー「新時代の石油」をめぐって
1 プライバシー対「データの活用」
2 誰のプライバシーか
3 情報法の構造
第4章 法と契約と技術 ー何が個人を守るのか
1 AIに関する原則と「コード」の支配
2 縮小する「法の領域」
3 間違わないAIの問題
第5章 国家権力対プラットフォーム
1 仮想通貨は国家を壊すか
2 デジタル版の「新国際経済秩序」
3 法を執行する「コード」と権力に対抗する「コード」
第6章 法の前提と限界
1 スマートコントラクトと近代法
2 社会を守るガバナンス
参考文献
あとがき
奥付