- 発売日
- 2014年11月14日
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 編著等
- 松本 茂
過去の大型ディテール116ケースの教訓を一冊に凝縮。成功へのビジネスモデルを示した経営者・実務家へのかつてない実戦用教科書。
目次
表紙
はしがき
目次
序章 日本企業は海外M&Aをモノにできるか?
1 海外M&A、社内の情景、社外の風景 成長戦略の呪縛、貸したい銀行、海外ファンドの思惑
2 1兆円超の大型ディール、買収の勝算 武田薬品工業、ソフトバンク、サントリー
3 海外M&Aとプロ野球のアナロジー 外国人選手獲得は目的にあらず
4 海外M&Aの本格化から30年 成功と失敗の本質を考える
第1部 失敗の本質
01 5つの罠 海外M&Aの常識を点検する
1 海外M&Aで経営者が謳う5つの利点 時間を買う、市場占有率、シナジー、現地人材獲得、円高
2 利点に潜む罠にはまった3ケース ブリヂストン、日本板硝子、古河電気工業
3 円高時の買収は「お得」なのか? 割安感は経営者の目を曇らせる
4 海外買収の幻想を正す 待ちかまえる罠に備える
02 日本企業の戦績 海外M&A116ディールの成否を判定する
1 海外M&Aの成否をどう測るか? 株価でなく、持続的な利益成長を見る
2 成否を判定する3つの基準 企業の存続、継続保有、利益成長
3 成功は9件のみ、半数の51件が失敗 全116件の評価からわかったこと
03 売却、撤退した失敗ディール8ケース
1 松下電器産業(現パナソニック)
2 山之内製薬(現アステラス製薬)
3 三菱自動車工業
4 レナウン
5 NKK(現JFE)
6 ジャスコ(現イオン)
7 大日本インキ(現DIC)
8 旭硝子
全失敗ディールの要約
04 失敗の本質を突き詰める
1 何が海外M&Aの成否を分けたのか?
2 海外M&A失敗の本質
第2部 成功への戦い方
05 利益成長をを実現した成功ディール8ケース
1 クラレ
2 住友電気工業
3 リコー
4 イトーヨーカ堂グループ(現セブン&アイ)
5 テルモ
6 日本たばこ産業(JT)
7 信越化学工業
8 東レ
06 海外M&Aの手本 「現地企業」IBMの経営からヒントを得る
1 なぜ、IBMに学ぶのか
2 IBMの10年、富士通の10年
3 IBMの経営と日本企業の共通点
4 IBMはどのように利益成長を実現したのか
5 手本とすべき3つのこと
07 成功に向けてなすべきこと
1 デューディリジェンスは成功を約束しない
2 どこで誰と戦うのか? 主戦場とすべき場所を問う
3 何で戦うのか? 現地で戦う事業領域を問う
4 短期決戦か、それとも長期戦か 戦いの時間軸を問う
第3部 教訓
終章 3つの教訓
教訓1 海外M&Aの通説に踊らされていないか? 目先の利点でなく利益成長の可能性でディールを評価する
教訓2 短期的な業績や株価効果に固執していないか? 10年の時間軸で買収後の戦略を思考する
教訓3 事業領域の修正を躊躇していないか? 現地で事業を紡ぐ/1つ買収したら、1つ捨てる
あとがき
注/参考文献
著者紹介
奥付