BUSINESS LAWYERS LIBRARY

就労にまつわる障害年金請求・相談のポイント

発売日
2018年10月22日
出版社
日本法令
編著等
高橋裕典、加賀佳子、宇代謙治、萩原秀長、中曽根晃

障害のある方が就労する機会が増加する昨今、国等による障害者への就労支援もますます強化されています。このため、年金相談の現場においては、「就労にまつわる障害年金」の相談が増えています。就労にまつわる障害年金の請求・相談では、診断書を作成する主治医との連携や、病歴・就労状況等申立書の記載などにおいて、年金相談員が押さえておくべきさまざまな実務上のポイントがあります。本書はこのポイントを、精神障害、アルコール依存症・双極性障害、がん、内科系疾患ほか傷病別に、5名の社会保険労務士が自身の実例に基づき解説。

目次

表紙

はじめに

もくじ

序章 総論

1 障害者雇用の状況及び障害年金傷病別受給者の状況

1)民間企業における障害者雇用の状況

2)障害年金傷病別受給者の状況

3)まとめと考察―障害者雇用では身体障害が多く障害年金では精神障害が多い

2 公的年金制度の全体像と仕組み

3 障害年金の3要件

4 障害年金の額(平成30年度)

1)障害基礎年金

2)障害厚生年金

5 障害等級と等級認定の基準

6 障害認定基準における就労の位置づけ

1)現在の障害認定基準の分類とポイント

2)新法の障害等級とその指標

3)日常生活能力と労働能力

7 就労と障害年金に関する相談対応のポイント

1)相談の傾向

2)相談の多い傷病その1(精神障害)

3)相談の多い傷病その2(がん)

4)障害年金の種類を意識した相談対応

8 障害年金請求手続等のタイミング(精神疾患や内科的疾患)

1)就職活動中・障害基礎年金の請求

2)就職活動中・障害厚生年金の請求

3)就労中・障害基礎年金の請求

4)就労中・障害厚生年金の請求

5)退職後・障害基礎(厚生)年金の請求

9 障害状態確認届提出時の留意点

10 その他相談員・支援者が知っておきたいこと

1)東京一括審査に移行した影響

2)不服申立の積み重ねによる訴え

11 まとめにかえて

コラム① 辞めたタイミングに注意!その初診日は正しいですか?

第1章 精神の障害

1 障害認定基準

1)障害状態の例示

2)就労との関係

2 等級判定ガイドライン

1)障害等級の目安

2)総合評価の際に考慮すべき要素の例

3)「日常生活及び就労に関する状況について(照会)」

4)障害年金の診断書(精神の障害)記載要領

3 認定事例とポイント

1)うつ病の事例

2)知的障害の事例

4 精神・知的障害における請求手続のポイント

1)診断書依頼のポイント

2)日常生活の状況

3)就労の状況

4)病歴・就労状況等申立書

5)「日常生活及び就労に関する状況について」の活用

6)その他の書類

5 精神・知的障害による障害年金と就労

コラム② 精神障害による障害年金と就労

コラム③ 福祉的就労って何?

第2章 アルコール依存症・双極性障害、高次脳機能障害

事例1 アルコール依存症・双極性障害

1 事例の概要

2 社会保険加入状況と障害認定の関係

3 障害認定基準(就労との関係)

4 書類審査への対応と筆者の考え等

1)書類審査への対応

2)筆者の考え

3)Aさんの支援のポイント

5 請求人の傷病の特徴を知ることが重要!

1)アルコール依存症について(その1)

2)アルコール依存症について(その2)

3)双極性障害について

4)家族の対応や支援機関等

6 Aさんの病歴・就労状況の経過

1)Aさんの病歴や就労状況の経過

2)「障害年金がもらえない」という思い込み

3)医療機関への対応のポイント

7 障害認定基準(アルコール依存症・双極性障害)

1)アルコール依存症の障害認定

2)双極性障害の障害認定

3)傷病併存による総合認定

8 Aさんの病状と診断書

1)障害認定日時点の診断書(抜粋)

2)証明しなければならないAさんの実態

9 Aさんの障害年金手続のポイントと認定結果等

1)一般的な手続の場合

2)Aさんの事案の場合

3)認定結果

4)まとめ

10 社労士・支援者へのアドバイス

事例2 高次脳機能障害

1 事例の概要

2 就労している場合の注意点

3 請求人の傷病の特徴を知ることが重要!

