- 発売日
- 2023年02月25日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 清水潤
19世紀から20世紀初頭のアメリカ憲法理論にコモン・ローの思想を見いだし、アメリカ憲法の知られざる出自を明らかにする歴史的研究。
目次
表紙
はしがき
目次
序論
第1節 問題の所在
1 問題とその社会的背景
2 問題の様式
3 問題の今日的意義
第2節 研究史の整理
1 革新主義による支配的見解の確立と現代憲法学
2 Lochner revisionism の台頭
3 歴史法学とコモン・ローを重視する先行研究と本書の新規性
第3節 方法と構成
1 方法
2 本書の構成
第1部 思想
第1章 伝統的コモン・ロー理解とその変容
第1節 イングランドの伝統的コモン・ロー観
第2節 アメリカ法草創期におけるコモン・ロー思想の展開
第3節 19世紀末の思想潮流とコモン・ロー思想
小括
第2章 歴史法学派の法思想
第1節 コモン・ローの正統性
第2節 アメリカの不文憲法
小括
第2部 実践
第3章 制憲期から南北戦争前後における憲法論とコモン・ロー
第1節 制憲期における権利論の欠如
第2節 アメリカ法草創期の権利論
第3節 修正第14条の成立と「権利の法」としての合衆国憲法
第4節 州裁判所による実体的デュー・プロセス理論の展開
小括
第4章 Lochner期におけるコモン・ローと憲法の連関
第1節 コモン・ローと憲法上の権利体系の連関
第2節 契約法と憲法判断の連関
第3節 ニューサンス法と憲法判断の連関
小括
第3部 批判
第5章 革新主義
第1節 ホームズ
第2節 フロインド
第3節 パウンド
小括
終章
第1節 現代アメリカ法における憲法とコモン・ロー
1 生ける憲法論
2 原意主義
第2節 日本の憲法学に対する含意
1 立憲主義の歴史叙述
2 人権総論への示唆
主要な法律家の略歴
凡例
参考文献一覧
主要人名索引
事項索引
主要判例索引
奥付