- 発売日
- 2021年11月18日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 北村行夫、雪丸真吾
出版物・コンテンツ等において、他者の著作物を取り扱う際に浮かぶ疑問をQ&A形式でわかりやすく解説。平成30年・令和2年著作権法改正をフォローした最新版。
目次
表紙
改訂にあたって(第5版)
まえがき
目次
第1章 そもそも引用とは
第Ⅰ節 著作権法における引用
Q1 引用理解のために
Q2 引用の仕組み
Q3 引用のポイント
Q4 著作権保護の例外
Q5 「無断引用」はあり得ない
Q6 引用規定はなぜ定められたか
第Ⅱ節 引用判断のプロセス
Q7 著作物か否か
Q8 権利の目的とならない著作物
Q9 保護期間切れの著作物
Q10 引用の基本条文
Q11 難しい引用の要件解釈
Q12 総合考慮説か2要件説か
Q13 目的の範囲内での利用
第2章 引用の対象=著作物とは
第Ⅰ節 著作物と事実・データ
Q14 まずは著作物の定義規定を眺める
Q15 事実・事象
Q16 「思想または感情」
第Ⅱ節 創作性
Q17 「創作的」に表現
第Ⅲ節 グラフ
Q18 データとグラフ
Q19 イラスト化されたデータ
Q20 貴重なデータ,データの組合せ
Q21 図式化された法則
第Ⅳ節 法律・契約
Q22 法律
Q23 六法全書
Q24 契約書
Q25 契約書式
Q26 就業規則
Q27 ゲームの内容とルールブック
Q28 レシピ,盛り付け,料理の写真
Q29 バンダナの図柄
第Ⅴ節 地図
Q30 地図の著作物性
第Ⅵ節 題号・見出し・目次
Q31 題号の著作物性
Q32 新聞の見出しの著作物性
Q33 雑誌目次の性格
第Ⅶ節 写真
Q34 商標,意匠,著作物
Q35 素人の写真
Q36 批判の対象者を特定するための写真の利用
第Ⅷ節 短い言葉
Q37 俳句
Q38 標語・スローガン①
Q39 標語・スローガン②
Q40 キャッチコピー
Q41 キャッチフレーズ
Q42 未成年者の作文
第Ⅸ節 漫画という著作物
Q43 漫画は何の著作物か
Q44 漫画の著作物の保護期間
第Ⅹ節 書影
Q45 書影と著作物
Q46 批評や新刊紹介における書影の利用
第Ⅺ節 新聞
Q47 新聞社と通信社
Q48 取材の素材としての著作物
Q49 報道と背景の絵
Q50 背景の書
Q51 新聞記事の見出し
第3章 引用の要件とは
第Ⅰ節 公表された著作物
Q52 引用の対象
Q53 公表
Q54 「発行」による公表
Q55 外国での発行と日本での公表
Q56 「公衆」
Q57 公表となる量
Q58 「提示」による公表
Q59 私信と公表
Q60 美術作品としての手紙
第Ⅱ節 明瞭区分
Q61 明瞭区分の方法
Q62 フォントを変えたが区別しにくい場合
Q63 カギカッコを使わない方法
第Ⅲ節 主従関係
Q64 主従関係
Q65 従たる関係の意味
Q66 「主」とは何か
Q67 「従」とは何か
Q68 「その他の目的」
Q69 広告への「引用」
Q70 テスト教材への小説の一部利用
Q71 引用と利用の率
Q72 引用と利用の量
Q73 鑑賞できると引用にならない?
