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18歳からはじめる環境法〔第3版〕

発売日
2024年11月15日
出版社
法律文化社
編著等
大塚直

環境法の機能と役割を学ぶための入門書。公害・環境問題の展開と現状を整理し、環境保護にかかわる法制度の全体像を概観する。第2版刊行(2018年)以降の関連動向や判例法理の展開をふまえた改訂版。

目次

表紙

第3版はしがき、初版はしがき

目次

第I部 環境法の基礎

1 日本の公害・環境問題の歩み―公害・環境法の歴史

1 四大公害事件

2 公害対策基本法の制定

3 1970年の公害国会

4 激甚な産業公害から都市生活型公害・地球環境問題へ

5 地球サミットおよび環境基本法の制定

6 自然保護法制の変遷

7 景観の保全

8 化学物質の規制

2 環境法で問題は解決できるのか―環境問題と法の体系

1 環境問題に対する法的対応

2 環境法とは何か、どのような特色をもっているか

3 環境法の体系

3 環境法は何を目指しているか―環境法の理念と原則

1 環境基本法と環境法の理念・原則

2 社会全体の取り組みの目標としての原則:持続可能な発展原則

3 環境政策・対策の実施に関する原則:未然防止原則・予防原則

4 環境保護を主体の観点から捉えた場合の原則:環境法原則としての環境権

5 環境汚染防止等の費用負担の原則:原因者負担原則

4 誰が環境を守るのか―国・地方公共団体・事業者・市民・環境NPO等それぞれの役割

1 環境保護の主体は、行政(国と地方公共団体)だけなのか?

2 国と地方公共団体にはどのような役割があるのか?

3 環境保護の主体として、事業者にはどのような役割があるのか?

4 環境保護の主体として、市民にはどのような役割があるのか?

5 環境NPOにはどのような役割が期待されるのか?

6 いわゆる「市民参画」は必要ないのか?

5 どのような方策で環境保護がなされるのか―環境政策手法論

1 環境政策の手法とは

2 規制的手法

3 経済的手法

4 情報的手法

6 環境への影響に対する事前の評価が必要なわけ―環境アセスメント

1 環境アセスメントとは:環境アセスメントがないとどうなるか?

2 環境アセスメントの制度構造:どのような制度になっているか?

3 環境アセスメントの機能メカニズム:どのように環境配慮をするのか?

7 環境紛争を解決するいくつかの方法―司法・行政的手法と被害者救済

1 損害賠償

2 差止め

3 公害紛争処理法

4 行政訴訟

コラム 将来の環境法と憲法―18歳からはじめる一票

第Ⅱ部 事件・現象から学ぶ環境法

8 「おいしい空気」が汚されたら生きられない―大気汚染

1 日本の大気汚染の歴史

2 工場・事業場の規制・対策

3 自動車排出ガスの規制・対策

4 大気汚染によって被害を受けたらどうしたらよいか?

9 「命の水」が汚されたら生きられない―水質汚濁

1 水はどのような形で存在しているのか?

2 何が水を汚しているのか?

3 法律はどのように水を守ろうとしているのか?

4 地域の貴重な水源を守るために自治体はどのような取り組みをしているのか?

5 水質汚濁によって被害を受けたらどうしたらよいか?

10 「母なる大地」が汚されたら生きられない―土壌汚染

1 土壌汚染はどのようにして問題となったのか?

2 何が土壌を汚染するのか?:土壌汚染はどのようにして健康等の被害を生じるのか?

3 土壌汚染は他の公害とどう異なるか?:市街地の土壌汚染に対する法律の制定が遅れたのはなぜか?

4 法律はどのように土壌の汚染を防止し、土壌の汚染の除去等をしようとしているのか?

5 土壌汚染によって被害を受けつつある場合、付近住民はどのような請求ができるか?

11 ゴミの管理をどうするか―廃棄物

1 ゴミの管理の現状はどうなっているか

2 ゴミの適正な処理のための法の仕組みはどうなっているか

3 ゴミのリサイクルのための法の仕組みはどうなっているか

4 ゴミの管理についての紛争はどのように解決されるか

12 化学物質・有害物質の取り扱いにはどういう注意が必要なのか

1 身の回りに沢山ある化学物質とそのリスク

2 アスベスト禍

3 化学物質の製造から廃棄まで

4 化学物質の排出移動についての情報開示:PRTR法

13 人間と自然のバランスを求めて―自然保護

1 生物多様性って何だろう?

2 生物多様性条約と生物多様性基本法

3 野生動物を保護する環境法は?

4 絶滅の危機にある動植物種を保護する環境法は?

5 自然そのものを保護する環境法は?

6 外来種による被害を防止するには?

14 都市の景観は誰がどうやって守るか

1 景観問題とは何か

2 まちづくりに関する法と紛争

3 景観利益は法的に保護されるか

4 景観保護のための法制度

5 景観保護法制における諸課題

15 地球温暖化にどうやって対処するか

1 地球温暖化とはどういう問題か

2 地球温暖化に対処するための国際制度

3 日本国内の各主体は、温暖化対策に関して、どのような役割を果たしているか

4 気候変動対策のためのカーボン・プライシング

5 日本では温暖化に関してどのような紛争が起こっているか

コラム エネルギー・環境問題と、再生可能エネルギーの位置づけ

奥付

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