BUSINESS LAWYERS LIBRARY

多様化する農業と労務管理

発売日
2024年10月20日
出版社
日本法令
編著等
橋本將詞

農業界においては、基幹的農業従事者の減少と高齢化が急速に進んでおり、これまでの家族営農から大規模化、法人化経営への流れが加速している。特に、単純に農作物を生産するだけではなく、収穫したものを加工し、販売したり、レストラン等で提供したりするのが農業ビジネスの基本となりつつある。それに伴い、農業法人の従業員として働く雇用就農が増え、労務管理が必要となっている。本書では、新たな事業の多角化や、初めて人材を採用する場合でも迷わない農業労務の勘所を解説している。

目次

表紙

はじめに

もくじ

第1章 農業の課題

第1節 新しい農業経営

原価度外視で行われてきた青果物の値付け~キャベツ1玉いくらで買いますか?~

これからの青果物流通

農商工連携と6次産業化

第2節 6次産業化から農山漁村発イノベーションへ

6次産業化から農山漁村発イノベーションへ

6次産業化と労務管理

第2章 農業と雇用の難しさ

第1節 家族経営から組織経営へ

人材育成の難しさ

農家の家族経営主体の歴史と近年の変化

「ヒト」の難しさ

第2節 雇用契約

雇用なのか、はっきりとしない関係

雇用と請負

労働者性

なぜ労働者保護の法律があるのか

第3章 農業と労働条件

第1節 農業と雇用契約

家族経営の破綻~桃太郎 断られる~

求人~桃太郎 募集をする~

雇用契約書の内容~桃太郎 悩む~

法律に基づく労働条件通知書~桃太郎 納得する~

第2節 労働条件通知書

労働条件通知書の中身

労働契約期間に関する事項

就業の場所および従事すべき業務に関する事項

始業および終業の時刻

休憩

休日

年次有給休暇

賃金

退職について(解雇の事由を含む)

定年その他

農業と定年

自然退職など

パートタイマーの労働条件通知書

日雇労働者の労働条件通知書

労働条件通知の方法

第3節 農業の就業規則

就業規則として必要な事項

農業における就業規則の勘所

第4章 農業と労働時間管理

第1節 農業と労働時間

農業は労基法第41条に該当

農業に労働時間の管理は必要?

所定労働時間と法定労働時間

所定労働時間をどうやって設定するか

多様な時間管理

第2節 多用な働き方の提案

働き方改革と農業

ワーク・ライフ・ブレンド

多様な人材の受入れと柔軟に働ける機会の提供

第5章 農業の人事

第1節 採用と定着支援

農業における採用

農業における定着支援

安全衛生と教育研修

第2節 キャリアと人事評価

労働者の立場として

会社の立場として

管理職不在の農業現場

中間管理職をつくる(第1段階)

目的の細分化による事業の細分化(第2・3段階)

キャリアマップの作成

農業法人における人事評価

賃金

第6章 農業の6次産業化と労務管理

第1節 6次産業と適用除外をどのように考えるか

実態をもって判断

改めて「農業」とは

第2節 大きな2つの判断基準

場所的判断

独立性の有無

徴収法による分類

第3節 具体例を検討してみる

例1 トマト農家が直売を開始する

例2 トマトの売れ行きが好調で、栽培面積を増やす

例3 農閑期にも販売できるものとして、ジューススタンドを始める

例4-1 ジューススタンドが好評、都市部にも出店

例4-2 ジューススタンドが好評、同じ敷地内の店舗を拡充

例5 イチゴ農家が観光農園を始める

第4節 まとめ

6次産業化と労基法第41条適用除外をどう考えるか

6次産業化か、農山漁村発イノベーションか

事例 京檸檬プロジェクト協議会

農業と労基法適用除外のこれから

奥付

BUSINESS LAWYERS LIBRARYに登録すると
3,000冊以上の本を読むことができます。

10日間無料
お試しいただけます。

法人利用のお問い合わせ

閉じる