BUSINESS LAWYERS LIBRARY

著作権法概論

発売日
2015年01月01日
出版社
勁草書房
編著等
斉藤博

常にわが国の著作権法学界をリードしてきた権威による概説書である。瑣末な議論をあえてさけ大きな視点から現代社会における著作権法制の在り様を眺め、改正を重ね複雑に入り組んだ著作権法をシンプルにその体系的知識、基本概念、課題について初学者にもわかりやすく要説する。

目次

表紙

はしがき

目次

第1章 著作権等侵害の要件事実

第1節 侵害訴訟を前提とした視点

第2節 著作権の侵害

1 差止請求

2 損害賠償請求

第3節 著作者人格権の侵害

1 差止請求

2 損害賠償請求

第2章 総論

第1節 著作権法の意義

1 著作者等の保護

2 著作権法の構成

第2節 著作権法の目的

1 総説

2 著作者,実演家等の権利の保護

3 文化的所産の公正な利用

4 文化の発展

第3節 著作権法の特質

1 総説

2 事実の変遷と著作権法

3 私法性

4 普遍性

第4節 著作権法と民法

第5節 著作権法と他の知的財産法

第6節 著作権法と憲法等

第7節 著作権法と条約

1 ベルヌ条約

2 万国著作権条約

3 WIPO著作権条約

4 ローマ条約

5 レコード保護条約

6 WIPO実演・レコード条約

7 WIPO視聴覚実演条約

8 TRIPS協定

第8節 著作権法の適用範囲

1 著作物

2 実演,レコード,放送,有線放送

第3章 著作物

第1節 著作物の特質

第2節 著作物の要件

第3節 著作物の諸類型

1 総説

2 言語の著作物

3 音楽の著作物

4 舞踊・無言劇の著作物

5 美術の著作物

6 建築の著作物

7 図形の著作物

8 映画の著作物

9 写真の著作物

10 コンピュータ・プログラム

第4節 二次的著作物

1 総説

2 翻訳

3 編曲

4 変形

5 翻案

第5節 編集著作物

第6節 データベースの著作物

第7節 共同著作物

第8節 無名・変名著作物

第9節 権利の目的とならない著作物

第4章 著作者

第1節 創作する者

第2節 著作者と著作権者

第3節 著作者の推定

第4節 職務著作

1 総説

2 要件

3 効果

第5節 映画の著作物の著作者

第6節 複数の著作者

第5章 著作者人格権

第1節 人格価値としての著作物

第2節 著作者人格権の性質

1 著作者人格権と著作権

2 著作者人格権と一般的人格権

3 一身専属性

第3節 著作者人格権の内容

1 総説

2 公表権

3 氏名表示権

4 同一性保持権

第4節 修正・増減権

第5節 撤回権等

第6節 名誉・声望を害する方法による著作物の利用

第7節 著作物の廃棄と著作者人格権

第8節 パロディ

第9節 著作者の死後における人格的利益の保護

第6章 著作権

第1節 著作権の享有

第2節 著作権の性質

第3節 著作権と所有権

第4節 著作権の内容

第5節 複製権

第6節 上演権・演奏権

第7節 上映権

第8節 公衆送信権等

1 公衆送信権

2 送信可能化権

3 伝達権

第9節 口述権

第10節 展示権

第11節 頒布権

第12節 譲渡権

第13節 貸与権

第14節 翻訳権,翻案権等

1 二次的著作物の作成

2 翻訳権

3 編曲権

4 変形権

5 翻案権

第15節 二次的著作物の利用に関する原著作者の権利

第7章 著作権の制限

第1節 著作物の無許諾利用

1 著作物の自由利用

2 制限の諸態様

3 制限の基準としてのスリー・ステップ・テスト

4 複製権の制限にともなう無許諾複製物の譲渡

5 出所の明示

6 目的外使用の禁止

7 著作隣接権の制限への準用

8 著作権・著作隣接権の制限と著作者人格権・実演家人格権

第2節 私的使用のための複製

1 無許諾の複製

2 複製・媒体機器の開発・普及

3 私的録音・録画補償金制度

4 「私的使用」と新ビジネス

5 私的使用のための複製に当たらない場合

第3節 図書館等における複製

1 一般的要件

2 利用者の求めによる複製

3 図書館資料保存のための複製

4 他の図書館等の求めによる複製

5 国立国会図書館における所蔵資料のデジタル化

6 国立国会図書館による絶版等資料の自動公衆送信

7 インターネット資料およびオンライン資料の保存と提供

8 公文書館等による保存等のための利用

第4節 引用等

1 引用

2 転載

第5節 教育目的の利用

1 多様な利用

2 教科用図書等への掲載

3 教科用拡大図書等のための複製等

4 学校教育番組の放送等

5 教育機関における複製等

6 教育機関における公衆送信

第6節 試験問題としての複製等

第7節 障害者等のための複製等

1 弱者の保護

2 点字による複製等

3 録音図書等の製作等

