- 発売日
- 2020年01月29日
- 出版社
- 第一法規
- 編著等
- 横山雅文
自治体事例に基づく住民からのハードクレームへの適切な対応(会話)例を収録。対応のポイント・留意点がつかめるほか、職員のメンタルに配慮した体制作り・効果的な研修方法、暴力行為に発展した場合の緊急対応等まで、幅広く解説
目次
表紙
はじめに
目次
第1章 自治体におけるハードクレーム(不当要求行為)
行政対象暴力と不当要求行為
顧客主義的行政サービスと不当要求行為
自治体における不当要求対策
各自治体における不当要求行為の定義
第2章 ハードクレーム対応の考え方 ─適切な初期対応とは?─
自治体職員は本質的に不当要求を受けやすい
ハードクレーマーの隠れた目的は精神的自己満足
ハードクレーマーに代替案の提案をしても受け入れない
行政組織は公共財 ─公平にすべての住民に利用されるべき─
適切な初期対応とは? ─初期対応の重要性─ 適切な初期対応①〜⑥
ハードクレーマーに対する対応の切替え
ハードクレーマーに対する法的対応
適切な謝罪とは? ─執拗な謝罪要求への対応─ 適切な謝罪とは?①〜④
ハードクレーマーに対しては、考え方と対応を切り替える
ハードクレーマーは、自治体職員の能力を低下させる
判断能力を失い、念書・誓約書を書かされた事例
ハードクレーマーとの長時間の交渉は避けるべき
「法的な対応」への切り替えの判断基準
第3章 ハードクレーム対応の基本 ─ハードクレーマーの特質と交渉の打ち切り方─
ハードクレーマーの特質
ハードクレーマーの特質①「攻撃性」
ハードクレーマーの特質②「執拗性」
ハードクレーマーとの交渉は堂々巡り
交渉が堂々巡りとなる3 つの原因 堂々巡りの原因①〜③
ハードクレーマーは自省心に欠けている
ハードクレーマーとパーソナリティー障害
堂々巡りの交渉の打ち切り方 交渉の打ち切り方①〜③
交渉打切通知の発送の可否について
平穏に業務を遂行する権利
書面による交渉打切通知の書き方
交渉打切通知の記載例
第4章 具体的事例と対応例(事例1 ~12)
事例1 生活保護申請却下に対するハードクレーム
事例2 公立保育園における園児のけがと保護者からのハードクレーム
事例3 道路沿いの木の枝を早く切ってほしいと執拗に対応を求める住民
事例4 ハードクレーマーによる録音、撮影、名刺の強要、上司の対応要求
事例5 市長との面会を強要
事例6 公立病院における患者の執拗なクレーム
事例7 身分証明書の不所持と印鑑登録手続
事例8 障害者差別解消法に反するとの執拗なクレーム
事例9 近隣環境(生活騒音)に関する執拗な苦情
事例10 職員の過誤説明に対する賠償要求と執拗な謝罪要求
事例11 滞納処分に抗議をする住民
事例12 器物損壊で逮捕・拘留され、不起訴となった住民の暴力的交渉と土下座の要求
第5章 万一、暴力が発生したら… ─組織的対応で、来庁者と職員を守る─
暴力発生リスクの認識の必要性
最近の行政対象暴力の特徴 最近の行政対象暴力の特徴①〜③
行政職員は不当要求や暴力行為を受けやすい
行政対象暴力を起こすハードクレーマーの心理的特質
行政対象暴力を回避するために ─初期対応の重要性─
不当要求行為に対しては、速やかに法的対応に切り替える
ハードクレーマーに対する法的対応とは
行政対象暴力を回避するための法的対応への移行 法的対応への移行手順①〜④
暴力的行為には直ちに毅然と対応
交渉過程・対応内容を記録する
行政対象暴力に対する組織的対応
緊急対応フローを職員に周知する 緊急対応フロー①〜④
危機対応訓練(ナイフ・放火)の実施
知っておくべき刑罰法規 知っておくべき刑罰法規①〜⑪
第6章 職員を守る組織的なハードクレーム対応
職員の精神的疲弊 精神的疲労の原因①〜②
顧客主義的行政サービスとハードクレーマー
住民ハラスメント
管理職が対応職員へなすべき配慮 管理職がなすべき配慮①〜③
ハードクレーム事例の(庁内)検討会の実施
ハードクレーム対応研修について
研修におけるロールプレイの有効性
ハードクレーム対応マニュアルの作成
マニュアルを作成する意味について マニュアル作成の意味①〜②
ハードクレーム対応マニュアルの内容
不当要求行為に対応する条例・要綱の必要性
外部弁護士との連携の必要性
弁護士を不当要求行為者対応の窓口とする
不当要求対応窓口を外部の弁護士に依頼してよいのか
弁護士に対する費用の支払いはどうするのか
おわりに
資料 覚えておくと便利なセリフ18選
奥付