- 発売日
- 2023年06月25日
- 出版社
- 日本法令
- 編著等
- 石坂浩、鬼澤秀昌、宍戸博幸
子どもの最善の利益のために“弁護士"に何ができるか?教員とのトラブルやいじめ、学級崩壊、不登校、モンスターペアレント、教員の過重労働などの問題解決の1つとして、「スクールロイヤー」(学校と弁護士の連携)が注目されています。本書では、このスクールロイヤーというアプローチから、教育現場における弁護士の役割について取り上げ、スクールロイヤーとしてあるべき具体的なアプローチ手法や具解決方法(法的視点+ソーシャルワークの視点)について、実例をもとに解説。
目次
表紙
改訂版発行にあたって
はじめに
Contents
第1部 総論編
第1章 スクールロイヤーの定義
1 「学校」の定義と学校問題の独自性
2 各種機関におけるスクールロイヤーの概念
3 学校への関与方法(制度設計)
4 教育行政に係る法務相談体制の充実
5 スクールロイヤーになるために
6 学校における法律問題
コラム①:学校の数
第2章 法律的アプローチ
1 はじめに
2 弁護士が有する知識とスキル
3 スクールロイヤーが押さえるべき知識
4 スクールロイヤーの具体的機能
コラム②:教育機関とソーシャルワークの歴史
第3章 福祉的アプローチ
1 コミュニケーションスキル
2 介入技術論(アプローチモデル)
3 実践に際して
コラム③:社会福祉士とは
第2部 実践事例
第1章 学級問題【学級崩壊】
事例
1 学級崩壊
2 アプローチ方法
3 子ども側の問題
4 教員側の問題
5 事例検討
6 学級担任制度を超えて【制度論】
7 チーム学校【文部科学省の動き】
コラム④:校則
第2章 保護者問題【モンスターペアレント】
事例
1 モンスターペアレント概説(保護者はある意味モンスター)
2 初期対応
3 背景事情の見極め【事例の展開】
4 チームアプローチ
5 チームアプローチの限界
コラム⑤:PTAとは
第3章 いじめ問題
事例
1 いじめ対策に関する現状と政策
2 いじめの定義
3 いじめの背景知識(構造とプロセス)
4 本事例における具体的対応
5 重大事態としての対応
6 学校の法的責任・対応
7 いじめが起きる原因と解決策
8 法におけるいじめ予防
コラム⑥:子どもの貧困
第4章 第三者委員会
事例
1 第三者委員会概要
2 いじめ防止対策推進法と第三者委員会
3 いじめの重大事態における調査組織の運用と実態
4 第三者委員会の課題
5 事例検討
6 今後の展望
コラム⑦:主権者教育と政治的中立性
第5章 不登校問題
事例
1 我が国の不登校児童の状況
2 不登校の背景
3 具体的対応(アプローチ)
4 子どもの居場所
5 不登校児の進学
6 スクールロイヤーと不登校
コラム⑧:NPOとの連携
第6章 教員の労働環境【部活動問題等】
事例
1 教員の労働環境とスクールロイヤー
2 教職員の労働に関する法制度
3 部活動の位置付け
4 教職員の労務に関する裁判例
5 働き方改革
6 本事例におけるスクールロイヤーの対応
コラム⑨:教員の懲戒処分
第7章 非行問題【少年非行】
事例
1 子どもの非行(少年法)
2 非行の背景
3 学校における対応
4 少年事件における付添人活動とスクールロイヤーの活動
コラム⑩:地域連携
第8章 子どもの多様性【子どもの障害問題】
事例
1 子どもの障害
2 知的障害と発達障害,精神障害
3 発達障害児(LD・ADHD等)の支援教育
4 発達障害以外の障害児への支援教育
5 学校・スクールロイヤーとしての関与
コラム⑪:虐待とスクールロイヤー
第9章 学校事故
事例
1 基本的姿勢
2 学校事故に関する法律等
3 教員および学校の法的責任
4 学校における事故(災害以外)
5 学校における災害(地震)
6 事故防止のためにスクールロイヤーが果たす役割
コラム⑫:学校と著作権
参考文献
執筆・編集者
奥付