- 発売日
- 2020年11月17日
- 出版社
- 信山社
- 編著等
- 加納雄大
1990年代からの外交の歴史から、地域情勢や国家間の関係を現場でウォッチし、その軌跡を様々な切り口からとらえる。これからの東南アジアと世界の安定・平和と発展をめざし、「独立自尊」のパートナーとして、「自由で開かれたインド太平洋」への道を模索。
目次
表紙
はじめに
目次
第1章 東南アジアをめぐる地域協力―福田ドクトリンから自由で開かれたインド太平洋まで―
1 日本と東南アジア
日本と東南アジアの出会い
福田ドクトリン
福田ドクトリン後の東南アジア
2 冷戦後の東南アジア:ASEANの拡大とASEAN関連会合の発展
橋本ドクトリン
米国と中国
3 ASEANの制度化,日ASEAN関係の深化,東アジア首脳会議(EAS)の創設
4 自由で開かれたインド太平洋と東南アジア
豪州,インドの「再発見」
アフリカ,太平洋島嶼国の重視
自衛隊の海外活動の拡大
東南アジアの位置付け
コラム1 「ASEANの流儀」(“ASEAN way”)
コラム2 日本とフィリピンの人的交流の歴史
第2章 経済協力
1 戦後の日本の東南アジアとの経済協力
1950年代〜1960年代
1970年代〜1980年代
2 冷戦後の対東南アジア支援
インドシナ総合開発フォーラム構想
ミャンマー経済支援
日・メコン協力へ
3 アジア金融危機への対応
インドネシア支援
補論:パキスタン支援国会合
4 様々な経済協力
インフラ整備
インフラ整備における援助の質について
人材育成
法制度整備支援
環境
保健
防災
人の移動
コラム1 日本のODA
コラム2 東南アジアにおける橋と鉄道
第3章 安全保障
1 南シナ海問題
「遅れてきた大国」中国
2010年代にエスカレートする中国の活動
2 前線国家フィリピンの苦悩:米中の狭間で
マルコス政権からアロヨ政権まで
アキノ政権:比中仲裁裁判と比米同盟強化
ドゥテルテ政権:対中,対米姿勢の転換
比中間における南シナ海問題の行方
3 日本と東南アジアとの安全保障協力
2014年シャングリラ対話における安倍総理大臣演説
武器輸出三原則から防衛装備移転三原則へ
海賊対処協力
日・ASEAN防衛協力イニシアティブ
ASEAN地域フォーラム(ARF)を通じた協力
4 日本とフィリピンの安全保障協力
フィリピン沿岸警備隊への能力構築支援
防衛装備・技術協力
親善寄港・共同訓練
政策協議
コラム1 日本,フィリピン,米国(その1):日米同盟と比米同盟
コラム2 日本,フィリピン,米国(その2):戦後和解
第4章 平和構築―カンボジア和平とミンダナオ和平―
日本の戦後は東南アジアの戦後にあらず
1 カンボジア和平
カンボジア和平問題との出会い
平和の定着
日本外交にとってのカンボジア和平の意味
カンボジアのその後
2 ミンダナオ和平
ミンダナオ紛争の歴史
日本の関与
なぜ日本はミンダナオ和平に関与するのか?
マラウィ占拠事案の発生
バンサモロ基本法成立によるミンダナオ和平の新たな段階
和平進展にあわせた日本の新たな貢献
バンサモロ・フォーラム
住民投票
バンサモロ暫定自治政府の発足
2022年に向けて
3 補論:東ティモールとアチェ
東ティモール
アチェ
アチェとミンダナオの比較
コラム1 ミンダナオ和平のキーパーソン
コラム2 奥克彦さんと高橋妙子さん
第5章 日本と東南アジア―「独立自尊」のパートナーとして―
東南アジアとの外交:ASEAN重視か,二国間アプローチ重視か
域外国との関係
経済パートナーとしての東南アジア
安全保障パートナーとしての東南アジア諸国
南シナ海問題
平和構築
日本と東南アジア:「独立自尊」のパートナーとして
あとがき
参考資料・文献
奥付