- 発売日
- 2016年03月20日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 中西優美子
環境規制基準など世界をリードするEU環境法の最新の内容を紹介し、検討。環境影響評価/地球温暖化対策/動物福祉/生物多様性/海洋生物保護/GMO規制/原子力規制等を取りあげ、日本法との関係や影響を分析、示唆を得る。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 国際環境法,EU環境法と国内環境法の相互関係
I はじめに
Ⅱ EU環境法と日本の環境基本法と国際環境保護の動き
1 EU環境法と国際環境保護の動き
2 日本の環境基本法と国際環境保護の動き
Ⅲ EU と日本における環境計画
1 EU環境行動計画
2 日本の環境基本計画
Ⅳ EUと日本における環境配慮義務
1 EUにおける環境統合原則
2 日本における環境配慮義務
V EUと日本における環境影響評価・戦略的環境評価
Ⅵ 結語
第2章 EU環境法の原則
I 導入
Ⅱ EU環境法の原則
1 未然防止の原則
2 根源是正の原則
3 汚染者負担の原則
4 予防原則
Ⅲ 結語
第3章 環境分野におけるEUの権限の範囲
I 導入―EU環境政策の起源―
Ⅱ EU運営条約の下での欧州環境政策の範囲
Ⅲ EU環境権限の境界づけ
1 垂直的な権限配分
2 水平的な権限配分
3 垂直的および水平的観点の相互依存性
Ⅳ 結語
第4章 オーフス条約における「司法へのアクセス」とEU環境影響評価指令ー環境アセスメント違反の司法審査に関する国際基準の生成
I はじめに
Ⅱ オーフス条約における「司法へのアクセス」と環境アセスメント違反
Ⅲ EUにおけるオーフス条約の実施
Ⅳ 日本における環境アセスメント違反の司法審査
Ⅴ おわりに
第5章 地球温暖化防止に関する日本とEUの取組みーWTO 整合性に関する考察を中心に
I はじめに
Ⅱ 技術基準・規格の導入
1 製品に対する強制規格の導入
2 PPMsに対する強制規格の導入
Ⅲ 環境自主行動計画ならびに低炭素社会行動計画
1 環境自主行動計画
2 低炭素社会実行計画
Ⅳ Cap & Trade型排出権取引制度
1 制度と問題点
2 欧州排出権取引制度(EUETS)
3 日本における排出権取引の議論
Ⅴ 国境税調整
1 国境税調整のWTO整合性
2 国境税調整に関する日本とEUの立場
Ⅵ むすびにかえて
第6章 EUにおける動物福祉措置の意義と国際的な影響
I 問題設定
Ⅱ EUの動物福祉措置の意義
1 EUの動物福祉措置の発展
2 動物福祉配慮原則
3 判例における動物福祉の位置づけ
4 行動計画・戦略
Ⅲ EUにおける動物実験禁止の発達と日本
1 EUにおける化粧品に関する動物実験禁止の発達
2 EUにおける動物実験保護の発展
3 動物実験と日本
Ⅳ アザラシ毛皮製品取引禁止
Ⅴ 結論
第7章 EUにおける生物多様性の保護ー生息地及び鳥指令並びにイタリアにおける適用
I ヨーロッパにおける生物多様性:導入
1 ヨーロッパにおける生物多様性のリスク
2 生物多様性の保護の方法
Ⅱ EUにおける生物多様性の発展
1 国際および地域的文脈
2 鳥及び生息地指令の概観
Ⅲ イタリアにおける鳥及び生息地指令
1 立法の発展
2 風力エネルギー生産に関する事件:Alta Murgia事件(2011年)
3 エネルギーと生物多様性: 2つの牴触する利益?
Ⅳ 結語
第8章 EUにおける海洋生物の保護
I はじめに
Ⅱ EUの権限
Ⅲ 海洋生物の保護に関するEU法
1 共通漁業政策と漁業資源の保護
2 環境政策と海洋生物の保護
Ⅳ 海洋戦略枠組指令
1 海洋戦略枠組指令の概要
Ⅴ 将来への展望
第9章 EUにおける遺伝子組換え体の課題ー動向と諸問題
I はじめに
1 プロセス・アプローチ vs. プロダクト・アプローチ
2 科学的知見vs. 世論
Ⅱ EUの規制枠組み:概観
1 段階的アプローチ
2 水平的アプローチ:閉鎖系利用と意図的放出
3 垂直的および水平的アプローチの混合:GMOの上市
Ⅲ GM作物に関する現在の規制動向と問題
1 認可プロセスにおける行き詰まり
2 GMO栽培の再個別化(re-nationalisation)
3 革新的育種技術
Ⅳ 結論:終わりのない課題としてのGMO規制
第10章 福島事故後の日本およびEUにおける原子力安全レジームの課題と見通し
I はじめに
Ⅱ 日本
1 組織
2 規制内容
3 実施
4 国際協力
Ⅲ EU
1 組織
2 規制内容
3 実施
4 国際協力
Ⅳ 結論
あとがき
索引
執筆者・翻訳者紹介
底本奥付
電子版奥付