- 発売日
- 2021年06月01日
- 出版社
- 日本加除出版
- 編著等
- 高井・岡芹法律事務所
類書では記述が薄い「説明実務」に焦点を当てた書。正社員と非正規社員の間の待遇差について、使用者側がいかに対応すべきか(見直しが必要な場合はその対処法を、合理的と判断される説明が可能な場合には説明方法・理論構成の方法を)具体的な例を挙げて示す。制度編では、制度の概要や関連法令とともに、2020 年10 月に出された最高裁判決や実務上の指針となる重要判例について、判断のポイントを丁寧に解説。実務編では、賃金や休暇等の項目ごとに、ガイドライン・裁判例を根拠として示しながら、待遇差の説明方法を解説。
目次
表紙
はしがき
目次
第1編 制度
第1章 同一労働同一賃金制度の概要
第1 法改正の経緯等
第2章 重要法令解説
第1 パート・有期法
第2 ガイドライン
第3 派遣労働者に関連する法令
第3章 重要判例解説
第1 はじめに
第2 5判決の解説
第3 2判決の解説
第4 その他高裁判決
第2編 実務総論
第1章 パート・有期法14条に基づく待遇説明のための準備
第1 パート・有期法14条に基づく待遇説明とは
第2 待遇説明のための準備
第2章 職務・人材活用の実態の分析
第1 職務分析・職務評価の目的
第2 職務分析
第3 職務評価
第3章 賃金制度等の検証
第1 職務評価結果等の検証
第3編 実務―賃金制度と待遇差に関する合理的説明
第1章 はじめに
第1 法改正の重要性
第2 問題となる労働条件の広がり
第3 通常の労働者と短時間・有期雇用労働者との待遇差に関する合理的な説明の内容(概論)
第2章 基本給
第1 基本給の性格の理解とその重要性
第2 基本給の待遇差の説明の仕方の一般論
第3 通常の労働者と短時間・有期雇用労働者の基本給の制度が同一の場合
第4 通常の労働者と短時間・有期雇用労働者の基本給の制度が少なくとも外見上は同じではない場合
第3章 賞与
第1 はじめに
第2 賞与の待遇差に関する説明義務と準備
第3 ガイドラインにおける賞与の待遇差に関する見解
第4 賞与に関する待遇差の説明~大阪医科薬科大学事件最高裁判決(最判令和2・10・13労判1229号77頁)を参考に~
第5 定年後再雇用者の賞与に関する待遇差の説明~長澤運輸事件最高裁判決(最判平成30・6・1労判1179号34頁)を参考に~
第6 他の裁判例に基づく賞与の待遇差の説明例
第7 まとめ
第4章 退職金
第1 はじめに
第2 原則的な考え方
第3 メトロコマース事件の退職金に関する判断等の概要
第4 メトロコマース事件最高裁判決に基づく退職金の待遇差に関する説明例
第5 まとめ
第5章 役職手当(資格手当)
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第6章 作業手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第7章 特殊勤務手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第8章 精皆勤手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第9章 時間外労働・深夜労働・休日労働手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第10章 通勤手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第11章 食事手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第12章 無事故手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
第13章 住宅手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
第14章 家族手当・扶養手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
第15章 地域手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第16章 物価手当
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
第17章 休職
第1 裁判例
第2 ガイドライン(病気休職)
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第18章 法定外休暇
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例・ガイドラインを踏まえた対応・説明例
第19章 私傷病欠勤
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
第20章 医療費補助・祝金
第1 裁判例
第2 ガイドライン
第3 裁判例を踏まえた対応・説明例
あとがき
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