- 発売日
- 2022年07月31日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 山田晋、西田和弘、石田道彦、平部康子、丸谷浩介
第1部で目的別体系論を軸に、社会保障の範囲や課題を提示し、新たな体系を模索。第2部では個別領域で取り組まねばならない課題を検討する。社会の変容にともない社会保障の枠組みと法体系の検討を試み、将来を展望する。
目次
表紙
はしがき
目次
第1部 目的からみる社会保障法―新たな体系の模索―
社会変動と社会保障法―その範囲と法体系
1 はじめに―社会変動と社会保障
2 社会保障の変容―その範囲と体系
3 検討―体系論と社会保障の範囲
4 展望―社会変動と社会保障の新たな方向
グローバル化と社会保障
1 経済活動と法
2 社会保障と国民国家
3 グローバル化による影響と対応策
4 社会保障制度のハーモナイゼーション
5 社会保障制度のコーディネーション
6 むすび
所得保障法における最低所得保障の課題
1 はじめに―本稿の目的
2 目的別区分説と所得保障法
3 最低所得保障法と保護基準の課題
4 所得維持保障法と最低年金保障
5 おわりに
健康保障法―目的別区分説による疾病予防・健康増進施策の検討
1 はじめに
2 目的別区分説における健康保障法
3 健康保障法の構造と課題
4 おわりに―公衆衛生施策と健康保障法
生活自立支援保障法における教育保障の展開―子どもに対する教育支援給付を素材に
1 はじめに
2 社会保障法学における教育支援
3 教育支援給付の展開
4 教育保障の特質と教育支援給付の類型
5 教育保障の課題
6 おわりに
労働自立支援保障法の現代的意義―生活困窮者自立支援法を中心に
1 はじめに
2 労働
3 自立と保障
4 生活困窮者自立支援法における労働自立支援保障の構造
5 おわりに
社会保障法における権利擁護―目的別法体系と社会変化を踏まえた概念
1 はじめに
2 社会保障法学における権利擁護研究
3 社会変化と権利擁護
4 社会保障法における権利擁護概念―再考
5 むすびにかえて
アフターコロナのベーシック・インカム論
1 はじめに
2 ベーシック・インカム、その内容、背景、考察の視点
3 ベーシック・インカムの「目的」をめぐって
4 新型コロナウイルス感染症対策とベーシック・インカム
5 おわりに
社会保障法における住宅保障
1 はじめに
2 社会保障法学における住宅保障の議論
3 近年の住宅保障関連諸立法の展開
4 これからの住宅保障を考える視点と具体的課題
5 むすびにかえて
生活自立支援保障法における犯罪をした者
1 はじめに
2 生活自立支援保障法の主体としての犯罪をした者
3 生活自立支援にかかる犯罪をした者の権利
4 むすびにかえて
社会法基本原理の再検討
1 実定法に対する二面の要請
2 資本主義実体法―現代法の現実的前提
3 市民法の統一原理とその現実的機能
4 社会法の原理と原理論的定義
5 社会法原理の展望
第2部 社会変動と社会保障法の展開
デジタル化と社会保障法―データの医療費適正化への利活用を巡る論点
1 はじめに
2 社会保障におけるインセンティブ制度の位置づけ
3 予防・健康づくりに係るインセンティブ制度の類型
4 医療保険におけるインセンティブ制度の論点
5 医療費適正化の中のインセンティブ制度の論点
6 まとめ
介護者の権利―日本とドイツの比較考察
1 はじめに
2 介護者の現状
3 介護者の権利の内容
4 日本の介護保険法における介護者の位置づけ
5 ドイツ介護保険法における介護者の位置づけ
6 日本とドイツにおける介護者の権利に関する比較考察
業務上疾病の範囲と行政規則の機能
1 はじめに
2 職業疾病の範囲の設定・拡大にかかる認定基準の役割
3 職業疾病の認定基準と司法審査
4 検討
保険診療契約主体(緒論)
緒言
1 契約主体論の意味
2 接近法、または本論の構成
3 診療契約の意義
社会変動と国民年金保険料の免除等の課題―軽度の障害者等の排除を中心に
1 本稿の目的と概要
2 国民年金保険料の免除等の特徴について
3 2000年から2020年までの国民年金保険料の免除等についての動向
4 課題の検討―軽度の障害者等の公的老齢給付からの排除の拡大
5 おわりに
社会モデルから見た障害者就労支援
1 はじめに
2 保護雇用(sheltered employment)および支援付き雇用(supported employment)に対する障害の社会モデルの観点からの評価―アメリカ、イギリスを例に
3 わが国の障害者就労支援における社会的障壁とその縮減
4 おわりに
障害者就労における働き方の変化―訓練等給付
1 はじめに
2 ドイツにおける障害者就労支援とデジタライゼーション
3 ドイツ障害者就労支援における変化
4 訓練等給付の現状と課題
5 まとめにかえて
河野正輝先生 略歴及び研究業績
奥付