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建築訴訟

発売日
2017年11月20日
出版社
青林書院
編著等
齋藤繁道

建築訴訟に携わる全ての実務家にとっての必携書! 最も解決困難な訴訟類型の一つである建築訴訟。その主要な論点について東京地裁で建築訴訟を担当する裁判官らが、実務的経験を踏まえ、最新の判例 、学説 、建築技術に関する知見や理解の到達点に配慮しつつ 、分かりやすく解説。迅速で質の高い解決を目指し切磋琢磨してきた東京地裁民事第22部所属の裁判官らの英知を結集!

目次

表紙

はしがき

編著者・執筆者紹介

凡例

目次

序章 本書の構成・コンテンツ

〔1〕本書の執筆者及び執筆のスタンスについて

〔2〕本書の構成について

〔3〕本書のコンテンツ━「第1章総論━建築事件の審理の特色」について

〔4〕本書のコンテンツ━「第2章各論━建築事件における重要論点の解析」について

〔5〕民法改正について

第1章 総論──建築事件の審理の特色

1 建築事件の審理の特色①─一般

〔1〕はじめに

〔2〕建築事件の類型

〔3〕建築事件の動向

〔4〕建築事件の特徴

〔5〕建築事件の審理の特徴

〔6〕建築事件の合理的解決のために求められるもの

〔7〕建築事件における判決

2 建築事件の審理の特色②─一覧表と現地調査

〔1〕建築事件の審理において利用されている一覧表について

〔2〕建築事件における現地調査について

3 建築事件の審理の特色③─和解及び調停

〔1〕建築事件の特質と和解及び調停

〔2〕建築事件における和解及び調停

〔3〕和解及び調停の留意点──条項等作成に際して

第2章 各論──建築事件における重要論点の解析

4 設計者の責任(予算超過設計,構造設計に瑕疵ある場合などの法律関係)

〔1〕はじめに──設計者の責任をめぐる諸問題

〔2〕設計業務の概要

〔3〕施主と設計者との間の法律関係──設計契約の内容・法的性質

〔4〕設例前段(設計者の行った設計が予算を超過していた場合,設計者は施主に設計報酬を請求できるか)について

〔5〕設例中段(設計が頓挫した場合に出来高に応じた報酬請求が認められるか)について

〔6〕設例後段(設計者が行った構造設計が建築基準法に違反していた場合に設計者が負う責任)について

5 施工者の責任①─瑕疵担保責任

〔1〕瑕疵の概念

〔2〕瑕疵の主張立証責任

〔3〕約定違反型の瑕疵

〔4〕法令違反型の瑕疵

〔5〕美観損傷型(施工精度型)の瑕疵

〔6〕瑕疵の主張に係る争点整理

〔7〕瑕疵をめぐる諸問題

〔8〕瑕疵担保責任と債務不履行・不法行為との関係

〔9〕瑕疵担保責任に基づく損害賠償請求における損害

6 施工者の責任②─不法行為責任一般

〔1〕はじめに

〔2〕本件各判決の概要

〔3〕本件各判決の規範的意義及び新たな検討課題

〔4〕本件各判決が想定する「保護法益」

〔5〕「建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵」の意義

〔6〕本件各判決の判断枠組みにおける損害賠償請求権の帰属主体

〔7〕おわりに

7 施工者の責任③─不法行為責任(第三者被害型,被害建物の要因の評価)

〔1〕はじめに

〔2〕要件①──因果関係

〔3〕要件②──過失

〔4〕要件③──損害の発生及び数額

〔5〕隣地建物の老朽化について──寄与度の考慮

8 施工者の責任④─債務不履行責任(履行遅滞,履行不能)

〔1〕問題の所在

〔2〕建物建築請負契約に特有の事情

〔3〕履行期前における注文者による債務不履行解除の成否(小問⑴)

〔4〕履行期後における注文者による債務不履行解除のための要件(小問⑵)

〔5〕請負人の履行遅滞に基づく損害賠償責任の成否及び範囲(小問⑶)

〔6〕まとめ

9 監理者の責任(名義貸しをした監理者の責任を含む)

〔1〕監理の概念

〔2〕契約上の責任

〔3〕不法行為責任

〔4〕施工者の責任と工事監理者の責任の関係等

10 施工が頓挫した場合の法律関係(解除,危険負担,出来高算定を含む)

〔1〕はじめに

〔2〕施工が頓挫した場合の施主と施工者との間の法律関係について

〔3〕施工が頓挫した場合の施主と設計者との間の法律関係

〔4〕施工が頓挫した場合の施主と監理者との間の法律関係

11 説明義務

〔1〕現在までの議論の状況

〔2〕建築生産システムのプロセスと担い手

〔3〕建築士法が定める説明義務

〔4〕他の専門職における説明義務についての検討

〔5〕設計施工一貫の場合における施工者(建設業者)の設計内容についての説明義務

〔6〕設計施工分離の場合における施工者(建設業者)の設計内容についての説明義務

〔7〕説明義務の具体的適用場面

〔8〕説明義務違反による損害

12 建築事件における損害論(損害の範囲,基準時,各種損害項目,損益相殺,過失相殺を含む)

〔1〕損害論一般

〔2〕瑕疵修補費用(請負瑕疵担保の場合)

〔3〕瑕疵修補費用(売買瑕疵担保の場合)

〔4〕瑕疵修補費用(不法行為責任の場合)

〔5〕主たる損害以外の損害項目(瑕疵担保責任及び不法行為責任共通)

〔6〕請負人が債務の履行を遅滞した場合の損害賠償の範囲(特約がある場合)

〔7〕設計・監理の瑕疵に基づく損害

13 追加変更工事をめぐる問題

〔1〕はじめに

〔2〕追加変更工事代金請求の要件事実

〔3〕その他の実体上の問題

〔4〕追加変更工事に関する審理運営

〔5〕裁判の終局

〔6〕おわりに

14 マンションの共用部分に関する請求に係る原告適格

〔1〕はじめに

〔2〕専有部分に瑕疵がある場合

〔3〕共用部分に瑕疵がある場合

〔4〕当事者適格についてのまとめ

15 相殺と反訴をめぐる問題

〔1〕問題の所在

〔2〕実体法上の問題

〔3〕訴訟法上の問題

16 除斥期間,時効をめぐる問題

〔1〕はじめに

〔2〕設計・施工者等の施主に対する報酬(代金)請求権について

〔3〕施主による設計・施工者等に対する損害賠償請求権等について

17 法令違反の建築物が設計施工された場合の法律関係

〔1〕建築関連法規

〔2〕建築基準法,条例等に違反する建築物が設計施工された場合の法律関係(概観)

〔3〕建築基準関係規定等に違反する建築物の建築を目的とする設計,施工及び監理契約がされたときの,各契約の法的効力について

〔4〕施主と設計者との間の法律関係

〔5〕施主と施工者との間の法律関係

〔6〕施主と監理者との間の法律関係

18 建築確認をめぐる問題(行政庁,指定確認検査機関及び設計者の法的責任)

〔1〕はじめに

〔2〕建築確認の意義及び法的性質

〔3〕設計の瑕疵と設計者の責任原因

〔4〕建築主事による建築確認の過誤と責任主体,責任原因

〔5〕指定確認検査機関による建築確認の過誤と責任主体性,責任原因

〔6〕おわりに

19 売主の責任(債務不履行,瑕疵担保,不法行為責任)

〔1〕はじめに

〔2〕建物の種類と売主の特性

〔3〕売主の瑕疵担保責任

〔4〕売主の債務不履行責任

〔5〕売主の不法行為責任

判例索引

事項索引

奥付

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