- 発売日
- 2022年11月28日
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 編著等
- 大茂 幸子
DXの最大のリスクは何もしないこと。機会損失、中断や失敗のリスクをコントロールする「20の原則」とフレームワークが学べる。
目次
表紙
はじめに
DXにはリスクがある
本書の構成
目次
序章 DX成功のマインドセット─リスクベースで捉える
DXと未来展望
遅滞する日本企業のDX
サイバー被害よりもDXの機会損失のほうが甚大
サイバーセキュリティ対応は、DXの前提
DX成功のカギはトップマネジメントのリーダーシップ
DX推進に不可欠な「DXリスクマネジメント」
DXリスクマネジメントのアプローチ
DX成功のマインドセット─リスクベースで捉える
DXリスクに対処すべき理由を知る
健全なリスクテイク
第1章 新経済パラダイムとDX─チャンスとリスクに気づく
世界の経済社会の動きを知る
自社を取り巻く環境の変化
リーダーたちはDXのチャンスとリスクを共有
強い危機感「すべての企業がテクノロジー企業のように考える必要がある」
株主資本主義からステークホルダー資本主義へ
日本企業に求められる長期戦略とリスクテイク
価値創造:DXで生み出す無形資産(インタンジブルズ)
価値創造:DXに不可分の統合思考─ 4つのX(Transformation)
第4次産業革命での成長の軌跡
ビジネスとDXの本質
認知バイアスというリスク:指数関数的な成長は捉えにくい
リニアなのか、エクスポネンシャルなのか─ 違いを認知する
指数関数的成長をビジネスへ応用する
企業の成長戦略はテクノロジー前提の時代に
「製品中心主義」と「顧客中心主義」の違い
人間中心のビジネスモデルへの変化
デジタルで収益を実現─ SDGs・脱炭素・サーキュラーエコノミー
産業界のイノベーションを促進する
第2章 DXの戦略的条件─成功パターンを認識する
パンデミックが企業業績に与えた影響
DX成功のパターンを知る─アクセンチュアによる調査の概要
DX先進企業と出遅れた企業との差が拡大
「DX先進企業」はテクノロジーへ投資を倍増
DX先進企業はすべてのステークホルダーに価値をもたらす
DX先進企業は最新のユーザーエクスペリエンス(UX)の提供に注力
「リープフロッグ型企業」は「出遅れた企業」の4倍のスピードで成長
IT予算の配分を変えてイノベーション投資へ組み替え
「リープフロッグ型企業」の2つの強み
DX先進企業とリープフロッグ型企業の成功要因─「攻めと守りの両立」
イノベーションはモノマネとの掛け算─心理的安全性の高い組織が必要
3R戦略のアプローチ─どう始めるかが、どう勝つかを決める
DX先進企業は変化を受け入れる
3R戦略のアプローチ─戦略的必須条件
パワーと柔軟性のあるクラウドベースのデジタル基盤
DXに成功した企業は、リスクの中にチャンスを見出した
第3章 DXのロードマップ
DXのロードマップ
統合的な変革アプローチ
DXのロードマップ─5つの領域
DXのロードマップ:全5領域に焦点を当てた管理可能な道筋
1. 戦略(Strategy):テクノロジー活用による成長戦略
2. 組織(Organization):テクノロジーを中心に据える組織の再構成
3. 事業(Practice):イノベーションのための新しい方法の採用
4. 技術(Technology):最新テクノロジーによる強固なシステム構成
5. 人材(Talent):イノベーションの文化を根付かせる人材の活性化
第4章 DXリスクマネジメント
DXリスクマネジメントのフレームワーク
DXリスクマネジメントと全社的リスクマネジメント(ERM)
DX推進に必要不可欠なDXリスクマネジメント
DXリスクマネジメントの特徴
DXリスクマネジメントのアプローチ─5つの要素/ 20の原則
1. ガバナンスと文化
原則1:取締役会によるリスク監視
原則1〈考察〉
原則1〈補足〉取締役会
原則2:業務構造の確立
原則2〈考察〉
原則2〈補足〉経営者
原則3:目指すべき文化の定義
原則3〈考察〉
原則3〈補足〉DXを阻害する文化について─蟹の心理
原則4:コアバリューに対するコミットメント
原則4〈考察〉
原則5:優秀な人材の確保・育成・保持
原則5〈考察〉
2. 戦略と目標設定
原則6:事業環境の分析
原則6〈考察〉
原則7:リスク選好(リスクアペタイト)の定義
原則7〈考察〉
原則8:代替戦略の評価
原則8〈考察〉
原則9:事業目標の設定
原則9〈考察〉
3. パフォーマンス
原則10:リスクの特定
原則10〈考察〉
原則11:リスクの重大性の評価
原則11〈考察〉
原則12:リスクの優先順位付け
原則12〈考察〉
原則13:リスク対応の実施
原則13〈考察〉
原則14:ポートフォリオの視点の策定
原則14〈考察〉
4. レビューと修正
原則15:重大な変化の評価
原則15〈考察〉
原則16:リスクとパフォーマンスのレビュー
原則16〈考察〉
原則17:リスクマネジメントの改善の追求
原則17〈考察〉
5. 情報・伝達・報告
原則18:情報と技術の有効活用
原則18〈考察〉
原則19:リスク情報の伝達
原則19〈考察〉
原則20:リスク・文化・パフォーマンスの報告
原則20〈考察〉
おわりに
DXと不確実性
1990年代のカーツワイル氏による未来予測
DXとシンギュラリティ:人類が受ける恩恵─ “ ポジティブな機会” になるリスク
DXとシンギュラリティ:人類が被る損失─ “ ネガティブな脅威” になるリスク
あなたはシンギュラリティをどう捉えますか
不確実性の時代に重要性を増すリスクマネジメント
謝辞
付録A:DXのロードマップ
付録B:DXの役割・責任
奥付