- 発売日
- 2026年07月14日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 稻谷龍彦
学問としての深い蓄積を背景に、かつ最先端の科学技術なども視野に置いた「刑事学」の画期的な教科書。広く深く読者を誘う。
目次
表紙
まえがき
目次
[第1章]刑事学とは何か?
はじめに
1 ─学際性
2 ─関心の多様性
3 ─流動性
4 ─批判精神
おわりに
[第2章]近代刑事司法の現代的課題(1)
はじめに
1 ─罪刑法定主義の現代的課題
2 ─罪刑均衡原理の現代的課題
3 ─近代刑法の現代的課題
おわりに
[第3章]近代刑事司法の現代的課題(2)
はじめに
1 ─人権スキームの働く仕組み
2 ─刑事司法の憲法化
3 ─刑事手続法の「革命」の失敗とその理由
4 ─法的抽象概念の暴政
5 ─誰のための人権なのか?
おわりに
[第4章]近代刑事司法の現代的課題(3)
はじめに
1 ─近代刑事司法の課題:他者との共生
2 ─近代刑事司法の認識枠組への問題提起:真理の「歴史性」
3 ─近代刑事司法の認識枠組の起源:真理の「再帰性」
4 ─現代的課題は乗り越えられるのか?─ゲームチェンジの可能性
おわりに
[第5章]科学・法学・刑事学(1)
はじめに
1 ─科学的真理の「拡散モデル」
2 ─文献とその引用
3 ─実験と観察
4 ─同盟と連鎖の広がり
5 ─近代的決着と対峙する
おわりに
[第6章]科学・法学・刑事学(2)
はじめに
1 ─法の支配?
2 ─あらゆるものを混ぜ合わせる
3 ─法の自己言及性と一貫性
4 ─皮相な法の深遠な支配
5 ─法の支配の無限の可能性
おわりに
[第7章]社会学的方法(1)
はじめに
1 ─「社会」と「社会学」の発明─デュルケムとアノミー理論の展開
2 ─シカゴ学派と文化社会学─犯罪と文化との関係性
3 ─ラベリング理論─構築主義への道
おわりに
[第8章]社会学的方法(2)
はじめに
1 ─批判刑事学の登場
2 ─フーコー読解と構築主義的刑事学
3 ─「社会的なものを再構築する」刑事学への途
おわりに
[第9章]生物学的方法
はじめに
1 ─生物学的方法の興り
2 ─生物学的方法の再燃
3 ─「人間」と「科学」
おわりに
[第10章]経済学的方法(1)
はじめに
1 ─古典的な経済学的方法─2種類の「法と経済学」
2 ─新古典派(新自由主義)経済学による「犯罪と刑罰」
3 ─新古典派(新自由主義)批判とその射程
おわりに
[第11章]経済学的方法(2)
はじめに
1 ─刑事司法制度運営における「選択」の重要性
2 ─情報費用とコーディネーションの問題
3 ─情報費用と代理人問題
4 ─合理的計算による統治の限界
5 ─経済学的方法の可能性
おわりに
[第12章]心理学的方法
はじめに
1 ─無意識の心理学
2 ─学習の心理学
3 ─合理性の心理学(1)─発達・学習と合理性
4 ─合理性の心理学(2)─実験心理学と合理性
5 ─脳神経科学と心理学─能動的推論
6 ─制度と心理学
おわりに
[第13章]「偶然の飼いならし」と刑事学方法論
はじめに
1 ─「偶然を飼いならす」
2 ─統計的思考の刑事学方法論への影響
3 ─「偶然の飼いならし」と刑事学の現在
おわりに
[第14章]徳倫理学的刑事法序説
はじめに
1 ─問題の所在
2 ─徳倫理学─あなたはどうありたいのか?
3 ─ 説得責任と試練─あなたの「ことわり」に従わなくてはならないのはなぜか?
おわりに
[第15章]公共政策としての刑事司法
はじめに
1 ─公共政策としての刑事司法とは何か?
2 ─競合する善のトレードオフと法のネットワーク
3 ─ケーススタディ─児童虐待対応
おわりに
[第16章]道徳的問題への刑事法的介入
はじめに
1 ─道徳と法との峻別
2 ─悪徳を犯罪化するという悪徳
3 ─社会的相当性を真剣に考えてみる
4 ─現代的課題─タトゥーとコインハイブ
おわりに
[第17章]予防的刑事司法
はじめに
1 ─ 刑事司法の予防的介入場面─「プロクシ」による分析
2 ─「プロクシ」分析の有効性─未遂犯のオルタナティブな理解
3 ─警察活動の質的変化─「人身安全」概念の登場
おわりに─予防的司法の未来と課題
[第18章]リスクの刑事政策
はじめに
1 ─過失犯について
2 ─因果関係について
3 ─アーキテクチャについて
おわりに
[第19章]刑事司法をシステムとして考える
はじめに
1 ─実体法─正当防衛をシステムとして考える
2 ─手続法─捜査法をシステムとして考える
3 ─法と政治のシステムとしての刑事司法
おわりに
[第20章]刑事司法の出口戦略を考える
はじめに
1 ─刑事司法のボトルネック─「刑務所は役に立つのか」
2 ─修復的司法とは何か
3 ─修復的司法の可能性と限界
4 ─代替的刑事司法と刑事司法の未来(あるいは過去)
おわりに
[第21章]企業犯罪対応の現代的課題
はじめに
1 ─ DPAとは何か?
2 ─ DPAの成立背景
3 ─ DPAをめぐる諸問題
4 ─「我々はどうありたいのか」という問い
おわりに
[第22章]フェミニスト犯罪学
はじめに
1 ─初期の犯罪学と女性
2 ─フェニミスト犯罪学の登場と発展
3 ─フェミニスト犯罪学の現在
おわりに
[第23章]Society 5.0における刑事制裁の役割
はじめに
1 ─技術と人との関係性
2 ─ Society 5.0がもたらすもの
3 ─ Society 5.0と現行刑事制裁制度との関係
4 ─ Society 5.0における刑事制裁の役割
おわりに
[第24章]近代刑事司法と日本
はじめに
1 ─「比較法」をめぐるいくつかの(私的な)問い
2 ─近代的主体としての個人と日本
3 ─主体・責任・人間の再構築と刑事司法
4 ─「本歌取り」としての比較法
おわりに
あとがき
索引
奥付