- 発売日
- 2023年05月10日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 千葉惠美子、川上 良、高原知明
法律家の思考方法を手に入れてプロをめざそう! 予備試験・司法試験から実務レベルをフォロー。全4巻シリーズの第1巻。
目次
表紙
このシリーズを刊行するにあたって
目次
序章 これから何を学ぶか
1 本シリーズのねらい
2 本書を含む本シリーズの構成
1.各章で何を学ぶか
2.最近の法改正と判例理論の取り扱い方
3.より深く学ぶために
3 本書を含む本シリーズによる学習のしかた
1.自習用に使用する場合
2.授業で利用する場合(参考例)
第1章 所有権に基づく請求と不動産物権変動[基礎編]―不動産所有権確認および不動産明渡訴訟を通じて学ぶ
1 出題の趣旨
2 原告からの請求①―不動産所有権の確認を求める訴訟
1.【Aの言い分①】Aの主張が整理されるまでの道筋
2.Aは誰に対してどのような権利があると主張して訴えを提起するか
3.Aはどのような事実を主張したらよいか
4.所有権確認請求を巡る攻防
5.裁判官は何をどのように判断するか
3 原告からの請求②―所有権に基づく請求権を訴訟物とする給付訴訟
1.【Aの言い分②】にAの主張が整理されるまでの道筋
2.Aは誰に対してどのような権利があると主張して訴えを提起するか
3.Aはどのような事実を主張したらよいか
4.所有権に基づく返還請求権を巡る攻防
5.請求の当否―裁判官は何をどのように判断するか
第2章 所有権に基づく請求権と不動産物権変動[発展編]―不動産登記訴訟を通じて学ぶ
1 出題の趣旨
2 Xは誰に対してどのような権利があると主張したらよいのか
1.登記請求権とはどのような権利か
2.Xはどのような事実を主張したらよいか
3 登記請求権の有無を巡る攻防
1.Yからの反論―対抗要件具備による所有権喪失の抗弁
2.Xからの再反論―背信的悪意者の再抗弁
3.Yは背信的悪意者か
4 所有権に基づく返還請求権の相手方
1.明渡請求権―物権的請求権か債権的請求権か
2.所有権に基づく返還請求権の有無を巡る攻防
第3章 所有権に基づく請求権と不動産物権変動[応用編①]―錯誤事例を通じて学ぶ不動産取引における第三者保護
1 出題の趣旨
2 Aは誰に対していかなる権利があると主張したらよいのか
1.Bに対してどのような請求権があると主張するか
2.Eに対してどのような請求権があると主張するか
3 Bに対する移転登記抹消登記請求権の有無を巡る攻防
1.錯誤取消しを巡る攻防
2.請求の当否
4 Eに対する土地の明渡請求権の有無を巡る攻防
1.E固有の反論―取消前の第三者
2.請求の当否
5 錯誤取消後に登場する第三者と不動産取引の安全
1. Fに対してどのような請求権があると主張するか
2. F固有の反論―取消後の第三者
3. 請求の当否
第4章 所有権に基づく請求権と不動産物権変動[応用編②]―解除事例を通じて学ぶ不動産取引における第三者保護
1 出題の趣旨
2 Xは誰に対していかなる権利があると主張したらよいのか
3 Bに対する請求
4 Cに対する請求
1.訴訟物・請求原因と請求原因事実
2.登記請求権を巡る攻防
3.請求の当否
5 Dに対する請求
第5章 無権利者から財産を取得した者の保護[基礎編]―94条2項類推適用による不動産取引の保護
1 出題の趣旨
2 Xは誰に対していかなる権利があると主張したらよいのか
1. XはYに対していかなる請求権があると主張するか
2. どのような事実を主張したらよいか
3 所有権移転登記請求権を巡る攻防
1.Yからの反論①―売買契約による所有権喪失の抗弁
2.Yからの反論②―94条2項類推構成による所有権喪失の抗弁
4 請求の当否
1.X・A間の売買契約の成立の有無
2.94条2項類推適用の可否
