- 発売日
- 2018年01月09日
- 出版社
- 日本法令
- 編著等
- 税理士法人TripleWin、堀江國明、堀江亮佑
多くの税理士は、顧問先企業の記帳代行や申告書作成を主要業務としていますが、クラウド会計ソフトやIT/AI技術の急速な発展に伴って、こうした業務にはもはやビジネスとしての付加価値がなくなっています。今後税理士に求められるのは、個別の顧問先ごとに財務数値の分析を行い、それを経営者にわかりやすく説明していくことでしょう。そこで本企画では、「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」「貸借対照表」の財務3表をベースとした財務分析の新たな手法と、顧問先企業への指導方法について、会話形式でわかりやすく解説します。
目次
表紙
はじめに
目次
第Ⅰ章 財務に関心を持たせる
プロローグ~顧問先経営者の財務への関心を惹きつけるにはどうすればよいか
1 損益分岐点に関心を持たせる
⑴ トントンの売上高
⑵ トントンの売上高(金額ベース)
2 キャッシュフローに関心を持たせる
⑴ 余るキャッシュフロー
⑵ 支払能力
3 会社の体力に関心を持たせる
⑴ あと何年存続できるか?
⑵ 貸借対照表による表示
第Ⅱ章 財務3表の全体像と会計の基礎ルール
1 財務3表の全体像
⑴ 財務3表とは
⑵ 損益計算書とは
⑶ キャッシュフロー計算書とは
⑷ 貸借対照表とは
2 「 収益・費用」と「収入・支出」との違い
⑴ 「収益・費用」と「収入・支出」の違い
⑵ 具体的な事例による説明
3 売上原価の構造
4 減価償却費の意味
第Ⅲ章 財務3表について詳しく理解する
1 損益計算書
⑴ 損益分岐点と損益計算書の基本
⑵ 固定費と変動費の区分
⑶ トントンの売上高と“ ゆとり”
⑷ 限界利益率の応用
⑸ 損益分岐点の応用
⑹ 経営安全余裕率
2 キャッシュフロー計算書
⑴ キャッシュフロー計算書の概要
⑵ 営業CF・投資CF・財務CFの意味と見方
⑶ 営業CFについての詳細説明
⑷ キャッシュフロー計算書の構造
3 貸借対照表
⑴ 左側はプラス財産(運用)と右側はマイナス財産(調達)
⑵ 調達欄と運用欄には、因果関係がある
⑶ プラス財産の合計を「総資産」・マイナス財産の合計を「総資本」
⑷ 左側も3区分・右側も3区分
4 財務会計上の財務3 表の接点
⑴ 当期純利益の発生と蓄積
⑵ 財務3表の接点である当期純利益
第Ⅳ章 管理会計の発想による財務3表の活用法
1 損益計算書から変動損益計算書への転換
2 貸借対照表からキャッシュ体質図への転換
⑴ 「キャッシュ体質図」とは
⑵ キャッシュ体質図の見方
⑶ 悪玉資産>善玉負債のとき、売上高が増加。借入金はどうなる?
⑷ キャッシュ体質図は6パターン
3 キャッシュフロー計算書とキャッシュ体質図の関連
⑴ 企業の支払能力とCF計算書
⑵ 貸借対照表の独自の配列とCF計算書
⑶ キャッシュ体質図とCF計算書のリンク
⑷ キャッシュ体質図の事例
4 管理会計の発想による財務3表の接点
5 キャッシュ体質図と営業CFの関連原理
⑴ 売上高の増減パターンと営業CFの関連
⑵ 具体例による説明
6 上場会社のキャッシュ体質図の活用と事例
⑴ ソースネクストと弱気になっている顧問先
⑵ 日本マクドナルドと無謀な顧問先
⑶ アデランスと鈍感な顧問先
⑷ ニトリ、大塚家具と安定期に成すべき戦略
7 安全性分析の注意点と返済原資
8 財務分析上の注意点
⑴ 現状と傾向をつかむ
⑵ 比率分析と実数分析を両方使う
⑶ 数字は大まかにとらえる
⑷ 他の会社との比較や基準値比較は慎重にする
第Ⅴ章 未来へのシミュレーション
1 利益・資金計画の活用
⑴ 利益計画とは
⑵ 利益・資金計画の作成ポイント
⑶ 経常利益までを予測する利益計画を立案
⑷ 利益計画の立案手順
⑸ 損益分岐点の応用公式
⑹ 設例による利益計画
⑺ 資金計画の作成
2 独自システムの開発
⑴ 表計算ソフトでの経営計画システム作成は困難
⑵ 独自開発によるシミュレーションシステムの活用
奥付