- 発売日
- 2021年09月20日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 松宮孝明
刑法各論の判例・通説を俯瞰したうえで、それに対する批判的考察、新たな問題を提起し、刑法学のさらなる深化につなげる。
目次
表紙
はしがき
目次
凡例
第1章 各論の総論
1 各論学習の目的
2 適切な立法提案
第2章 生命に対する罪
1 殺人の罪
2 出生前の生命に対する罪
第3章 傷害・遺棄の罪
1 傷害の罪
2 遺棄の罪
第4章 意思決定および人身の自由に対する罪
1 自由に対する罪について
2 逮捕・監禁の罪
3 脅迫の罪
4 略取、誘拐および人身売買の罪
第5章 強制わいせつの罪
1 「わいせつ」の定義と平成29年大法廷判決
2 強制わいせつ罪の保護法益と諸類型
第6章 住居・秘密を侵す罪
1 住居侵入罪
2 秘密を侵す罪
第7章 名誉に対する罪、信用・業務に対する罪
1 名誉に対する罪
2 信用・業務に対する罪
第8章 財産犯の体系
1 財産犯の意味
2 刑法による財産権保護と「法秩序の統一性」
3 財産犯の客体
第9章 奪取罪の保護法益
1 「本権説」と「所持説」
2 問題となる場面
3 「判例」は「所持説」か?
第10章 窃盗・横領の罪(領得罪)
1 領得罪の意味
2 「不法領得」および「不法領得の意思」
3 「物の占有」
4 窃盗罪の既遂と未遂
第11章 強盗の罪
1 強盗の罪の構成と沿革
2 強盗罪と強盗利得罪
3 事後強盗罪
4 昏酔強盗罪と「傷害」
5 強盗致死傷罪の刑の下限
6 強盗・強制性交等罪および同致死罪と未遂の特則
第12章 詐欺・恐喝の罪
1 詐欺・恐喝の罪の本質と沿革
2 「財産上の損害」の要否
3 詐欺罪における「欺罔」と「不法利得の意思」
4 「処分行為」
5 詐欺罪の「包括一罪」?
6 「権利行使」と詐欺・恐喝
7 不法原因給付と詐欺・横領
第13章 背任の罪
1 背任の罪の本質と沿革
2 背任罪の成立要件
3 背任罪と(委託物)横領罪との関係
第14章 盗品等に関する罪、毀棄および隠匿の罪
1 盗品等に関する罪の沿革と本質
2 毀棄および隠匿の罪の沿革と本質
第15章 公共危険犯、放火および失火の罪
1 公共危険犯とは
2 放火および失火の罪の重要問題
第16章 偽造の罪
1 「偽造」の罪
2 「偽造」の定義
3 「変造」の意味
4 「偽造」「変造」の程度
5 「文書」概念
6 虚偽作成など
7 「行使」および「行使の目的」
8 「文書」偽造と「印章」偽造の区別
9 電磁的記録不正作出および供用
第17章 「風俗犯」
1 「風俗犯」の意味
2 ネット社会と「風俗犯」
第18章 公務妨害の罪
1 公務妨害の罪の構成
2 公務執行妨害罪および職務強要罪
3 強制執行妨害の罪
第19章 司法作用に対する罪
1 司法作用に対する罪の構成
2 逃走の罪
3 犯人蔵匿・証拠隠滅の罪
4 偽証・虚偽告訴の罪
第20章 汚職の罪
1 汚職の罪の構成
2 職権濫用の罪
3 賄賂の罪
事項索引
判例索引
奥付