第6章 無権利者から財産を取得した者の保護[応用編]―動産の引渡訴訟を通じて学ぶ
1 出題の趣旨
2 A・Bは誰に対していかなる権利があると主張したのか
3 所有権に基づく動産引渡請求権を巡る攻防
1.どのような事実を主張したらよいのか
2.Aが所有者であるとする主張に対するBの反論①―即時取得による所有権喪失の抗弁
3.Aによる193条に基づく回復請求とこれに対するBの反論
4 使用利益の返還請求権を巡る攻防
1.189条・190条の趣旨
2.盗品の所有権帰属と使用利益の返還義務との関係
5 代価弁償請求権を巡る攻防
第7章 代理制度を巡る諸問題[基礎編・発展編]―有権代理・無権代理に関する制度の全体像
1 出題の趣旨
2 本人Aに対する請求―代理行為の要件と効果
1.XはAに対してどのような権利があると主張したらよいのか
2.どのような事実があると主張したらよいのか
3 無権代理と相続
1.Xは亡Aの相続人らにどのような権利があると主張したらよいのか
2.共同相続人B・D・Eに対する請求①―保証金返還請求権
3.共同相続人B・D・Eに対する請求②―不当利得返還請求権
4.Cに対する請求―無権代理行為と代理行為の相手方の救済
4 請求の当否
1.B・D・Eに対する請求
2.Cに対する請求
第8章 表見代理制度を通じた取引の相手方の保護[基礎編]―白紙委任状が交付された紛争類型と109条1項・110条
1 出題の趣旨
2 XはYに対していかなる権利があると主張したらよいのか
1.訴訟物・請求原因・請求原因事実
2.Yからの反論①―代物弁済を原因とする所有権喪失の抗弁(有権代理構成)
3.Yからの反論②―代物弁済を原因とする所有権喪失の抗弁(表見代理構成)
4.代理人による白紙委任状の不当な補充とYに対する請求の当否
3 Zに対する請求
1.訴訟物と請求原因・請求原因事実
2.Z固有の反論―94条2項+110条の類推
第9章 表見代理制度を通じた取引の相手方の保護[応用編]―白紙委任状が交付された紛争類型と109条2項・112条
1 出題の趣旨
2 109条2項の表見代理制度
1.訴訟物と請求原因・請求原因事実
2.Dの反論①―有権代理
3.Dの反論②―表見代理
4.請求の当否
3 代理権の消滅と112条
1.Dの反論③―代理権消滅後の表見代理
2.請求の当否
第10章 代理人の利益相反行為と代理権濫用行為[応用編]―代理人忠実義務違反行為と利害関係人の利益調整
1 出題の趣旨
2 代理人の忠実義務違反行為の態様
1.Aは誰に対していかなる請求権があると主張したらよいのか
2.乙土地の所有権移転登記抹消登記請求権を巡る攻防
3.丙土地の所有権移転登記抹消登記請求権を巡る攻防
3 無権代理の相手方からの転得者の保護
第11章 占有者の利益と取引の安全との調和[基礎編]―取得時効と登記について考える
1 出題の趣旨
2 Bは誰に対してどのような権利があると主張したらよいのか
1.所有権の登記名義人に対する請求
2.抵当権の登記名義人に対する請求
3 甲不動産を巡る攻防
1.訴訟物と請求原因・請求原因事実
2.Cに対する請求権を巡る攻防
3.E銀行に対する請求権を巡る攻防
4 乙土地を巡る攻防
1.訴訟物と請求原因・請求原因事実
2.D社に対する請求権を巡る攻防
3.E銀行に対する請求権を巡る攻防
第12章 占有者の利益と取引の安全との調和[発展編]―相続による占有の承継と取得時効
1 出題の趣旨
2 Xは誰に対してどのような権利があると主張したらよいのか
1.占有者はだれか、占有の開始時点はいつか
2.請求原因・請求原因事実
3 登記請求権を巡る攻防
1.Yからの反論―他主占有の抗弁
2.他主占有者の相続人による占有とその性質の変更
4 Yからの賃料相当額の返還請求権およびXからの費用の償還請求権の有無
判例索引
事項索引
著者紹介
奥付