BUSINESS LAWYERS LIBRARY

シェブロン法理の考察

発売日
2018年09月20日
出版社
日本評論社
編著等
辻 雄一郎

行政機関の制定法解釈に対する「敬譲型」司法審査法理の定立で知られる米連邦最高裁判決の核心的な2段階審査法理を再検証する。

目次

表紙

はじめに

目次

第1章 シェブロン判決とは

1 事案の概要

2 シェブロン判決で2 段階審査以外に述べられていたこと

第2章 規則制定権とシェブロン法理

1 1944年スキッドモア判決から2001年ミード判決へ

2 行政手続法の用意する規則制定手続

3 553条の例外の3:種解釈規則に関する考察

4 ハイブリッド型規則制定手続

5 対審型規則制定手続

6 告知とコメントを通じた規則制定手続553(b)条

7 1997年アウア対ロビンズ判決

8 2001年ミード判決

9 2013年デッカー対NRDC 判決

10 2015年ペレズ判決

第3章 レーンキストからロバーツにおけるステップ0 の運用

1 2000年タバコ判決

2 2015年キング対バーウェル判決

第4章 ステップ1の運用

1 ステップ1の検討:2016年FERC 判決

2 2001年ATA判決

3 2007年マサチューセッツ判決

4 2014年スキャラバ判決

5 2018年ウィスコンシン判決:ストックオプション行使に対する課税についての判断

6 2018年ペレイラ判決:不法滞在者の滞在継続期間に関する判断

第5章 ステップ2の運用

1 2001年SWANCC判決

2 2006年ラポノス判決

3 2007年ワイルドライフ判決

4 2009年エンタージ判決

5 2014年UARG判決

6 2014年EMEホーマー判決

7 2015年ミシガン対EPA判決

第6章 テクスチャリズムの沿革

1 テクスチャリズムとはなにか

2 シェブロン判決に対するテクスチャリストの不満:トーマスの矛盾

第7章 ロバーツ・コートの最近の判例とテクスチャリズムとの矛盾

1 ステップ0:シェブロン2段階審査の発動する前提

2 ステップ1の事案

3 ステップ2の事案

第8章 シェブロンの4段階の解釈手法

1 シェブロン4段階テスト:シェブロン法理の示す「専門性」と民主的正統性

2 学説の動向:専門性と民主的基盤

3 原告適格、裁判管轄そして本案審理

4 ペレズ判決とアウア判決の行方:規則制定手続と司法審査

5 ロバーツの立場:裁判管轄

第9章 ロバーツ・コートのシェブロン判決の運用の背景について

1 大統領と連邦議会の対立そして州議会

2 大統領の下にある行政機関とOIRAとの関係

3 2018年ハワイ判決:渡航制限(Travel ban)についての判断

4 トランプ政権の温暖化政策の動向とその効果

5 法制定の負担と圧力団体

6 ケネディの退官とカバノー

7 合衆国最高裁の裁判官の法解釈理論と学説

8 ミシガン判決と学説の分析(ファーバー、サンスティン、カールソン)

9 スコット・プルーイットの透明性の提案

10 わが国への示唆:行政機関の規制の実際と司法府の立ち位置

11 わが国への示唆:専門性という口実と判決という呪縛

おわりに

業績一覧

参考文献

謝辞

奥付

正誤表

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