- 発売日
- 2018年08月31日
- 出版社
- 日本加除出版
- 編著等
- 末光 祐一
日本司法書士会連合会 会長推薦
不動産に関連する重要な2大テーマを、176問のQ&Aで網羅的に解説!
民法<債権法>改正のポイントも把握できる!
● 実務家の頭を悩ませる取得時効について、様々な類型に分類し、判例・先例・実例を踏まえ解説。
登記手続や訴状作成における請求の趣旨についても解説。
● 瑕疵担保責任に関する相談対応やトラブルに応じた簡裁訴訟代理に備えられるよう、不動産売買における物理的・法的瑕疵から心理的瑕疵までを、多数の判例を踏まえ解説。
目次
表紙
推薦のことば
はしがき
凡例
目次
第1編 民法改正
第1章 今次民法改正の経緯と概要
第1節 改正の趣旨及び経緯
第2節 改正の概要
第3節 附帯決議
第2章 不動産の時効取得・瑕疵担保責任に関する民法改正の概要と施行
第1節 不動産の時効取得に関する民法改正の概要
第2節 不動産の瑕疵担保責任に関する民法改正の概要
第3節 その他の法律の改正
第4節 不動産の時効取得・瑕疵担保責任に関する改正民法の施行と経過措置
第3章 民法改正の歴史と動向
第1節 民法改正の歴史
第2節 民法改正の動向
第2編 不動産の時効取得
第1章 不動産の時効取得と民法改正
Q1 不動産の取得時効に関する事項は改正されたか。
Q2 不動産の所有権を時効取得する場合の要件は改正されていないか。
Q3 不動産の所有権以外の財産権を時効取得する場合の要件は改正されていないか。
第2章 占有の発生と移転
第1節 占有・所持
第2節 占有意思
第3節 代理占有,占有補助者
第4節 占有の移転
第3章 占有の態様
第1節 自主占有,他主占有
第2節 平穏,公然の占有
第3節 善意,無過失の占有
第4節 代理占有と占有の態様
第5節 占有の態様に関する推定と立証責任
第4章 占有の瑕疵と承継,性質の変更
第1節 占有の承継
第2節 占有の瑕疵
第3節 占有の性質の変更
第5章 相続と占有
第1節 占有の相続
第2節 共同相続と占有
第6章 占有による推定と登記による推定
Q46 登記された不動産の所有権が争われる場合に,所有権の登記名義人が自己が真の所有者であると主張するには,当該登記名義人自身が自己の所有権を証明しなければならないか。
Q47 不動産の現在の所有権の登記名義人が前登記名義人に対して所有権を主張する場合には,現在の所有権登記名義人であることを証明するだけでは足りないか。
第7章 時効の援用
第1節 時効取得の対象となる不動産
第2節 占有の期間
第3節 時効取得の援用と効力
第4節 時効の援用権者
第5節 援用権の相続
第8章 時効取得と対抗関係
第1節 時効取得の登記
第2節 時効取得と対抗力
第9章 場面別の登記手続
第1節 所有者,占有者に変動がない場合
第2節 所有者に変動(相続)があったが,占有者に変動がない場合
第3節 所有者に変動(譲渡)があったが,占有者に変動がない場合
第4節 所有者に変動(相続人が複数)があったが,占有者に変動がない場合
第5節 所有者に変動はないが,占有者に変動(相続)があった場合
第6節 所有者に変動はないが,占有者に変動(相続人が複数)があった場合
第7節 占有開始前に所有者に変動(相続)があったが,占有者に変動がない場合
第10章 訴状における場面別の請求の趣旨
Q105 土地について取得時効の完成によって時効を援用したものの,登記義務者が応じない,あるいは行方不明などの事情によって時効取得の登記の共同申請をすることができない場合において,登記権利者が登記義務者を被告として当該登記を求める民事訴訟を提起する際の訴状に記載する請求の趣旨は,どのようになるか。
