- 発売日
- 2025年01月30日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 川嶋四郎
法科大学院制度の創設とその影響を起点とし、この四半世紀にわたる法学教育の展開を論じ将来への展望を企図した意欲的な研究書。
目次
表紙
目次
序章 法学教育四半世紀の光と影 ― 法科大学院制度創設の回顧と展望も兼ねて
第1編 法科大学院の誕生
第1章 法科大学院構想の展開
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法科大学院構想をめぐる議論の現状
Ⅲ おわりに
第2章 法学部教育と法科大学院教育への展望
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法学部教育と法科大学院教育の基本的なあり方
Ⅲ おわりに
【補論1】 法学教育への新提言 ― 柳田幸男著『法科大学院構想の理想と現実』(有斐閣、2001年12月刊)を通して
第3章 ある法科大学院の基本構想 ― 九州大学法科大学院の誕生
Ⅰ はじめに
Ⅱ 内容の紹介
Ⅲ おわりに
【資料】 九州大学法科大学院構想 ― 法科大学院構想と法曹養成教育の再構築
第4章 ある法科大学院の曙光 ― 九州大学法科大学院の第1歩
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法科大学院制度の位置づけ
Ⅲ 九州大学法科大学院創設の経緯
Ⅳ 様々な法科大学院構想
Ⅴ 九州大学法科大学院論の歩み
Ⅵ 法科大学院等の連携展開
Ⅶ 九州大学法科大学院構想の具体像
Ⅷ 九州大学法科大学院の特徴
Ⅸ 法科大学院の課題
【補論2】九州大学 ・ 法科大学院レポート 2006
第2編 法学教育 ・ 法学部教育と法科大学院
第5章 法科大学院構想と法学教育
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「法学教育」 アンケート各項目に対する回答
Ⅲ おわりに
第6章 近未来法学部の展望 ― 2004年4月における法科大学院制度の創設を目前に控えて
Ⅰ はじめに ― 法学部人気と法科大学院
Ⅱ 危機に立つ法学部
Ⅲ 新たな法学部像の模索
Ⅳ 「法科大学院予備課程化」 の傾向
Ⅴ 「法学教養学部化」 の傾向
Ⅵ おわりに ― 新たな法学部の学生のために
第7章 法学部・法科大学院の授業展望 ― 2004年以降、法学部・法科大学院の授業はどうなるのか
Ⅰ はじめに ― 司法制度改革と法科大学院構想
Ⅱ 従前の法学部教育
Ⅲ 法科大学院教育の理念型
Ⅳ 法科大学院教育の影響力
Ⅴ おわりに ― 「贈る言葉」 に代えて
第3編 法学学修の方法と展開
第8章 法学教育における 「判例学習」 の展望 ― 法科大学院時代における 「判例学修」 への総論的な処方箋
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法科大学院等における判例の位置
Ⅲ 判例学習の意義
Ⅳ 判例学習の処方箋
Ⅴ おわりに
第9章 法科大学院教育における 「演習科目」 の展望 ― 現在の理論と実務を踏まえつつ新たな救済のあり方を探究し、法システムの改善に寄与できる法曹の育成を目指して
Ⅰ はじめに ― 『司法制度改革審議会意見書』 公表 5周年の初夏に
Ⅱ 法科大学院制度の原点とそこにおける授業観
Ⅲ 九州大学法科大学院における 「演習」 の考え方
Ⅳ アメリカのロースクールにおける驚くべき 「法学教育演習」
Ⅴ 「倒産法演習」 の具体的設問
Ⅵ 法科大学院における課題
第10章 法科大学院教育における 「エクスターンシップ」 の展望 ― 「エクスターンシップ」 の全国調査結果をまとめて
Ⅰ はじめに
Ⅱ 調査内容と調査結果
Ⅲ おわりに
【補論3】 アメリカにおけるリーガル・クリニック教育の新展開 ― 「コミュニティ・ロイヤリング」 への展望を視野に入れて
【補論4】 新司法試験の展望 ― 民事系サンプル問題の検討:民事訴訟法研究の学窓から
第4編 法曹養成教育の課題
第11章 法科大学院における法曹養成の課題と展望 ― 研究者教員の観点から
Ⅰ はじめに
Ⅱ 法科大学院の制度的側面
Ⅲ 法科大学院の教育的側面
Ⅳ おわりに
第12章 アメリカ・ロースクールと法科大学院 ― タマナハ 『アメリカ・ロースクールの凋落』 との出会いを機縁として
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『アメリカ・ロースクールの凋落』?― この著作の含意
Ⅲ おわりに ― 「法科大学院問題」?
【補論5】 アメリカ・ロースクールの叡智 ― 柳田幸男 = ダニエル・H・フット『ハーバード卓越の秘密 ― ハーバード LSの叡智に学ぶ』(有斐閣、2010年)を読んで
第13章 「民事裁判のICT化」 と臨床法学教育展望 ― 「憲法価値」 の真の実現を目指して
Ⅰ はじめに
Ⅱ 民事裁判の ICT化小史
Ⅲ 民事裁判の ICT化の下での臨床法学教育
Ⅳ おわりに
【補論 6】 「 三方よし」 から、「司法よし」 へ―「三方よし」 を超えた 「司法よし」へ:弁護士への期待
第5編 法学教員・国際法曹の養成課題
第14章法科大学院創設後の法学教員養成
Ⅰ はじめに
Ⅱ 日本学術会議の報告・提言等
Ⅲ 研究者教員の養成
Ⅳ 臨床法学教員の養成
Ⅴ おわりに
【補論 7】 民事訴訟法学への郷愁と希望 ― 『公共訴訟の救済法理』 を執筆して
第15章 国際法曹の養成課題 ― 司法制度改革と日本司法の国際化:法科大学院における法曹養成の国際化課題に焦点を当てて
Ⅰ はじめに ― 司法制度改革の中の国際化課題
Ⅱ 法科大学院における法曹養成と国際化 ― 「国際化」 への期待と現状
Ⅲ おわりに ― 将来へのささやかな展望
【補論 8】 同志社大学法学部における 「世界で活躍できる人材」 の育成 ― 世界への窓を開く法学部の授業:「グローバルな法律実務家」 の養成を目指して
補章1 「手続の価値」 と法教育 ― 民事訴訟法教育者の視点から
Ⅰ はじめに―「手続」 は手段か目的か
Ⅱ 司法制度改革やSDGs等に見る 「手続の価値」
Ⅲ 日本史に見る 「手続の価値」
Ⅳ 文学作品や映像等にみる 「手続の価値」
Ⅴ 民事訴訟と 「手続の価値」
Ⅵ おわりに―「手続」 と “Serendipity”
補章2 法学を学ぶ学生への言葉:2008 ― 2024
Ⅰ はじめに
Ⅱ 学生に贈る毎年度のメッセージ
Ⅲ おわりに
あとがき
初出等一覧
索引
著者紹介
奥付