- 発売日
- 2012年06月14日
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 編著等
- 松嶋 洋
厳正で怖い役所、社会正義を守るための組織――私たちがそう思い描いていた税務署の実態は、「不公平」の温床だった……!!税金を徴収する組織が率先して税金を無駄にしている現実。この本を読んでもあなたは増税を許せますか?■税務調査は不公平■■税務署の人事は不公平■■OB税理士と試験組税理士は不公平■■税務職員と民間人は不公平■不公平な実態に失望して税務署を退官した私の実体験を綴るこの本が、税金のあるべき姿をとらえなおすきっかけになることを願っています。
目次
表紙
大扉
はじめに
目次
第1章 税務調査は不公平
相反する税務調査の理念とイメージ
税務調査の建前
税務調査は税金をとってナンボ
是認通知は発送されない?
法律が守られない税務調査
節税をするほうが悪いという理屈
時代に合わない法律を守る必要はない?
書面で回答せず、書面回答を求める
クロヨンと税務調査の本質
正直者がバカを見る税務調査
加算税と自主修正
お尋ね文書に対する税務調査官の対応
元税務調査官が語る、税務調査対策のポイント
ゴネてもあまり問題にならない
第2章税務署の人事は不公平
充実しすぎている研修制度
税務大学校の実態
役に立たない「専門官基礎研修」
平均点が90点以上の試験
「最低限の知識だけで大丈夫」なはずがない
簿記2級合格が至上命令
やりたい放題の研修生
合コン三昧?
少なくないセクハラ
「専科研修」の実態
「専科研修」の一番の問題
研修生に税法を教わる教授
ゼミも当然レベルが低い
横行するテストの「前バラシ」
勤務時間中の「体育」
文化祭や卒業旅行、卒業アルバムも
税務署の人事を駆け上がる前提条件
税務調査の成績と昇進
幹部職員の人事権と運
幹部体質の問題
税務署の人事と「公平」
税務署に限った話ではないのかもしれない?
第3章OB税理士と試験組税理士は不公平
税務調査の三大不正
人間関係で脱税が見逃される
O B税理士制度とは
税理士の立ち会いと税務調査官の本音
O B税理士制度は何のためにあるのか
O B税理士には大きな特典があった
公務員倫理法とOB税理士
O B税理士だけが「質問」できる
移転価格税制とOB税理士
O B税理士の不祥事と税務署の対応
O B税理士制度は存続させるべきではない
第4章税務職員と民間人は不公平
年収1000万円の職場
官費で中トロ食べ放題
パチンコ店でも……
税務署の仕事は信じられないくらい楽
税務調査官の年末の一幕
税務署の超特権階級! 特官
年度初めは仕事にならない 7〜8月のスケジュール
税務調査の本番! 9〜11月のスケジュール
年末業務の実態 12月のスケジュール
年が明けたら「確定申告」 1〜3月のスケジュール
後半の調査 4〜5月のスケジュール
年度末は仕事にならない 6月のスケジュール
とてもゆったりと仕事ができる
税務職員は特権階級
税理士試験に簡単に合格する方法
O B税理士と税理士試験
税法を暗記しなくてもすむ裏ワザ
大学院に行くデメリット
税務署の仕事をふまえると
専科研修も活用できる
税理士制度の真実
税務署に行って税理士試験に合格すべき
税制改正は不公平
税制改正の実態
税法だけを見ても意味がわからない
事前に確認できない税制改正
適用関係を遅らせればいいという考え
平成23年度税制改正のあきれた対応
税制改正時期は税理士の超繁忙期
税務職員は税制改正に無頓着で大丈夫
税制改正はこのままでいいのか?
おわりに
奥付