第11章 訴状における請求の原因(要件事実)
Q106 時効取得による所有権の登記手続を求める訴訟を提起する場合において,原告が,請求の原因に記載すべきことは,どのような事実か。
Q107 原告が被告に対して時効取得による所有権の登記手続を求める訴訟を提起したが,被告が口頭弁論の期日に出頭しない場合は,原告の主張が認容されるか。
第12章 取得時効の中断,完成猶予,更新
第1節 自然中断
第2節 占有の訴え
第3節 法定中断,停止(改正後:時効の完成猶予,更新)
第13章 占有物の返還
第1節 果実の返還
第2節 占有物の滅失,既存
第3節 占有者による費用の償還請求
第14章 所有権以外の財産権の時効取得
第1節 用益権の時効取得
第2節 地役権の時効取得
第3編 不動産の瑕疵担保責任(契約不適合責任)
第1章 瑕疵担保責任と民法改正
Q134 瑕疵担保責任に関する条項は,どのように改正されたか。
第2章 関連する項目と民法改正
Q135 債務不履行の責任等に関する規定は改正されたか。
Q136 契約の解除に関する規定は改正されたか。
Q137 錯誤に関する条項は改正されているか。
Q138 詐欺又は強迫に関する条項は改正されているか。
第3章 売主の責任
Q139 特定物の現状による引渡しに関する条項は改正されているか。
Q140 危険負担に関する条項は改正されているか。
Q141 不動産に関する売買契約の売主は,買主名義に登記をするための義務を負うことは,民法に規定されているか。
Q142 他人の権利の売買における売主の義務に関する条項は改正されているか。
Q143 抵当権等がある場合における売主の担保責任に関する条項は改正されているか。
Q144 買い受けた不動産が,引渡しを受けた後に,天災などの不可抗力で滅失した場合は,買主は代金の支払いを免れるか。
Q145 強制競売における担保責任に関する条項は改正されているか。
Q146 権利を失うおそれがある場合の買主による代金の支払の拒絶に関する条項は改正されているか。
Q147 抵当権等の登記がある場合の買主による代金の支払の拒絶に関する条項は改正されているか。
第4章 売主の瑕疵担保責任(改正後:売主の契約不適合責任)
Q148 売主の担保責任(瑕疵担保責任を含む。)など売買の効力に関する規定は,どのように改正されているか。
第5章 隠れた瑕疵
Q149 「隠れた瑕疵」とは,どのような状態をいうか。
Q150 買主が目的物について瑕疵担保責任を請求するには,買主自身が,隠れた瑕疵があることを立証する必要があるか。
第6章 不動産の瑕疵
第1節 土地の物理的な瑕疵
第2節 建物の物理的な瑕疵
第3節 周辺の環境
第4節 土地の現況と瑕疵(物理的な瑕疵以外)
第5節 環境基準と瑕疵
第6節 心理的な瑕疵
第7節 法令上の制限と瑕疵
第8節 売買代金等と瑕疵
第9節 流通と瑕疵
第10節 収益の不足又は金銭の負担と瑕疵
第11節 品質・性能の保証と瑕疵
第12節 権利その他の瑕疵
第13節 数量不足
第7章 強制競売における担保責任
Q172 強制競売の競落人は,競落した不動産に隠れた瑕疵があったときは,瑕疵担保責任に関する規定を適用することができるか。
第8章 担保責任の請求期間
Q173 買主は,売主に対して瑕疵担保責任を,いつでも請求することができるか。
第9章 現況有姿と担保責任を負わない旨の特約
Q174 売買契約の特約によって,売主が瑕疵担保責任を負わないとすることはできるか。
第10章 民法以外の法律の改正
第1節 商法の改正
第2節 その他の法律の改正
付録
資料
取得時効事務取扱要領
索引
事項索引
条文索引
判例索引
先例索引
著者略歴
奥付