BUSINESS LAWYERS LIBRARY

ChatGPTの法律

発売日
2023年06月22日
出版社
中央経済社
編著等
中央経済社、田中 浩之、河瀬 季、古川 直裕、大井 哲也、辛川 力太、佐藤 健太郎、柴崎 拓、橋詰 卓司、仮屋崎 崇、唐津 真美、清水 音輝、松尾 剛行

ChatGPTの基本と技術から、法的枠組みの中での使用上のポイントを解説。AI倫理、個人情報保護法、著作権法などの論点も深掘り。ChatGPT利用の勘所がわかる。

目次

表紙

はしがき

目次

第1章 ChatGPTの概要

1 ChatGPTとは?/ChatGPT登場の背景

⑴ ChatGPTとは?

⑵ ChatGPT登場の背景

⑶ 生成系(ジェネレーティブ)AIとは?

⑷ 自動応答チャット生成系AI/大規模言語モデルの開発競争

2 ChatGPTの仕組みと限界

⑴ ChatGPTの仕組み

⑵ ハルシネーション(幻覚)

⑶ 学習している情報の時点の古さ

3 ChatGPTの利用態様

⑴ 一般向けのChatGPTの利用

⑵ APIによるChatGPTの利用

4 ChatGPTの特徴を踏まえた,利用にあたっての論点

⑴ 生成系AIの開発企業に関する論点

⑵ 生成系AIの利用企業に関する論点

第2章 ChatGPTでできること【活用例】

1 ChatGPTの「活用」の意義

2 ChatGPTの概要

⑴ 利用方法

⑵ 無料版と有料版の違い

3 活用のための視点

⑴ 生成系AIの特性

⑵ 活用の目的・効果

⑶ 活用上の留意点

4 ChatGPTの活用例

⑴ 活用例①:カスタマーサービスへの活用

⑵ 活用例②:コンテンツ制作への活用

⑶ 活用例③:コンサルティング業務への活用

5 規約上の留意点

⑴ 規約の構造

⑵ 禁止された利用態様

⑶ AIを利用した生成物である旨の明示

⑷ 「〇〇GPT」というコンテンツ名の利用禁止

第3章 ChatGPTとAI倫理

1 はじめに

⑴ AI倫理とは

⑵ AI倫理の重要性と法務の機能

2 ChatGPTの倫理総論

3 プライバシー

4 セキュリティ

5 公平性・バイアス

6 仕事の未来

7 誤情報

8 有害発言

9 悪用・誤用

10 人間の操作

11 その他の課題

⑴ 環境上の課題

⑵ アカウンタビリティおよび透明性上の課題

⑶ 競争上の課題

12 まとめ

第4章 ChatGPTと個人情報保護法上の課題

1 ChatGPTサービスとGDPR違反の問題

2 他の個人データ保護機関の動き

3 生成AIをめぐる各国の規制の動き

⑴ 英国

⑵ 米国

⑶ 中国

4 ChatGPTをめぐる日本の規制の動き

5 イタリアのGPDPによるChatGPTに対するGDPR上の問題点の指摘

⑴ ユーザ・情報主体に対する情報提供義務

⑵ 処理行為の法的根拠

⑶ 個人データの正確性保持義務

⑷ 子どもの個人データの利用

6 過去の法執行(エンフォースメント)事例

⑴ 旧ウェイト・ウォッチャーズ事例

⑵ 法執行(エンフォースメント)としてのアルゴリズムの破棄

7 LLMを利用したサービスにおける日本の個人情報保護法上の問題点

⑴ 個人情報の収集・利用

⑵ 個人データの正確性保持義務

⑶ 子どもの個人データの利用

⑷ 日本の個人情報保護法での評価

8 今後のChatGPTサービスの展望と課題

⑴ オプトアウトの機能追加

⑵ 改良されるChatGPTのサービス

第5章 ChatGPTを個人・ビジネスで利用する際の留意点

Ⅰ ChatGPTの利用上留意すべき関係法律の整理と簡単な概要

1 本稿の目的

2 留意すべき関係法律の整理

⑴ 指示を入力する際に留意すべき関係法律

⑵ 生成物の利用時に留意すべき関係法律

⑶ ChatGPTを利用したサービスの提供に際して留意すべき関係法律

⑷ 小括

3 関係法律の概要

⑴ 個人情報保護法

⑵ 著作権法

