- 発売日
- 2022年05月20日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 水谷瑛嗣郎
メディア制作者のための法知識とプラットフォーム事業者のための法知識という情報法学の新枠組みを提示。基本論点とともに、“ネット上の誹謗中傷”などのポスト・デジタル時代の新論点をよみとき、多角的に未来社会・未来法学のあり方を導く。
目次
表紙
はしがき
目次
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第I部 総論:メディア法・情報法の基盤
第1章 情報の自由と秩序―なぜイマ情報の自由と秩序について考えるべきか
1 はじめに
2 情報の自由の基礎となる「表現の自由」と「民主政治」
3 情報の自由の「未来」を考えるうえで大事なこと―本書の構成
第2章 自由かつ多様な情報流通とオープンデータ―その理念と活用事例
1 はじめに
2 オープンデータの意義、その活用と自由かつ多様な情報流通
3 オープンデータの取組みの進展
4 オープンデータを取り巻く社会の状況、今後のオープンデータ
5 おわりに
第3章 情報公開法―国民の知る権利とアカウンタビリティ
1 はじめに
2 情報公開の意義と歴史
3 情報公開と知る権利、アカウンタビリティ
4 情報公開法の仕組みと裁判の動き
5 おわりに―情報公開法の課題と近未来
第4章 情報流通に対する規制手段の多様化―アーキテクチャの利活用
1 情報流通における媒体の役割
2 アーキテクチャによる規制と自由創出
3 アーキテクチャによって何が変わるのか?
4 メディア法・情報法にとってのアーキテクチャ
第Ⅱ部 メディア法概論:メディア制作者のための法知識
第5章 表現の自由と政府による規制方法
1 表現の自由の保障
2 政府による表現規制
3 現代的諸課題への対応
第6章 名誉毀損とプライバシー侵害
1 名誉毀損
2 プライバシー侵害
3 救済・予防手段
第7章 表現活動と「場」の規制―内容中立規制
1 「場」に関する規制
2 パブリック・フォーラムと表現の自由
第8章 報道の自由・取材の自由とは何か?―デジタル革命以後を踏まえて
1 国民の「知る権利」という名のマジックワードを解体する
2 国民の「知る権利」と報道機関
3 特権としての取材の自由
第9章 報道機関の編集権と内部的自由
1 問題の所在
2 編集権の成立と拡大
3 判例における編集権の位置づけ
4 内部的自由
第10章 放送の自由と通信の秘密―放送・通信融合の時代を踏まえて
1 通信の秘密
2 放送の自由
3 放送の秩序
第Ⅲ部 情報法概論:プラットフォーム事業者のための法知識
第11章 情報法におけるプラットフォームの位置づけ―媒介者としての責任
1 新たな媒介者の存在とその機能
2 情報の媒介者としてのプラットフォーム事業者と法的責任
3 プロバイダ責任制限法の構造
第12章 個人情報保護法―憲法13条との関係から
1 はじめに
2 個人情報保護の意義
3 個人情報保護法制
4 個人情報保護法の特例―マイナンバー法
第13章 知的財産法と情報の自由―著作権法を中心に
1 はじめに
2 著作権法の概要
3 著作物性
4 著作者・著作権者
5 著作権
6 権利制限
7 著作権侵害
8 著作者人格権
9 著作隣接権
10 そのほかの知的財産法
11 著作権法(知的財産法)では保護されない情報の保護
第14章 「違法・有害情報」とプラットフォーム
1 違法・有害情報への取り組み方
2 違法・有害情報に関する各論的諸問題
第15章 医療情報―学問研究の自由とプライバシー
1 学問研究の自由
2 医学研究におけるプライバシー保護規範の全体像
3 個人情報保護法制の医学研究への適用
4 倫理規範におけるプライバシー権の保護
第16章 広告と消費者保護
1 消費者保護の基本理念
2 代表的な消費者法の概観―広告規制を中心に
3 デジタル社会における新たな問題―ターゲティング広告を例に
引用・参考文献一覧
事項索引
判例索引
コラム目次
広がるオープンデータ利活用の場、オープンデータの思想
公文書管理法と情報公開
「知りたい」ことと「知っておくべき」こと
NHKのインターネット活用業務
コンテンツ・モデレーションの世界:「新たな統治者」をどう統治するか?
インターネット上のリンクと著作権法
キャラクタービジネスと著作権法
二次創作と著作権法
パーソナル情報の管理は感染症対策の要⁈
奥付