- 発売日
- 2015年02月25日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 山本和彦、山田文
体系性・客観性・包括性を実現し、初学者から研究者・実務家まで、多様なニーズに応えうる、注目の2名の著者による最良のテキスト。
目次
表紙
はしがき
目次
第Ⅰ部 ADR総論
イントロダクション(ADRをイメージするためのショート・ストーリー)
第1章 ADRの意義
1 ADRの意義と目的
2 ADRの種類
3 ADRの発展史
4 ADRに対する批判とルール化
資料 民事及び商事事件における調停に係るいくつかの事項に関する2008年5月21日の指令
[コラム]仲裁はADRか?
[コラム]ADRと労働審判制度
[コラム]集団的被害とADR
[コラム]法の3類型とADR
[コラム]ベースボール仲裁
[コラム]法人類学と紛争理論
第2章 ADRの主体・手続・解決基準
1 ADRの主体
2 ADR手続の規律
3 ADRと法
[コラム]草の根ADRにおける調停者の「資格」
第3章 ADRと裁判
1 ADRと裁判の関係
2 ADRと裁判の役割分担
3 ADRと裁判の連続性・非連続性
[コラム]ADRと法の支配
[コラム]水俣病の和解とそれをめぐる論争
[コラム]民法改正作業と協議による時効の中断
第4章 ADRの法制
1 ADR法(裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律)
2 調停関係法
3 仲裁関係法
[コラム]司法制度改革とADR
[コラム]金融トラブル連絡調整協議会と金融ADR
[コラム]日本ADR協会――ADR機関の連携に向けて
[コラム]弁護士法72条とADR
[コラム]調停法の発展と普及――関東大震災の「功績」
第5章 行政型ADR
1 総論
2 行政型ADRの機能
3 行政型ADRの現状
4 行政型ADRの評価と課題
[コラム]建設工事標準約款の改正とADRの役割
[コラム]裁定制度
[コラム]国民生活センターのADR機能
[コラム]集合的権利保護とADR
第Ⅱ部 調停
第6章 調停総論
1 調停の意義と理論
2 調停のモデルと技法
3 調停規範
4 調停契約、調停合意
5 調停における専門家・代理人の役割
[コラム]付調停決定における裁量
[コラム]交渉理論
[コラム]手続主宰者の選択
第7章 司法型調停
1 民事調停手続
2 家事調停手続
3 調停調書の効力
4 調停手続と判決手続
[コラム]民事調停官・家事調停官とパートタイム裁判官
[コラム]調停申立てと時効の中断
[コラム]調停に代わる決定の意義――積極的同意と消極的同意
[コラム]家庭裁判所調査官とはどんな人?
[コラム]裁判上の和解の既判力
[コラム]調停合意と後遺症
[コラム]付調停と当事者の同意
第8章 民間型調停
1 民間型調停の意義
2 運営主体による分類と特徴
3 民間型調停の認証制度
[コラム]職業としてのADR
第Ⅲ部 仲裁
第9章 仲裁総論
1 仲裁の意義・特性
2 仲裁の種類
3 仲裁の現状と課題
4 各国仲裁法の歴史と特徴
5 日本仲裁法の特徴――UNCITRALモデル法との比較
[コラム]スポーツ仲裁の特殊性
[コラム]その他の国々の仲裁制度
第10章 仲裁法の概要
1 仲裁合意
2 仲裁人および仲裁廷
3 仲裁手続
4 仲裁判断
5 仲裁判断の取消し・執行
[コラム]「仲裁契約」から「仲裁合意」へ
[コラム]不起訴の合意の効力
[コラム]書面のない仲裁合意――「俺の船を救ってくれ!」
[コラム]倒産と仲裁
[コラム]アンパイア仲裁
[コラム]仲裁手続代理に関する立法
[コラム]「衡平と善」
[コラム]仲裁手続における和解――日本の特殊性と普遍性
[コラム]決定手続化と憲法論
第11章 国際仲裁の諸問題
1 国際仲裁の意義
2 準拠法
3 外国仲裁判断の承認執行
[コラム]UNCITRALモデル規則の利用と改正の動向
[コラム]リング・リング・サーカス事件の意義
[コラム]書面要件の緩和と解釈宣言
第Ⅳ部 ADRの現状と将来
第12章 紛争類型とADR
1 倒産ADR
2 医療紛争ADR
3 隣地紛争
4 金融紛争ADR
5 建築紛争
6 そのほかの領域・制度
[コラム]金融オンブズマン
第13章 ADR手続の課題と展望
1 伝統的なADR手続の応用
2 ADR手続の改善
[コラム]トライアル、ディスカヴァリ、ディスクロージャ、デポジション
第14章 今後の課題と展望
1 法実務への影響と今後の課題
2 ADR手続主宰者の教育・訓練、倫理
3 ADR機関等の協力・連携
4 財政負担の問題
5 展望
[コラム]調停のテクニック
[コラム]NASA事件のインパクト
索引
奥付