- 発売日
- 2023年12月18日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 佐藤 博樹、藤村 博之、八代 充史
日本企業の実態を踏まえて人事労務管理を解説する好評定番テキスト。ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用、エンゲージメント、リスキリング、アルムナイなど、雇用をめぐる環境や考え方が大きく変化しつつある中、必須となる基礎的な理解を得られる最新版。
目次
表紙
はしがき
著者紹介
目次
第1章 企業経営と人事労務管理――人事労務管理の機能と担い手
1 人事労務管理の機能――労働者の意欲の維持と向上
2 人事戦略,人事労務管理システム,内外環境――人事労務管理システムを規定する諸要因
3 企業が活用する多様な人材
4 内外環境の変化と人事労務管理システム――人事労務管理が取り組むべき課題
5 人事労務管理の担い手――人事労務管理の組織と機能
6 人事の国際化――国境を越える従業員の異動とその管理
第2章 雇用管理――人と仕事の結びつき
1 採用管理――入り口の管理
2 配置と異動――キャリアの管理
3 雇用調整――労働サービス供給量の削減方法
4 定年制と高齢者雇用――出口の管理
第3章 職能資格制度と職務等級制度――人事制度と昇進管理
1 職能資格制度――能力開発・人事考課・昇給・昇格をどのように結びつけるか
2 人事考課制度――「育成の論理」と「選抜の論理」
3 企業内昇進の基礎理論――育成・選抜・動機づけ
第4章 賃金管理――給与決定の仕組み
1 賃金とは何か――賃金支払いの目的
2 賃金の決め方――賃金決定の基準
3 賃金体系――「年功賃金」の内実
4 企業内の賃金制度――給与を構成しているもの
第5章 労働時間と勤務場所の管理――労働サービスの供給量と供給のタイミングの管理
1 労働時間制度――働き方と生活の質を規定する
2 労働時間の推移と課題――残された課題
3 労働時間の弾力化と課題――労働時間の質の向上
4 勤務場所の柔軟化と多様化――テレワーク
第6章 能力開発――能力を高める意義と方法
1 能力とは何か――仕事に必要とされる能力
2 人は育つものか育てるものか――能力開発の主人公
3 職場の能力形成――働くことが最良の訓練
4 Off-JTの役割――仕事を離れての訓練
5 能力開発5つのポイント――生涯現役であるための秘訣
第7章 非正規従業員と派遣労働者――コンティンジェント・ワーカーの活用
1 コンティンジェント・ワーカーの活用――多様な労働者の組合せ
2 非正規従業員の活用――主婦や学生が主力となる
3 派遣労働者の活用――仕事や働く曜日・時間を重視する働き方
第8章 従業員の生活支援――企業の福利厚生制度
1 企業福祉の目的――福利費を給与として支払わない理由
2 福利厚生の現状――福利厚生として提供されているもの
3 個人生活と職業生活の両立支援――育児休業と介護休業
4 ワーク・ライフ・バランスの実現
5 企業福祉のこれからの姿――各自の事情に配慮した制度設計
第9章 労使関係管理――労働者の利益をいかに守るか
1 労使関係の制度的枠組み――労働組合とは何か
2 集団的労使関係における交渉形態――団体交渉と労使協議制
3 個別的労使関係――労使関係の主体の変化
第10章 人事労務管理の変遷と展望――歴史的・国際的な位置づけ
1 第2次大戦後の人事制度の変遷――中長期の視点で人事制度を考える
2 人事労務管理の国際比較――ホームカントリー効果か,マーケット効果か
3 戦略的人的資源管理
終章 幸せな職業人生を送るために
1 「就社」社会の採用管理と大学生のキャリア意識――学問こそが人生の座標軸
2 キャリア開発とは売れる能力を維持すること――第一線で活躍しつづける秘訣
3 女性活躍推進に求められるもの――管理職登用への道
4 ブラック企業やブラック・バイトにいかに対処すべきか――労働法令に関する基礎知識を
5 大学で人事労務管理を学ぶことの意味――現場の管理職が人事管理の担い手
索引
Column 一覧
1 動機づけ理論としての職務特性理論(job characteristics model)
2 ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用
3 転勤と勤務地限定正社員制度
4 なぜ,企業はアルムナイを導入するのか
5 ベースアップと定期昇給
6 なぜ企業は副業を認めるのか
7 「働き方改革」とイノベーション
8 部下育成とハラスメント
9 個人請負に関する2つの見方
10 健康経営
11 働く前に確認することなど
奥付