- 発売日
- 2019年04月10日
- 出版社
- 法律文化社
- 編著等
- 高柳彰夫、大橋正明
SDGsとは何か、どのような意義をもつのか。目標設定から実現課題まで解説。第Ⅰ部はSDGs各ゴールの背景と内容を、第Ⅱ部はSDGsの実現に向けた政策の現状と課題を分析。大学、自治体、市民社会、企業とSDGsの関わり方を具体的に提起。
目次
表紙
はしがき
目次
序章 SDGsとは何か―市民社会の視点から
1 本書の目的
2 「持続可能な開発」(sustainable development)とは
3 MDGsとは何だったのか
4 SDGsはどう策定されていったのか
5 「2030アジェンダ」の理念
6 17ゴールのSDGs
7 実施手段とレビュー
8 SDGsの意義と限界
9 本書の構成
第Ⅰ部 SDGsをどう理解するか―ゴール・ターゲットの解説
第1章 貧困と飢餓―SDGs 1, 2
1 貧困とはどのような問題なのか
2 ゴール2の飢餓をどう理解すべきか
3 貧困にどのような解決を求めるべきなのか
4 ゴール12「持続可能な消費と生産」について
5 SDGsゴール2ターゲット2.3に見るターゲット間の負の相互作用
6 日本政府の国内の貧困問題への取り組み
7 最後に
第2章 保健・健康―SDG 3
1 基本的なニーズとしての保健医療
2 保健分野における優先度の変遷
3 ミレニアム開発目標(MDGs)から持続可能な開発目標(SDGs)へ
4 課題別の目標
5 日本における実施
第3章 質の高い教育―SDG 4
1 SDGsにおける教育目標とターゲット
2 ゴール4の特徴
3 EFA・MDGsの達成状況とSDGsに託された課題―アジアの教育状況を中心に
4 日本におけるゴール4の実現に向けて
5 ゴール4の課題と展望
第4章 ジェンダー平等,女性と女の子のエンパワーメント―SDG 5
1 背景
2 ゴール5のターゲットと指標
3 市民社会の視点から見た課題
4 日本における実施の現状と課題
5 私たちはSDGsをどう活用できるか
第5章 成長,ディーセント・ワーク,格差―SDGs 8, 10
1 成長,雇用はどう実現され,不平等はいかに是正されるか―2030アジェンダの位置付け
2 両ゴールの内容
3 成長,雇用,不平等是正の相互関係
4 SDGsと日本の実施指針
5 結びに
第6章 都市・人間居住,水,衛生環境―SDGs 6, 11
1 人間居住をめぐるグローバルな変化
2 居住と人権
3 人々による地域づくり
4 SDGsのモニタリングと日本の市民社会
第7章 気候変動とパリ協定―SDG 13
1 気候変動の現状
2 気候変動に関するSDGゴールとターゲット
3 パリ協定とその背景
4 市民社会を含めたアクターの動き
5 今後の課題
第8章 陸と海の生物多様性―SDGs 14・15
1 陸と海の生物多様性を守るSDGsの内容とは
2 生物多様性を守る国際的枠組み
3 食料を支える農業生物多様性の管理
4 食料・農業のための生物多様性管理を支える国際的枠組み
5 日本における政策と今後の取り組み
第Ⅱ部 SDGsをどう実現するか―日本社会から考える
第9章 平和とガバナンス―SDG 16
1 ゴール16の特徴と概要
2 ゴール16のカテゴリー別分類
3 主なターゲットの解説と課題
4 ゴール16全体の実施手段―国内人権機関の設置他
5 ゴール16と市民社会スペースとの関係
6 ゴール16達成に向けて我々ができること
第10章 ODA―SDG 17
1 SDGsにおけるODAに関する目標
2 DAC諸国のODA
3 日本のODA
4 ODAのこれから
第11章 民間セクター―SDG 17
1 SDGsと民間セクター
2 日本の開発協力から考える,SDGsと民間セクターの役割
第12章 移民・難民
1 国境を越える人の移動
2 開発と国際移動
3 SDGsと移民・難民
4 ビジネスと人権
第13章 市民社会の役割
1 日本こそ率先してSDGsに取り組まなければならない
2 日本におけるSDGsの課題と取り組みのあり方
3 チェンジメーカーとしての「市民社会」の可能性と課題―「ソサエティ5 .0」に寄せて
終章 SDGsは世界と日本をどう変えるか―成果と今後の課題
A SDGs実施の世界的状況―CSOの国際レポートをもとに
B 日本の実施状況
執筆者紹介
底本奥付
電子版奥付