4 Bさんの病歴や就労状況の経過

5 障害認定基準(高次脳機能障害)

1)高次脳機能障害の障害認定

2)就労している場合の認定

6 Bさんの病状と診断書

1)障害認定日時点及び裁定請求日時点の診断書の抜粋

2)証明しなければならないBさんの実態

7 Bさんの障害年金手続のポイントと認定結果等

1)障害認定日頃の記載

2)裁定請求日頃の記載

3)認定結果

8 社労士・支援者へのアドバイス

コラム④ 障害年金制度の様々な誤解

コラム⑤ 生活保護と障害年金と就労の関係は?

第3章 がん

1 がん患者の就労支援の現状

1)がん罹患後の就労状況

2)がん対策加速化プラン

3)事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン

2 障害年金受給前の公的保障

3 障害年金の活用はニーズにぴったり

1)背景・現状

2)障害年金の優位性

4 がん(悪性新生物)による障害の認定基準

5 がんによる障害認定の対象

6 がんによる障害の程度

7 障害等級認定の実際

8 がん(悪性新生物)の診断書

1)診断書の様式は(その他の障害)用を使用する

2)障害等級判定に特に関係する部分

3)診断書項番⑫一般状態区分表に注目

9 障害等級3級のケース

1)フルタイムで働いて「労働に制限あり」といえるか

2)フルタイムで働いている場合のポイント

10 障害等級2級のケース

1)第3号被保険者(専業主婦)ががんに罹患したら~一般状態区分はエが必要?~

2)一般状態区分がウの場合は?

11 一般状態区分がウで障害等級2級が認められたケース

12 ワンポイントアドバイス

1)人工臓器と障害等級の関係

2)がんに介護保険が使える!

13 終わりに

コラム⑥ 3級14号の障害厚生年金

第4章 難病、内科系疾患

事例1 〈難病〉脊髄小脳変性症

1 難病での請求の難しさ

2 難病の認定基準

3 難病と就労

4 事例の概要

5 Yさんの発病からの就労状況

6 Yさんの症状と認定基準

1)脊髄小脳変性症の症状

2)Yさんの症状

7 検討する障害認定基準

1)平衡機能の障害

2)肢体の障害

8 支援のポイント

1)Yさんの相談の経緯

2)Yさんに障害年金のことを正しく知ってもらう

3)Yさんから支援依頼のメール

4)請求の方針をどうする?

9 病歴・就労状況等申立書を作成する

10 診断書の作成を依頼する

1)主治医へのアプローチ

2)主治医に注意してもらいたい点

11 取得した診断書の内容は?

1)平衡機能の障害としてみた場合

2)肢体の機能の障害としてみた場合

3)請求前の最終チェック

12 結果とまとめ

事例2 〈内科系疾患〉再生不良性貧血

1 内科系の病気の認定基準

2 内部障害の認定方法

3 事例の概要

4 再生不良性貧血という病気

5 再生不良性貧血の認定基準

6 支援のポイント

1)Sさんからのメール

2)Sさんとの初回面談

3)聞き取り後の請求方針

4)経過や症状を整理する

7 病歴・就労状況等申立書を作成する

8 診断書の作成を依頼する

1)Sさんの場合に請求が難しかった要因

2)診断書依頼の経過

9 取得した診断書の内容は?

1)障害認定日の診断書

2)請求日の診断書

10 自覚症状・他覚所見での見解の相違

1)重症患者と比較されてしまう現状

2)主治医判断と等級への影響

11 結果とまとめ

1)認定結果

2)まとめ

コラム⑦ 認定困難4疾患と就労

第5章 資料

1 用語集

2 精神の障害に係る等級判定ガイドライン

3 日常生活及び就労に関する状況について(照会)

4 障害年金の診断書(精神の障害用)記載要領

5 病歴・就労状況等申立書

6 診断書

1)様式第120号の1 眼の障害用

2)様式第120号の2

3)様式第120号の3 肢体の障害用

4)様式第120号の4 精神の障害用

5)様式第120号の5 呼吸器疾患の障害用

6)様式第120号の6-(1) 循環器疾患の障害用

7)様式第120 号の6-(2) 腎疾患・肝疾患・糖尿病の障害用

8)様式第120号の7 血液・造血器・その他の障害用

奥付

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