Q74 孫引き
第Ⅳ節 出所明示
Q75 出所明示とは
Q76 出所明示の場所
Q77 孫引き引用と出所明示の方法
Q78 ウェブサイトから引用する際の出所明示
第Ⅴ節 引用に関するその他の問題~要約・その他
Q79 要約・抄録と引用
Q80 引用の際の修正
Q81 引用文中のデータの変更
Q82 翻訳物と引用
Q83 翻訳文の利用と許諾の主体
Q84 一部割愛による引用の方法
第4章 引用以外の許可を得ずに著作物を利用できる場合
第Ⅰ節 転載等による無断利用
Q85 引用以外の合法的な無断利用
Q86 引用と転載
Q87 転載が認められる著作物
Q88 「学術的な性質を有する」論説
Q89 禁転載
Q90 インターネットへの「転載」
Q91 転載と出所明示
Q92 社説の転載・引用
Q93 新聞記事の利用①
Q94 署名記事
Q95 新聞記事の利用②
Q96 歌詞の引用
Q97 新聞や雑誌のコラムの利用
第Ⅱ節 政治等と無断利用
Q98 首相の所信表明演説
Q99 裁判所提出の書面,書証
第Ⅲ節 教育等と無断利用
Q100 検定教科書への著作物の利用
Q101 副教材への著作物の利用
Q102 入試問題と著作物
Q103 出題済み入試問題集
第Ⅳ節 美術等と無断利用
Q104 公開の美術の著作物の自由利用
Q105 展覧会主催時の著作権問題
Q106 ピカソの絵画の掲載
Q107 美術品販売時の画像利用
第Ⅴ節 インターネット上の著作物の無断利用
Q108 ホームページへの公開と利用許諾
Q109 インターネット上の音楽や映画等の利用
Q110 コンピュータに残存する画像や文字情報
Q111 検索サービスによる複製
Q112 リンクと著作権
第5章 権利者の確定に伴う問題
Q113 インタビュー記事の著作者
Q114 共著の著作者
Q115 著作権者不明の場合
Q116 利用許諾契約と出版権設定契約
Q117 出版権設定契約書の書式
Q118 出版許諾済み著作物と二重の利用
第6章 パブリシティ権
第Ⅰ節 パブリシティの権利とは
Q119 他人の肖像や氏名の商業的利用
Q120 法的根拠
Q121 パブリシティ権の定義
Q122 一般人のパブリシティ権/法人のパブリシティ権
Q123 物のパブリシティ権
Q124 パブリシティ権侵害の要件
Q125 パブリシティ権の法的性質
Q126 顧客吸引力の利用と無償配布
Q127 パブリシティ権侵害の効果―損害賠償
Q128 パブリシティ権侵害の効果―差止請求権
Q129 死者のパブリシティ権
第Ⅱ節 パブリシティ権と出版物などの表現物
Q130 パブリシティ権と表現の自由
Q131 表現の自由と対立する場面でのパブリシティ権の保護基準
Q132 「専ら」基準の採用の背景
Q133 「専ら」の意味
Q134 写真入りダイエット特集記事
Q135 新聞報道
Q136 半生記
Q137 バンドの活動記録
Q138 隠し撮り写真集
Q139 記事の内容は影響するか
Q140 最高裁判決の「専ら」基準の第1類型と第2類型の関係
Q141 個人のファンサイト等での肖像の利用
Q142 他者への譲渡・利用許諾
第7章 肖像権
Q143 他人の肖像の利用
Q144 肖像権侵害に伴う責任
Q145 肖像権侵害の要件
Q146 写りこみ写真
第8章 平成30年・令和2 年「改正著作権法」の概要
Q147 どの分野が改正されたのか
Q148 デジタル化・ネットワーク化の進展に対応した柔軟な権利制限規定の整備
Q149 教育の情報化に対応した権利制限規定の整備
Q150 障害者の情報アクセス機会の充実に係る権利制限規定の整備(著作権法37条3項)
Q151 アーカイブの利活用促進に関する権利制限規定の整備(著作権法31条3項,47条,67条)
Q152 令和2年改正:どのような改正か
Q153 令和2年改正:リーチサイト規制
Q154 令和2年改正:侵害コンテンツのダウンロード違法化
あとがき
奥付