BUSINESS LAWYERS LIBRARY

企業法務のための経済安全保障入門

発売日
2023年03月14日
出版社
中央経済社
編著等
大川信太郎

経済安全保障に関する政策や法整備の急速な進展に対応した法務的目線における企業対応を解説。関連法制立案に行政官及び弁護士として携わってきた著者がわかりやすく記載。

目次

表紙

はじめに

目次

凡例

第1章 経済安全保障とは何か

1 近時注目を浴びる経済安全保障

⑴日本における経済安全保障の展開

⑵米中対立とロシアによるウクライナ侵攻

2 経済安全保障の全体像

⑴経済安全保障の定義

⑵経済安全保障概念の外延を理解する上での難しさ

⑶経済安全保障と類似概念の比較

⑷経済安全保障関連法令の特殊性

⑸経済安全保障を読み解く主要11分野

3 経済安全保障に関する日本政府の体制

⑴ 内閣官房における体制

⑵ 各省の経済安全保障室

⑶ 経済安全保障推進会議

第2章 企業における経済安全保障への実務対応

1 なぜ企業が経済安全保障に対応する必要があるのか

⑴ハードローリスクとしての経済安全保障

⑵ソフトローリスクとしての経済安全保障

⑶ベネフィットとしての経済安全保障

2 実務対応の3ステップ

⑴ステップ1:経済安全保障の全体像を理解する

⑵ステップ2:自社と関係のある経済安全保障分野を特定する

⑶ステップ3:自社と関係のある経済安全保障分野に集中して対応する

3 経済安全保障担当部門・担当者の設置

⑴組織上の位置づけ

⑵メンバー構成

⑶外部人材の起用

⑷機能と所掌

第3章 経済安全保障を読み解く主要11分野―貿易管理

1 貿易管理と経済安全保障の関係

コラム 輸入と経済安全保障

2 日本における貿易管理制度

⑴日本における貿易管理の種類

⑵日本における貿易管理の所管官庁

⑶日本における安全保障貿易管理の概要

⑷日本における安全保障貿易管理と近時のトピック

3 米国における輸出管理制度

⑴輸出管理規制の範囲(規制理由と仕向地の組み合わせ)

⑵再輸出規制・直接製品規制の有無

⑶エンドユーザー規制の有無

⑷独自管理品目

4 中国における輸出管理制度

⑴再輸出規制・広範なみなし輸出規制の可能性

⑵懸念輸入業者およびエンドユーザーリストの導入

⑶域外適用・報復条項

⑷規制品目リスト

5 輸出管理コンプライアンスと「安全保障感覚」

第4章 経済安全保障を読み解く主要11分野―投資管理

1 投資管理と経済安全保障の関係

2 日本における投資管理制度

⑴企業に関する投資管理(外為法)

⑵土地に関する投資管理(重要土地等調査法)

3 米国における投資管理制度

⑴間接取得が管理対象に含まれるか

⑵審査対象の範囲が事前届出の範囲に一致するか(事後介入があるか)

⑶強制的な執行手段が活発に運用されているか

第5章 経済安全保障を読み解く主要11分野―経済制裁

1 経済制裁と経済安全保障の関係

2 日本における経済制裁

⑴日本における経済制裁の概要

⑵日本における経済制裁の執行

3 米国における経済制裁

⑴なぜ日本企業も米国の経済制裁を遵守する必要があるのか

⑵米国における経済制裁の基本的な枠組み

⑶OFAC規制のコンプライアンス

4 人権を理由とした経済制裁の広がりと中国反外国制裁法

⑴人権を理由とした経済制裁の広がり

⑵中国反外国制裁法

第6章 経済安全保障を読み解く主要11分野―ICTSサイバーセキュリティ

1 ICTSセキュリティと経済安全保障の関係

コラム ステートスポンサード攻撃

2 日本におけるICTSセキュリティの確保

⑴政府調達におけるICTSセキュリティの確保

⑵防衛調達におけるサイバーセキュリティ基準の改正

3 米国におけるICTSセキュリティの確保

⑴政府調達におけるサプライチェーン・リスクへの対応 (2019年国防権限法889条)

⑵大統領令13873号に基づく外国敵対者の情報通信機器・サービス等の購入禁止

⑶米国連邦通信委員会(FCC)による通信事業免許の却下・取消

⑷米国の安全保障に脅威を与える機器に対する認証禁止等

⑸特定の中国系アプリの使用禁止命令(取消済み)

⑹防衛調達におけるサイバーセキュリティ基準の導入

第7章 経済安全保障を読み解く主要11分野―国家秘密保全(セキュリティ・クリアランス)

1 国家秘密保全(セキュリティ・クリアランス)と経済安全保障の関係

2 セキュリティ・クリアランスとは何か

3 日本におけるセキュリティ・クリアランス制度

⑴特定秘密保護法の概要

⑵企業法務に対する影響

⑶新たなセキュリティ・クリアランス制度導入の動き

4 米国におけるセキュリティ・クリアランス制度

⑴Classified Information(秘密情報)の指定

⑵適性評価

第8章 経済安全保障を読み解く主要11分野―研究インテグリティ

1 研究インテグリティとは

コラム 経済安全保障と日本版バイ・ドール制度と経済安全保障

2 研究インテグリティと経済安全保障の関係・

3 研究インテグリティの確保のために求められる対応・

⑴研究者自身の対応(適切な情報開示)

⑵所属組織の対応(大学・研究機関等のマネジメント)

⑶研究資金配分機関の対応(申請時の確認)

4 日本企業が押さえるべき点

第9章 経済安全保障を読み解く主要11分野―入国管理

第10章 経済安全保障を読み解く主要11分野―経済安全保障推進法(サプライチェーン強靱化,基幹インフラの機能維持,官民技術協力,非公開特許)

1 経済安全保障推進法の全体像

2 法目的・法律の構造・施行日

⑴法目的

⑵法律の構造

⑶施行日

⑷政省令のパブリック・コメントの状況

3 サプライチェーン強靱化(特定重要物資の安定的な供給の確保)

⑴制度概要

⑵特定重要物資の指定

⑶個別の支援策

⑷報告徴収および立入検査

4 基幹インフラの機能維持(特定社会基盤役務の安定的な提供の確保)

⑴規制対象者

⑵規制対象行為

⑶審査付事前届出制の概要

5 官民技術協力(特定重要技術の開発支援)

⑴特定重要技術の範囲

⑵協議会

⑶特定重要技術調査研究機関(シンクタンク)

6 非公開特許

⑴制度概要

⑵一次審査・特許出願の非公開の対象とされる技術分野

⑶二次審査(保全審査)・保全指定

⑷後願者による有償通常実施権・損失補償

⑸自国第一出願主義

⑹非公開特許制度の規模

第11章 今後想定される経済安全保障関連の政策

1 防衛装備移転三原則の見直し

2 少数国による先端技術管理のための新たな輸出管理レジーム

3 セキュリティ・クリアランス制度の整備

4 国による先端企業への資本強化策の検討

5 クラウドの開発支援と政府調達におけるルール作り

索引

著者紹介

奥付

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