BUSINESS LAWYERS LIBRARY

第7巻 安全保障

発売日
2024年12月01日
出版社
法律文化社
編著等
山本龍彦、石井由梨佳

情報法における安全保障上の脅威への対応はどのようになされるべきか。①SNSや犯罪対策における情報取得、利活用、保持のあり方、②国境を越える情報に対する国際法・各国法の規律、③海底ケーブルと人工衛星という国際通信インフラの保護を論じる。

目次

表紙

本講座の刊行にあたって

はしがき

目次

略語・日本法令・条約一覧

執筆者紹介

第Ⅰ部 情報取得,利活用,保持

第1章 安全保障の構造変容と情報法―米国の中国プラットフォーム事業者の規制を手がかりに―(横大道聡)

1 はじめに:情報に関する安全保障上の問題

2 トランプ政権の試み:大統領命令に示された対中国強硬姿勢

3 バイデン政権下の動向:トランプ政権からの断絶と継承

4 中国の安全保障

5 若干の検討

6 おわりに:安全保障の視点を踏まえた情報法へ

第2章 デジタル技術の浸透と国家監視―いわゆる「ジオフェンス令状」の問題をきっかけにして―(山田哲史)

1 はじめに:デジタル技術の発展・浸透とプライバシー

2 ジオフェンス令状の仕組み

3 アメリカ合衆国憲法修正4条による規律の可能性

4 問題の再確認と展望:ジオフェンス令状をめぐる議論を踏まえて

5 おわりに:ポストデジタル時代の公・私の行方

第3章 安全保障のための情報の収集・共有とその制約―組織犯罪等を減らすために―(中崎隆)

1 はじめに:国家安全保障のための情報の収集・共有の必要性

2 国際的な安全保障の枠組み

3 日本による対応

4 おわりに:日本にとっての今後の法整備上の課題

第Ⅱ部 国境を越える情報とその環境

第4章 越境データ移転規制における透明性の確保―国際的な制度構築に向けて―(藤井康次郎・根本拓・福島惇央)

1 はじめに:越境データ移転規制に関する透明性・アカウンタビリティの向上の必要性

2 国際通商制度における透明性・アカウンタビリティを高めるための仕組み

3 越境データ移転規制に関する透明性・アカウンタビリティを高めるための制度の設計に関する検討

4 おわりに:DFFTの実現に向けて

第5章 経済安全保障と情報データの流通の規律―2021年の「LINE問題」を手掛かりに―(石井由梨佳)

1 はじめに:経済安全保障とデータの自由流通の相剋

2 情報法における経済安全保障の制御

3 主要国の管轄権の射程

4 国際協力の可能性と実践

5 おわりに:信頼性のある自由なデータ流通のために

第6章 デジタルメディアと情報戦―情報の自由と安全保障の相剋―(那須仁・石井由梨佳)

1 はじめに:デジタル化時代における情報戦

2 各国国内法における情報戦への対応

3 国際法における情報戦の規律

4 情報戦対策と個人の情報の自由

5 おわりに:情報戦への対応力強化のために

第7章 アクティブ・サイバー・ディフェンスと刑事実体法―サイバーセキュリティの維持のための立法論―(西貝吉晃)

1 はじめに:考察の契機としての「国家安全保障戦略」

2 ACD措置の類型化の困難性

3 代表的な行為類型における犯罪の成否の検討

4 違法性阻却事由

5 おわりに:立法の際に意識すべきことのまとめ

第Ⅲ部 国際通信インフラ

第8章 国際海底通信ケーブルに関する法制度―安全保障上の脅威からの保護をめぐる問題を中心に―(武井良修)

1 はじめに:安全保障問題としての海底ケーブル保護

2 関連国際法枠組みの概観

3 脅威類型ごとの法的問題と政策上の課題

4 近年の海底ケーブル敷設に係る展開と法的問題

5 おわりに:現行法制度の課題と今後の展望

第9章 衛星通信に対する有害な混信の禁止と宇宙安全保障―透明性・信頼醸成措置に着目して―(高屋友里)

1 はじめに:国連と衛星通信

2 衛星通信に対する「有害な混信」

3 宇宙安全保障と透明性・信頼醸成措置(TCBM)

4 おわりに:ITU法体制の課題

事項索引

奥付

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