BUSINESS LAWYERS LIBRARY

世界の憲法本

発売日
2025年07月20日
出版社
法律文化社
編著等
大林啓吾

「法や国家はどのように形成・発展するのか」「司法審査のあり方」「表現の自由はなぜ重要か」といった各国共通の憲法問題について知的基盤を提供する書籍を解説。ロックやルソーといった古典から、憲法学を新たな地平に導こうとするアッカーマン、サンスティン、ポズナーの著作など多岐にわたってとりあげる。

目次

表紙

はしがき

目次

1 アメリカ

1 アレクサンダー・ビッケル『最も危険性の少ない政府部門、政治に裁かれる最高裁判所』:米国憲法史に見る、ビッケルの思想の背景

2 ジョン・ハート・イリー『民主主義と不信―司法審査の理論』:民主主義を基軸とした司法審査の規範理論

3 オリヴァー・ウェンデル・ホームズJr.『コモン・ロー』:法の生命は論理ではなく、経験であった──法という物語の歴史的行為性

4 トマス・エマスン『表現の自由の体系』:表現の自由の「体系」の希求―アメリカ表現の自由理論の基礎形成とその継承・発展

5 ロナルド・ドゥオーキン『権利論』:法概念論争・正義論争の一震源地―政治理論のひとつとしての法理論

6 リチャード・ポズナー『法の経済分析』:「法の経済分析」の誕生―法学研究としての法と経済学へ

7 マーク・タシュネット『裁判所から憲法を取り上げる』:独立宣言や憲法前文の理念を裁判所に頼らず実現するためのポピュリスト憲法論

8 ブルース・アッカーマン『アメリカ憲法理論史―その基底にあるもの』:アメリカのアイデンティティの探求―憲法史への弁証法的アプローチ

9 サンフォード・V・レヴィンソン『我らの非民主的な憲法―合衆国憲法のどこに問題があるのか(そして我ら人民はどのようにそれを正すことができるのか)』:「鉄の檻」としての合衆国憲法?

10 キャス・サンスティーン『目の前の事件を一つずつ着実に―アメリカ連邦最高裁の司法ミニマリズム』:原則として漸進的な司法判断がなされるべき―裁判所の限界を踏まえた現実的かつ柔軟なアプローチ

11 エイドリアン・ヴァーミュール『憲法というシステム』:憲法はシステムとして作動する―セカンド・ベストの憲法理論

12 リチャード・ファロンJr.『憲法上の権利の性質』:「憲法上の権利」とは何か―その司法的実践に向けて

13 ジャック・バルキン『生ける原意主義』:憲法解釈のフュージョン―生ける憲法と原意主義の共存

14 ロバート・ポスト『デモクラシー・専門的知識・アカデミック・フリーダム―現代国家のための修正第1条法学』:“デモクラシー vs. 専門家?”―専門知のあり方をめぐって

15 ローレンス・レッシグ『CODE―およびサイバースペースのその他の法』:サイバー法とアーキテクチャ論の始発地

16 ジェレミー・ウォルドロン『立法の尊厳』:立法の意義について考える

17 キャサリン・マッキノン『たかが言葉』:ポルノは差別行為である―言論の自由と平等の緊張?

2 イギリス

18 ジョン・ロック『統治二論』:古典的リベラリズムの礎石

19 アルバート・ヴェン・ダイシー『憲法序説』:イギリス・コモンロー憲法の「正統派」理解

20 H. L. A. ハート『法の概念』:法哲学のフレッシュ・スタート―近代国家法の基本的な特徴・構造の解明

21 アイヴァー・ジェニングス『法と国家構造』:異端の書―イギリスにおけるConstitutionの語り方

22 ジョン・ローズ『コモンロー憲法』:イギリス憲法の「素晴らしい新世界」?

23 ヴァーノン・ボグダナー『イギリスの新憲法』:成文憲法典が存在しない国の憲法―何が憲法であるのか

24 ロドニー・ブレイジャー『憲法慣行〔第3版〕』:イギリス統治構造に関する法と慣行

3 ドイツ

25 ハンス・ケルゼン『純粋法学〔第2版〕』:実定法を「純粋」に観察するとどうなるか

26 カール・シュミット『憲法理論』:憲法という学問領域の拡張と整序―二項対立の危険な試み

27 コンラート・ヘッセ『ドイツ憲法の基本的特質』:戦後ドイツ憲法学の標準的な体系的概説書

28 ペーター・ヘーベルレ『基本法19条2項にいう基本権の本質的内容の保障〔第3版〕』:制度的基本権論

29 ボード・ピエロート/ベルンハルト・シュリンク『基本権―国法II』:憲法ドグマーティクによる基本権審査の「正典化」

30 ロベルト・アレクシー『基本権の理論』:『原理』としての基本権―法的構造の『分析』を重視する基本権解釈の総論

31 クリストフ・メラース『論拠としての国家〔第2版〕』:国家概念から民主主義へ?

32 マティアス・イェシュテット/オリヴァー・レプシウス/クリストフ・メラース/クリストフ・シェーンベルガー『越境する連邦憲法裁判所』:学問から司法への投球

33 ヴォルフガング・ベッケンフェルデ『国家・社会・自由』:変動する国家における憲法解釈論

4 フランス

34 ジャン=ジャック・ルソー『社会契約論』:政治共同体の創設と国制の設計―政治法の諸原理

35 ドミニク・ルソー『憲法とラディカルな民主主義』:憲法の力で民主主義を再生させる

36 ミシェル・トロペール『国家の法理論のために』:法と国家を根本的に考えるために―理論と歴史の交錯

37 ルイ・ファヴォルー『憲法と憲法裁判官』:法律学としての憲法学―エクス学派の確立

38 オリヴィエ・ボー『国家権力』:EUを前に、まず憲法学のメスを研ぎ直す―主権論と憲法制定権力論の再構成

39 ギヨーム・サクリスト『憲法学者の共和国―フランスにおける法学教授と国家の正統性(1870年~1914年)』:共和国と結びついたパリ大学政治学的憲法学者の誕生と終焉

40 フランシス・アモン/ミシェル・トロペール/ピエール・ブリュネ『憲法〔第44版〕』:最も長い歴史をもつ法学部の教科書

5 イタリア

41 ジョルジョ・アガンベン『例外状態』:現代民主国家における統治の奥義―法治国家と例外状態の相補性

42 サンティ・ロマーノ『法秩序』:イタリア制度理論の原点―多元化する社会の法理論化

6 カナダ

43 ピーター・ホッグ『カナダ憲法』:カナダ最高裁で最も引用された書

44 ケント・ローチ『裁かれる最高裁判所―司法積極主義か民主的対話か』:カナダ最高裁判所は司法積極主義の立場に立っているのか

45 デイビット・ダイゼンハウス『法に内在する憲法―危機時代の合法性』:危機状況における法の支配とその実現者たち

46 ラン・ハーシュル『都市・国家―立憲主義と巨大都市』:巨大都市の憲法感と憲法力―都市と憲法の関係を切り拓く

7 韓国

47 成樂寅(ソン・ナギン)『憲法學〔第23版〕』:旧司法試験時代からの流れを汲む「最後の」大型基本書

8 オーストラリア

48 シェリル・サンダース/エイドリアン・ストーン編著『オーストラリア憲法 オックスフォード・ハンドブック』:オーストラリア憲法の多面的・総合的考察

49 ロザリンド・ディクソン編『オーストラリアの憲法価値』:オーストラリアにおける憲法価値と機能主義的憲法解釈

事項・人名索引

執筆者紹介

奥付

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