- 発売日
- 2021年10月08日
- 出版社
- 民事法研究会
- 編著等
- 武藤貴明
争点整理の手続、法規範や技法についての体系的な解説に加え、2つの架空事例を題材に争点整理のケース研究を行い、争点整理を的確に進めるために裁判官に必要な知識、考え方、技法を解説!
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 争点整理の目的
Ⅰ 争点整理とは
Ⅱ なぜ争点整理が必要か
Ⅲ 争点整理が適切に行われないとどうなるか
第2章 争点整理の手続
Ⅰ はじめに
Ⅱ 争点整理のための3つの手続
1 弁論準備手続
2 書面による準備手続
3 準備的口頭弁論
第3章 争点整理を規律する法規範
Ⅰ はじめに
Ⅱ 釈明権・釈明義務
1 釈明権とは
2 釈明権の種類
3 釈明権の行使
4 釈明権行使の効果
5 釈明権の行使に対する不服申立て
6 釈明義務
7 補説―釈明処分
Ⅲ 自白
1 裁判上の自白とは
2 自白が成立するための要件
3 自白の効果
4 権利自白
Ⅳ 適時提出主義と時機に後れた攻撃防御方法の却下
1 意義
2 攻撃防御方法とは
3 当事者とは
4 要件
5 攻撃防御方法の却下
6 弁論準備手続における時機に後れた攻撃防御方法の却下
7 控訴審と時機に後れた攻撃防御方法の却下
8 時機に後れた攻撃防御方法の却下が問題となった裁判例
第4章 争点整理の技法
Ⅰ 争点整理の基本方針
1 判決を見据えた争点整理をすること
2 裁判所が積極的に関与すること
3 当事者と口頭議論を行い認識を共有すること
Ⅱ 争点整理の流れ
1 訴状受理段階
2 争点整理手続段階
Ⅲ 争点の把握
1 訴訟物の把握
2 攻撃防御方法の整理
3 主要事実(要件事実)の整理
4 間接事実の整理
5 証拠の整理
6 事例に学ぶ争点整理
Ⅳ 事実認定を見据えた争点整理
1 事実認定の判断枠組み
2 動かし難い事実とストーリーの合理性
3 経験則からのアプローチ
4 事例に学ぶ争点整理
Ⅴ 口頭議論の技法
1 裁判所の認識を伝える
2 口頭議論を行う
3 争点の絞り込み(重み付け)を行う
4 争点整理の結果の記録化を行う
Ⅵ 争点整理Q&A
1 当事者が主張立証責任を持ち出して積極的な主張立証をしようとしないケース
2 求釈明が繰り返されるケース
3 代理人が事案を十分に把握していないケース
4 暫定的心証の開示によりかえって争点が拡散しそうなケース
5 当事者の主張する法律構成が当該事案に適切でないと感じられるケース
6 当事者の主張立証が膨大なケース
7 争点のとらえ方が間違っていたケース
8 暫定的心証の上手な開示方法
第5章 争点整理実践編―ケースでみる争点整理
はじめに
第1節 〈ケース1 〉争点整理がうまくいかなかった甲裁判官のケース―理事の不当解任
Ⅰ 訴状受理段階
1 訴状
2 訴状審査
3 答弁書
Ⅱ 争点整理段階
1 序盤
2 中盤
3 終盤
〈ケース1〉のまとめ
第2節 〈ケース2 〉争点整理がうまくいった乙裁判官のケース―取締役の不当解任
Ⅰ 訴状受理段階
1 訴状
2 訴状審査
3 訴状訂正申立書
4 答弁書
Ⅱ 争点整理段階
1 序盤
2 中盤
3 終盤
〈ケース2 〉のまとめ
事項索引
判例索引
著者紹介
奥付