表紙

第2版 はしがき

初版 はしがき

本書の使い方

目次

書式一覧

凡例

第15講 捜査⑴ ── 総説・強制と任意の区別

1 捜査の違法とその影響

⑴ 基本的な考え方

⑵ 違法捜査への対処方法

2 捜査の適法・違法の判断方法

⑴ 基本的な考え方

⑵ 検討の順序

コラム 新強制処分説

3 「強制の処分」の意味

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

4 「強制の処分」の具体例

⑴ 基本的な考え方

⑵ 通信・会話傍受

⑶ GPS捜査

⑷ 写真・ビデオ撮影

⑸ エックス線検査

⑹ 任意同行と逮捕

⑺ 同意・承諾と強制処分

第16講 捜査⑵ ── 任意捜査の限界

1 任意捜査の適法性判断基準

⑴ 基本的な考え方

⑵ 比例原則の理解

⑶ 比例原則の具体的な適用

2 写真・ビデオ撮影

⑴ 問題の所在

⑵ 任意捜査としての適法性

⑶ 設問の検討

3 秘密録音

⑴ 問題の所在

⑵ 任意捜査としての適法性

4 おとり捜査

⑴ 問題の所在

コラム コントロールド・デリバリー

⑵ 任意捜査としての適法性

⑶ 違法なおとり捜査への対処

⑷ 設問の検討

5 任意取調べ

⑴ 宿泊を伴う任意取調べ

⑵ 長時間・徹夜の任意取調べ

コラム 任意取調べの限界と捜査環境の変化

第17講 捜査⑶ ── 捜査の端緒

1 基本的な考え方

⑴ 捜査との関係

⑵ 行政警察活動における強制の禁止

コラム 権限創設規定か確認規定か

⑶ 行政警察活動における比例原則

⑷ 捜査との類似性

2 職務質問のための停止

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

⑶ 設問の検討

3 職務質問のための停止以外の措置

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

⑶ 設問の検討

4 所持品検査

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

⑶ 設問の検討

⑷ 所持品検査が違法とされた例

5 自動車検問

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

コラム 予測的警察活動

第18講 捜査⑷ ── 証拠の収集と令状主義

1 令状による証拠物の収集

⑴ 基本的な考え方

⑵ 「押収する物」の明示

⑶ 捜索が許される範囲

⑷ 差押目的物と被疑事実との関連性

コラム デジタル・フォレンジックが関連性の判断に及ぼす影響

⑸ 「必要な処分」の範囲

⑹ 捜索・差押え時の写真撮影

2 令状によらない証拠物の収集

⑴ 逮捕に伴う捜索・差押え

コラム 逮捕に伴う捜索・差押えの実務

⑵ ごみの領置

3 証拠の収集に関するその他の論点

⑴ 強制採尿

⑵ 採尿場所までの連行

コラム 強制採尿令状の請求と留め置き

第19講 捜査⑸ ── 身体の拘束

1 現行犯逮捕の適法性

⑴ 現行犯人であることの認定

⑵ 準現行犯人であることの認定

2 逮捕の違法と勾留

⑴ 問題の所在

⑵ 裁判例の理解

⑶ 設問の検討

3 一罪一勾留の原則

⑴ 問題の所在

⑵ 裁判例の理解

⑶ 設問の検討

4 再逮捕・再勾留

⑴ 同一被疑事実での再逮捕・再勾留

⑵ 先行する逮捕が違法な場合の再逮捕・再勾留

5 別件逮捕・勾留と余罪取調べ

⑴ 問題の所在

⑵ 別件逮捕・勾留に関する諸見解

⑶ 設問の検討

第20講 接見交通権

1 接見指定

⑴ 基本的な考え方

コラム 接見交通権と国家賠償請求訴訟

⑵ 「捜査のため必要があるとき」の意義

⑶ 指定内容の適否──「防御の準備をする権利」への「不当」な制限

⑷ 起訴後の余罪捜査の必要性を理由とする接見指定

⑸ 任意同行中の被疑者と弁護人の面会

2 秘密交通権

⑴ 基本的な考え方

コラム 検察庁にいる被疑者との面会

⑵ 取調べにおける接見内容の聴取

コラム 再審請求権者と弁護人との秘密交通権

⑶ その他、秘密交通権が問題となりうる場面

コラム 接見室への再生機の持込み

第21講 公訴の提起

1 公訴権の濫用

⑴ 問題の所在

⑵ 判例・学説

⑶ 設問の検討

2 訴因の設定と審判の範囲

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 設問の検討

3 訴因の明示・特定

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 共謀共同正犯における公訴事実の記載

⑷ 覚醒剤使用における公訴事実の記載

4 起訴状における余事記載──予断排除の原則との関係

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

5 親告罪の告訴

⑴ 問題の所在

⑵ 告訴の主観的不可分

⑶ 告訴の客観的不可分

⑷ 告訴の追完

6 起訴後の捜査

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 設問の検討

第22講 審判・防御の対象とその変動⑴── 訴因変更の可否

1 訴因変更が問題となる場面

⑴ 訴因変更の可否(可能性)

⑵ 訴因変更の要否(必要性)

⑶ 訴因変更の許否(許容性)

2 訴因変更の可否(可能性)

⑴ 問題の所在

⑵ 公訴事実の単一性

⑶ 狭義の同一性

3 訴因変更の許否(許容性)

⑴ 訴因変更の時機的な限界

⑵ 公判前整理手続と訴因変更

4 訴訟条件と訴因変更

⑴ 訴訟条件を判断する基準時と訴因変更

⑵ 訴訟条件を欠く訴因と訴因変更

⑶ 公訴時効の成立時期と訴因変更

第23講 審判・防御の対象とその変動⑵── 訴因変更の要否

1 訴因変更の要否(必要性)

