- 発売日
- 2016年02月01日
- 出版社
- 勁草書房
- 編著等
- 道垣内弘人、松原正明
家事事件上の重要なテーマについて、第一線で活躍する研究者、裁判官、弁護士が多様な角度から検討する、すべての法律家必携の書。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 家事審判手続における職権主義と手続保障
Ⅰ 乙類審判事件に関する当事者主義的運用の意義と問題点 平田 厚
第1 はじめに─乙類審判事件の性質
第2 当事者主義的運用という概念の多義性
第3 乙類審判事件の類型論
第4 遺産分割事件における当事者権の保障と問題点
追記
Ⅱ 手続的透明性の視点から 若林昌子
第1 はじめに
第2 職権探知主義・裁量主義及び手続保障の問題性
第3 実務的問題の所在
第4 おわりに
Ⅲ 実務の視点からの整理及び実感 古谷健二郎
第1 基本的な視点
第2 期日
第3 当事者の主張・立証
第4 事実の調査
第5 手続協力義務ないし事案解明義務
第6 議論の方向性
第7 遺産分割以外の主要な乙類審判事件における当事者主義的運用…の適否
追記
Ⅳ 家事審判手続における手続保障論の輪郭 高田裕成
第1 はじめに
第2 提起された問題の確認
第3 非訟事件における審尋請求権(審問請求権)論の系譜と射程
第4 職権探知と当事者の主体的地位
第5 若干の分析と残された問題
第6 むすびに代えて
追記
第2章 財産分与
Ⅰ 財産分与と債務 松谷佳樹
第1 序説
第2 現在の実務上の処理・事例別の検討
第3 債務の負担を命じる財産分与についての理論的検討
第4 まとめと私見
単行本化にあたっての追補
第1 単行本化にあたって
第2 合意による解決の重要性
第3 不動産取得に一方の特有財産が使用されている場合と住宅ローン
Ⅱ 財産分与における住宅問題 相原佳子
第1 はじめに
第2 財産分与における住宅
第3 共有物分割請求と財産分与
第4 比較法
第5 最後に(私見)
Ⅲ 離婚の際の財産分与と債務の取り扱い 棚村政行
第1 はじめに
第2 離婚家庭の実情と問題点
第3 判例・学説の状況
第4 諸外国での夫婦財産関係の清算と債務
第5 おわりに
付記
第3章 実親子関係
Ⅰ 実父子関係の成立をめぐる実務上の諸問題 澤井真一
第1 現行法上の実父子関係の成立と問題の所在
第2 嫡出父子関係について
第3 非嫡出子父子関係をめぐる問題点
第4 まとめ
Ⅱ 民法772条をめぐる解釈論・立法論に関する2、3の問題─いわゆる300日問題に関連して 前田陽一
第1 はじめに
第2 民法772条の推定の排除をめぐる問題
第3 推定の重複をめぐる問題
第4 結びにかえて
付記
Ⅲ いわゆる推定の及ばない嫡出子の手続的側面 岡部喜代子
第1 外観説を採用した最高裁判所判決
第2 推定の及ばない嫡出子における親子関係存否確認の訴えの適法性
第3 合意に相当する審判の沿革
第4 合意に相当する審判に関する学説
第5 親子関係不存在確認事件における合意に相当する審判の要件
第6 嫡出否認事件における合意に相当する審判の要件
第7 おわりに
追記
判例索引
執筆者一覧
奥付