- 発売日
- 2022年04月20日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 現代憲法教育研究会
当事者のおかれた現実を憲法の視点から検証しつつ、現実に抵抗する際の憲法の力に着目する。外国籍保持者やジェンダーをめぐる問題など昨今の人権をめぐる動向を全面改訂。新聞記者の眼から人権問題に迫るコラムも新設。
目次
表紙
まえがき
目次
第1部 憲法とは何か
1 憲法の目的とは
憲法がたどってきた道
日本国憲法は近代立憲主義をどのように受容しているか
立憲主義と日本国憲法
改憲への動きをみてみよう
2 2つの憲法のあいだに
2つの憲法はこうしてつくられた
大日本帝国憲法の特徴
日本国憲法の特徴
3 人権保障のあゆみ
「人権」の普遍性と欺瞞性
近代人権思想の陰の克服―人権の内実の発展
近代人権思想の陰の克服―人権の主体の形成
「人間」の権利をもとめて―不断の努力の必要性
人権の国際化―人権の本質としての越境性
4 政治への参加とかかわり
政治に参加する権利―請願権に注目してみる
選挙原則と選挙権・被選挙権
選挙制度と投票価値の平等
政党
政治分野におけるジェンダー平等
5 国会の役割と両院制の意義
国会
両院制
会期
国政調査権
6 内閣のはたらきと国会との関係
内閣
国会と内閣の関係
改憲・改革論議のなかの内閣と議院内閣制
7 裁判所のはたらきと私たちのかかわり
司法権が発動される場合
中立・公正な裁判の実現
裁判官の任命と国民意思の反映
8 違憲審査
「法律上の争訟」を前提とする日本の付随的違憲審査制
裁判所は裁判のなかで必ず違憲審査権を行使すべきか?
成年被後見人選挙権制限違憲判決にみる違憲審査制の意義と役割
裁判所による違憲判断の方法―「適用違憲」を中心に
9 国民主権の下の天皇制
国民主権によって一新された天皇制
国事行為による象徴機能と憲法を踏み越える天皇の行為
天皇制を利用する政治,天皇・皇室を敬愛する国民
「日本の君主制」の実相
10 身近な政治と私たち
憲法が定める地方自治のしくみ
地方自治を保障する意義
「充実した地方自治」を支えるもの
第2部 だれの,何のための人権か
1 国籍で人生を左右される人びと
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
2 人格をもつ子どもたちと学校
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
3 働く者の尊厳
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
4 犯罪・刑罰と人権
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
5 市民が表現しようとすると
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
6 知る権利とメディアの役割
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
7 よりよい環境とくらし
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
8 個人として尊重され差別されずに生きる
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
9 ジェンダーを越えて生きる
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
10 人間らしく生きる権利
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
11 国家により情報を管理される人/憲法の基礎を学ぼう
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
12 信仰をもつ人と国家の介入
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
13 学問の自由と大学の自治
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
14 主権者として期待されること
憲法の基礎を学ぼう
具体的な人権状況を知ろう
課題を探求しよう
第3部 人権の基礎としての平和と憲法改正
1 平和のうちに生きるとは
日本国憲法が描いた平和の原点
9条の解釈と憲法解釈を理解することの意味
憲法9条にビルトインされた冷戦の枠組み―米軍と専守防衛の自衛隊
冷戦の終わりと9条にとっての新たな試練
せり出す軍の論理―2000年代の「テロ」と「有事」
「禁じ手」の解禁―2010年代の集団的自衛権の容認と安保法制
見落とされてきた「もう1つ」の潜在的戦力―9条と原子力
憲法9条の抑止力の源泉―平和を求め続ける「民の声」
2 憲法改正と私たちの責任
憲法を改正するということ
日本国憲法を改正しようとする動き
私たちはどうすればよいだろうか
インターネットで生きた憲法問題を学ぼう
新聞記者の眼
怒羅権とほん
多様性尊重のリトマス紙
沖縄,米軍基地と戦争犠牲者の尊厳
朝鮮青年は何のために戦場へ
女性と貧困「彼女は私だ!」
黒髪と人権
見えない悪意と闘う
分断に苦しむ原発被災者
ハルモニたちの記憶のバトン
ミャンマー 「解放」を伝える一枚
高校生は無力じゃない
離れた島で起きている
奥付