⑴ 訴因変更の要否を考える視点

⑵ 訴因変更の要否に関する判例の判断枠組み

⑶ 縮小認定

2 訴因・罰条変更命令

⑴ 裁判所の心証と訴因変更

⑵ 訴因変更命令の意義と効果

⑶ 裁判所の訴因変更命令義務

第24講 証拠法⑴ ── 関連性

1 基本的な考え方

⑴ 関連性にかかる概念

⑵ 関連性の有無の判断

2 悪性格証拠

⑴ 前科事実による犯人性立証

⑵ 類似事実による犯人性立証

⑶ 前科事実と主観的要素の立証

3 科学的証拠

⑴ 科学的証拠の特徴

⑵ DNA型鑑定

コラム DNA型鑑定の証明力

⑶ 犬による臭気選別

⑷ その他の科学的証拠

コラム 法律的関連性と証拠調べの必要性

コラム 刺激証拠

第25講 証拠法⑵──違法収集証拠排除法則

1 基本的な考え方

⑴ 排除の根拠と基準

⑵ 判例の判断枠組み

⑶ 排除の根拠と判断枠組みの関係

⑷ 証拠排除における考慮要素

⑸ その後の最高裁判例

2 適法な証拠収集行為に先行して行われた違法行為

⑴ 基本的な考え方

⑵ 違法承継論の登場

⑶ 違法承継論の展開──捜索後の暴行と証拠排除

⑷ 毒樹の果実論と一次証拠

⑸ 毒樹の果実論と二次証拠

⑹ 因果性にかかる毒樹の果実論の例外

3 違法収集証拠排除法則の諸問題

⑴ 排除法則と同意

⑵ 証拠排除の申立適格

⑶ 私人による違法収集証拠

第26講 証拠法⑶──自白法則

1 基本的な考え方

⑴ 自白法則の趣旨に関する諸見解

⑵ 自白法則と違法収集証拠排除法則の分担

2 自白の任意性の諸問題

⑴ 約束による自白

⑵ 偽計による自白

⑶ 任意性が問題となったその他の事例

コラム 取調べの録音・録画義務違反と自白の証拠能力

3 不任意自白と派生証拠

⑴ 問題の所在

⑵ 裁判例の理解

⑶ 設問の検討

4 反復自白

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 設問の検討

第27講 証拠法⑷ ── 伝聞法則

1 伝聞法則の検討の視点

⑴ 伝聞証拠性の判断

コラム 立証趣旨の拘束力をめぐる議論と伝聞証拠性

⑵ 要証事実(立証事項)と伝聞証拠性

コラム 証人審問権保障と直接主義

2 伝聞証拠の判断

⑴ 体験事実を含む供述か──発言が行為の一部である場合

⑵ 事実の真実性が問題となるか

⑶ 伝聞過程に誤りの入る危険が類型的に低いか

コラム 自然反応的になされた供述

3 共謀の立証と伝聞証拠

⑴ 謀議の際の発言

⑵ 犯行計画メモ

4 現場写真・その他の記録媒体

⑴ 現場写真

⑵ 供述証拠としての録音・録画

コラム 取調べの録音・録画記録媒体の証拠としての使用

第28講 証拠法⑸ ── 伝聞例外⑴

1 伝聞例外の検討の視点

⑴ 伝聞例外が問題となる場面

⑵ 伝聞例外を検討する際の留意点

2 第三者の供述を録取した書面──321条1項各号

⑴ 供述不能──321条1項各号

⑵ 相対的特信情況──321条1項2号後段

コラム 相反供述と反対尋問

コラム 司法面接と特信情況

⑶ 国際捜査共助要請と供述録取書

コラム 明文規定なき刑事免責的行為による供述の採取

⑷ 退去強制と検察官面前調書

コラム 最高裁平成7年判決後の下級審裁判例の展開

3 検証調書・実況見分調書

⑴ 検証調書・実況見分調書の特徴

⑵ 検証調書・実況見分調書における立会人の指示説明

⑶ 被害・犯行再現状況報告書等

⑷ 実況見分調書等の公判廷における使用

4 鑑定書──検証調書・実況見分調書との区別

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 設問の検討

第29講 証拠法⑹ ── 伝聞例外⑵

1 特殊な伝聞例外または非伝聞

2 特信書面

⑴ 問題の所在

⑵ 裁判例の理解

⑶ 設問の検討

3 伝聞供述──再伝聞

⑴ 問題の所在

⑵ 判例の理解

⑶ 設問の検討

4 同意書面

⑴ 同意の方法

⑵ 同意の効力

⑶ 同意の撤回

コラム 同意と立証趣旨

5 供述の証明力を争うための証拠

⑴ 自己矛盾供述──弾劾証拠

コラム 328条の趣旨に関する学説

⑵ 回復証拠

6 複数の被告人の証拠の取扱い

第30講 裁判

1 補強法則

⑴ 補強証拠の解釈上の問題

⑵ 補強法則の範囲と程度

⑶ 補強証拠適格

⑷ 共犯者・共同被告人の供述と補強証拠

2 択一的認定

⑴ 問題の所在

⑵ 同一構成要件の場合

⑶ 異なる構成要件の場合

⑷ 単独犯と共同正犯の場合

3 一事不再理効

⑴ 一事不再理効の及ぶ範囲

⑵ 一事不再理効の客観的範囲──訴訟条件を欠く事実との関係

⑶ 一事不再理効の客観的範囲──特に常習一罪の関係にある事実

事項索引

判例索引

執筆者

奥付