- 発売日
- 2021年12月23日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 川嶋四郎、笠原毅彦、上田竹志
遠隔裁判の実証実験等の成果も踏まえ、「正義・司法へのユビキタス・アクセス」を重視した「民事裁判ICT化」研究の集大成。
目次
表紙
序章
目次
細目次
Contents
第1編 ICT化の総合俯瞰的基盤―「民事裁判のICT化」論と「e-サポート裁判」研究―
第1章 「e-サポート裁判」の基本構想―「ICT活用」による「正義・司法へのユビキタス・アクセス」構想
1 「司法のICT 化」 ― 「 司法制度改革」の「3本柱の礎」あるいは「第4の柱」
2 「正義へのアクセス論」と「司法制度改革論」の統合的展開
3 「e-サポート裁判所」の具体的なシステム構造の概観
4 「民事裁判のICT化」モデル―『自由の支援―普段着の法のいとなみ:e-サポート』
5 「e-サポート」の目的と新たな「司法的救済観」
第2章 「e-サポート裁判」の展開可能性:2009―民事訴訟の電子化を中心に
1 はじめに
2 司法制度へのICT導入の目的
3 司法制度へのICT導入の具体像に関する提言
4 司法制度へのICT導入の理念的側面
5 小括
【資料1】 DVD「自由の支援―普段着の法の営み:e-サポート」―上映DVDのシナリオ紹介
第2編 ICT化の制度的基盤―「民事裁判のICT化」とグランド・デザイン研究―
第3章 生まれ変わる民事訴訟―研究者の視点から見た新たな民事司法の風景
1 はじめに
2 民事訴訟過程におけるICT活用―「e-裁判所」の具体相
3 小括
第4章 ロイヤー・テクノロジー―開示・可視化・充実迅速化の真意を求めて
1 はじめに
2 民事訴訟制度改革の到達点とICT
3 手続モデルを支えるロイヤー・テクノロジー
4 小括
第3編 ICT化の技術的基盤―「民事裁判のICT化」のための技術研究―
第5章 民事訴訟とICT化による技術導入
1 はじめに
2 法規定の整備
3 技術導入
4 ICT導入の試み
5 小括
第6章 民事訴訟とLegal XML
1 はじめに
2 日本における司法制度へのICT 導入
3 正義へのアクセスとICT
4 アメリカにおける司法アクセスとICT
5 日本に対する示唆
6 小括
第4編 ICT化の比較法的基盤―「民事裁判のICT化」に関する法制度比較研究―
第7章 21世紀初頭の日本・ドイツ・アメリカにおける民事裁判のICT化
1 はじめに
2 背景としての情報革命
3 日本の司法のICT化
4 アメリカの動向
5 ドイツ民事訴訟法の改正
6 ICT利用の目的
7 裁判手続のICT化
8 サイバーコートを支える仕組みと問題点
9 裁判のICT化 ―展開と可能性
10 小括
【資料2】 2005年4月21日の「ドイツにおける裁判所と検察庁の間の電子的法情報交換のための技術的基本指針(OT-Leit-ERV)」
第8章 21世紀初頭のシンガポールにおける民事裁判のICT化
1 はじめに
2 シンガポールにおける「司法のICT化」
3 小括
第5編 ICT化の実証的基盤―「民事裁判のICT化」に関する「2009年度実証研究」―
第9章 2009年度における「民事裁判のICT化」実証研究の概要とその成果の国際展開に向けて
1 はじめに
2 民事裁判におけるICT の活用に向けた実証研究の背景
3 民事裁判におけるICTの活用に向けた実証研究の概要
4 「司法のICT化」の国際展開に向けて
5 小括
第10章 「民事裁判のICT化」に向けた「2009年度実証研究」―利用者の目線から「民事裁判のICT化」の実践的な構想を目指して
1 はじめに
2 本実証研究の位相と点描
3 本実証研究の概要
4 本実証研究の内容
5 本実証研究の評価
6 障壁解消の方向性
7 小括
第6編 ICT化の指針的基盤―「民事裁判のICT化」論とその具体的な展開―
第11章 民事訴訟におけるICTの利用に関するガイドラインの提言と基本的課題―「 正義・司法へのユビキタス・アクセス」理念の具体化指針として
1 はじめに
2 ICTを利用した手続運用のガイドライン
3 小括
第12章 国民目線で考える簡易裁判所のICT化
1 簡易裁判所
2 簡易救済手続における特則
3 簡易救済手続の示唆
4 小括―残された問題
終章 ―誰一人取り残さない「民事訴訟のICT化」に向けて
1 はじめに― 「誰一人取り残さない民事訴訟・民事訴訟法」の視角から
2 総論的な緊急課題
3 おわりに― 「正義・司法へのユビキタス・アクセス権」の確立に向けて
索引
初出一覧
奥付