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環境憲法学の基礎

発売日
2023年05月03日
出版社
日本評論社
編著等
藤井康博

個人の視点から環境保護の原則と権利を検討し、人権論から環境保護法制を基礎づけることで憲法学と環境法学を架橋する重厚な研究。

目次

表紙

総目次

細目次

初出一覧

凡例

序章 憲法学と環境法学の架橋へ――<個人><人間><ヒト>の尊厳と環境国家

本書の原点・構成

Ⅰ 憲法原理:立憲主義・<個人><人間><ヒト>の尊厳─国家に対する<個人の自由>優位の配分原理:Schmittの学流

Ⅱ 国家目的<自由><安全><生命>、環境保護

1 国家目的――国家目標・国家任務との相違

2 国家目的<個人の自由><人間の安全><ヒトの生命>と尊厳の思潮

3 国家目的<環境保護>?

Ⅲ 国家目標<環境>の憲法解釈――環境国家目標

補論:法原理・法原則とは――準則・例外・政策・手法に対する性質と機能

第1部 環境法原則の憲法学的基礎づけ

緒論 環境法三原則の概観

1 ドイツの法政策・学説

補論:EU法(欧州憲法条約草案、EU運営条約)、国際法、近隣諸国法

2 日本の法政策・学説

3 三和音?

第1章 事前配慮原則――予防原則を越えて

序 <3.11>後の原子力、不確実性と限界状況

Ⅰ 危険・リスク(・残存リスク批判)

Ⅱ 広義の事前配慮原則 ――〔1-1〕危険未然防止・〔1-2〕リスク事前配慮・〔1-3〕将来配慮

Ⅲ 原子力規制――憲法原理、環境法の事前配慮原則から

後序

第2章 原因者責任原則――汚染者負担原則を越えて

序 責任の揺らぎ

Ⅰ 原因者(負担)原則・汚染者負担原則の概要

Ⅱ 原因者(負担)原則の種々の根拠

Ⅲ 「憲法要請としての原因者原則?:自由と責任性の連結」

Ⅳ 自己決定・自己責任(自由・責任)の原理・原則

Ⅴ 原因者責任原則

後序

第3章 協働原則批判

序 協働の席捲

Ⅰ 協働の概要

Ⅱ 判例:比例原則からみた協働手法

Ⅲ 学説(特に公法理論):協働は、環境―法―原則か、手法か

Ⅳ 学説(特に憲法基礎理論):国家と社会は二元か一元か

後序

第2部 環境問題に対する権利論

序 諸々の権利の中から

第4章 環境権批判

Ⅰ 日本の環境権批判

Ⅱ ドイツの環境基本権批判

Ⅲ 環境権の潜在力?

補章 基本権保護義務批判、防御権構成

第5章 人格権――三段階審査、特に比例原則

Ⅰ 三段階審査、特に比例原則――<個人>の尊厳・配分原理・国家目的<自由>に拠る基礎づけ

Ⅱ 環境法領域における三段階審査、特に比例原則

Ⅲ 三段階審査の各考察

Ⅳ 審査密度、広義の<立証責任>

後序<3.11>前後、人権原論の試み――特に第1章・第4章・第5章を承けて

終章 環境憲法

序 憲法問題の辺境問題たる環境問題?

Ⅰ 環境憲法の概観

Ⅱ 環境憲法の独自性

Ⅲ 憲法原理と環境法原則の輻輳する難問・課題――立憲主義とリスク責任、民主主義と将来責任

結 <個人>の尊厳、環境憲法学の途上(憲法改正限界にも触れて)

要約

あとがき

主要参考文献 兼 人名索引

奥付

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