4 字幕等による利用

第8節 営利を目的としない上演等

第9節 報道等のための利用

1 時事問題に関する論説の利用

2 政治上の演説等の利用

3 時事の事件の報道のための利用

第10節 司法,立法,行政目的のための複製等

1 裁判手続に際しての複製

2 立法・行政目的のための複製

3 特許手続等のための複製

4 情報公開のための利用

第11節 美術の著作物等の利用

1 美術の著作物の特性

2 原作品の所有者による展示

3 屋外設置の著作物の利用

4 展示にともなう複製

5 美術の著作物等のオークションにともなう複製等

第12節 プログラムの著作物の複製等

第13節 著作物固有の利用には当たらないその他の利用

1 総説

2 付随的著作物の利用

3 著作物利用の前段階としての利用

4 技術開発等のための利用

5 放送事業者等による一時的固定

6 複製機器の保守,修理等のための一時的複製

7 送信の障害防止等のための複製

8 送信元識別符号の検索等のための複製等

9 情報解析のための複製等

10 コンピュータにおける著作物の一時的複製

11 情報提供の準備に必要な情報処理のための利用

第14節 著作権制限の一覧

第15節 権利を制限する包括的な規定の要否

1 包括的規定の必要性

2 フェアユース法理の導入の是非

3 スリー・ステップ・テスト

第8章 著作権の存続期間

第1節 著作権の有限性

第2節 存続期間の原則

第3節 公表起算の著作物

1 総説

2 無名・変名の著作物

3 団体名義の著作物

4 映画の著作物

第4節 翻訳権

第5節 継続的刊行物の公表起算

第6節 計算の方法

第7節 相互主義

第8節 戦時加算義務

第9節 長期化の趨勢

1 1993年のEU理事会指令

2 1998年のアメリカ法

3 シンボルとしての70 年

第9章 著作権の消滅と登録

第1節 著作権の消滅

第2節 著作権の登録

1 総説

2 著作権移転等の登録

3 実名登録

4 第一発行年月日等の登録

5 創作年月日の登録

第10章 契約または裁定による著作物の利用

第1節 他人の著作物の利用

第2節 著作権の譲渡

第3節 出版権の設定

1 総説

2 出版権設定契約

3 出版権の内容

4 出版権者の義務

5 出版権の消滅

6 出版権の制限

第4節 著作物の利用許諾

第5節 意思表示の解釈

1 理念と現実の乖離

2 譲渡目的としての特掲

3 「利用」形態の変化

4 「未知の」利用

第6節 権利の個別処理と集中管理

第7節 オンライン・ワンストップ・ライセンシング

第8節 裁定による利用

1 総説

2 著作権者不明等のとき

3 著作物の放送

4 他の商業用レコードへの収録

5 裁定申請中の利用

第11章 著作隣接権

第1節 著作隣接権の特質

第2節 実演家の権利

1 総説

2 実演家人格権

3 録音・録画権

4 放送権,有線放送権

5 放送のための固定

6 固定物等による放送

7 有線放送に関する報酬請求権

8 商業用レコードの二次使用料請求権

9 送信可能化権

10 放送される実演の送信可能化と補償金

11 譲渡権

12 貸与権と報酬請求権

第3節 レコード製作者の権利

1 総説

2 複製権

3 送信可能化権

4 二次使用料を受ける権利

5 譲渡権

6 貸与権と報酬請求権

第4節 放送事業者の権利

1 総説

2 複製権

3 再放送権と有線放送権

4 送信可能化権

5 テレビジョン放送の伝達権

第5節 有線放送事業者の権利

第6節 存続期間

第7節 著作隣接権の制限

第8節 著作隣接権の消滅と登録

第9節 契約または裁定による実演等の利用

第12章 権利の救済と処罰

第1節 民事救済と刑事制裁の諸制度

第2節 あっせんによる解決

第3節 差止請求

1 総説

2 権利の侵害

3 請求権者

4 請求の相手方

5 請求権の内容

第4節 損害賠償請求

1 総説

2 権利の侵害

3 故意または過失

4 損害の発生

5 請求権者

6 請求の相手方

7 請求権の内容

第5節 原状回復請求

第6節 不当利得返還請求

第7節 処罰

1 罰則

2 権利の侵害

3 自動複製機器を複製に供する行為

4 技術的保護手段の回避等

5 権利管理情報の除去・改変等

6 頒布を目的とした商業用レコードの輸入等

7 著作者・実演家の死後における人格的利益の保護

8 著作者・実演家名詐称複製物の頒布

9 商業用レコードの無断複製等

10 出所明示義務違反

11 秘密保持命令違反

12 親告罪

13 両罰規定と法人重課

14 罰則のまとめ

参考文献一覧

判例索引

事項索引

奥付

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