⑶ 不正競争防止法

⑷ 民法

⑸ 刑法

⑹ 業務独占に関する各法律

⑺ 商標法

Ⅱ ChatGPTを個人(フリーランス)で利用する際に注意すべきこと

1 ChatGPTの利用に際して留意すべき法令,契約等

⑴ 法令

⑵ クライアントとの契約

⑶ ChatGPTの利用規約

2 フリーランスがChatGPTを利用する場面ごとにおける注意点

⑴ ChatGPTに指示を入力する場面

⑵ 出力された回答を利用する場面

⑶ ChatGPTを利用して自身が当事者となる法的文書を作成・利用する場面

Ⅲ ChatGPT利活用企業に発生するリスクとは

1 リスクの全体像と捉え方

⑴ ChatGPTの構造から把握するリスクの特性と統制ポイント

⑵ 利活用シーンごとに異なるリスクの大きさと頻度

2 各利用シーンで発生し得る法的リスクの具体例

⑴ 著作権等の知的財産権侵害

⑵ 個人情報の不適切な取扱い

⑶ 秘密情報の漏えい

⑷ 生成物の正確性・信憑性欠如

⑸ 悪用

⑹ 業規制違反

⑺ OpenAI社/Microsoft社が定める契約条件・禁止行為

Ⅳ 社内ガイドラインへの落とし込みと守らせ方

1 活用すべきサービスの選定

⑴ サービス選定の意義

⑵ 選定基準の決め方

2 入力情報の整理

⑴ 生成AIサービスに入力され得る情報の線引きの必要性

⑵ 情報の洗い出し

⑶ 生成AIサービスに入力することのリスク検討および評価

3 ガイドラインのサンプル

⑴ ガイドラインの目的

⑵ 生成AIサービス利用前の確認事項

⑶ 情報入力にあたっての注意事項

⑷ 生成文章の利用

⑸ コード生成のために利用する場合

⑹ サービスに組み込んで提供する場合

⑺ 生成物の利用

4 運用開始後に注意すべき点

⑴ AIサービスの規約の変更への対応

⑵ モニタリングによって管理者が情報漏えいに気づいた場合の対応

⑶ ガイドラインのアップデート

Ⅴ ChatGPTを学校で利用する際に注意するべきこと

1 教育現場におけるChatGPTの利用をめぐる議論の概要

⑴ 宿題をこなすための超便利ツール

⑵ 学校側の最初の反応-反ChatGPT

2 学校とChatGPT―著作権法の観点から

⑴ 学校における著作物の利用

⑵ 教育における権利制限規定

⑶ 35条の適用範囲

3 ChatGPTと学校教育―その他の問題点

⑴ 校則等によるChatGPT利用の規制

⑵ コンクール等への応募

⑶ 研究活動における不正行為

⑷ 学校現場でのChatGPT利用ガイドライン作成の動き

4 ChatGPTと学校教育が共存する未来

Ⅵ その他法律・技術にまつわる,困ったとき・ふとしたギモンQ&A-秘密保持義務を中心に-

Q1 ChatGPTを業務で利用することが秘密保持義務に違反しないか

Q2 どのような情報がChatGPTに入力できない秘密情報に当たるか

Q3 ChatGPTを使用する際に秘密保持義務との関係で気をつけるべき業務の類型と対応策について教えてほしい

第6章 ChatGPTの未来

1 はじめに―技術的制約から未来を見据える

2 将来期待されるさらなる高度化の展望

⑴ 独自データの利用とファインチューニング

⑵ プロンプトエンジニアリングの工夫

⑶ リスクコントロール

3 ビジネスにおける活用の展望

⑴ アイディアでの活用

⑵ リサーチでの活用

⑶ ドラフトでの活用

⑷ 校正での活用

⑸ 要約での活用

⑹ 翻訳での活用

⑺ その他の活用

4 将来のChatGPTに対する規制のあり方―革新的テクノロジーの社会受容のために

⑴ パーソナルデータに関する懸念

⑵ 独占や集中に関する懸念

⑶ 有資格者が現在提供しているサービスの代替に関する懸念

5 ビジネスパーソンや専門職にとってのキャリアデザインの方向性

奥付

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