- 発売日
- 2020年11月26日
- 出版社
- 日本法令
- 編著等
- 西村聡
本書は、目標管理・人事考課制度の歴史と意義、構築方法、運用方法について、手順を追って実践的に解説したもの。また、改訂にあたり、職務基準の人事制度下における業績評価制度の理論を加筆。企業の人事労務担当者、経営コンサルタント等の実務家必読の1冊。
目次
表紙
改訂版への序
はじめに
Contents
第1章 人事考課・目標管理制度の運用状況を考える
1 人事考課・目標管理制度を導入した中小企業のケース
2 これまでの人事考課・目標管理制度の問題点
第2章 人事考課制度・目標管理制度の歴史と意義
1 人事考課制度の歴史
2 人事考課制度と目標管理制度の意義
3 人事考課の限界と科学的なアプローチ
4 目標管理制度の歴史
5 目標管理の理論
6 人事考課制度・目標管理制度の目的と機能
1 経営戦略実現のためのツールとしての活用
2 人事管理のさまざまな決定のための基礎資料としての活用
3 マネジメント・ツールとしての活用
第3章 経営管理を支援する人事考課・目標管理制度の構築方法
1 職能資格制度における人事考課・目標管理制度の問題点
2 戦略の実現のための4つの行動
3 役割等級人事制度の構築手順と人事考課・目標管理制度の設計
1 「あるべき姿のプロセス展開表」の作成手順
2 「あるべき姿のプロセス展開表」と人事考課・目標管理制度
3 プロセス展開表と業績管理の関連性
第4章 職務基準の人事制度における業績管理とその理論
1 職務基準の人事制度における業績の測定
2 業績管理(パフォーマンス・マネジメント)と目標管理
3 適切な業績評価基準の重要性
1 心理学的・経済学的論点による指摘
2 実証研究による指摘
4 業績評価基準のタイプ
1 絶対的な基準
2 相対評価
5 業績評価基準の選択
1 考慮すべき要素
2 評価基準のミックス
3 行動と結果の両方を測定する「プロセス展開表」
6 業績給決定のための業績測定に関する諸問題
1 昇進
2 年功序列
3 市場価値
4 組織人としての行動態度
5 「一般的な業績」対「最高の業績」
6 職務レベルと業績給
7 「直近の成果」対「過去の成果」
8 その他の成果測定に関する指針
7 成果測定の妥当性の問題
1 内容の妥当性
2 収束的妥当性と弁別的妥当性
3 信頼性
4 正確性
5 評価エラー
6 関連性
8 業績評価基準を評価するための指標の選択
1 複数の指標が独自に情報を提供する
2 矛盾のない成果測定に確信を持つ
9 業績評価基準の妥当性を改善する方法
1 戦略的使命とのつながり
2 職務分析
3 多面評価
4 業績評価基準の開発への参画
5 考課者訓練
6 管理の実践
7 社会的な比較
8 考課者のモチベーション
10 上位職務遂行のための潜在能力の判断
第5章 人事考課制度の運用 ~実践編~
1 人事考課の方式の選定
2 人事考課要素の構造と考課要素の選定
1 人事考課要素と従業員の価値評価
2 人事考課要素の構造
3 考課要素と定義
3 コンピテンシーで人事考課制度を構築する際の留意点
4 人事考課の実際
1 人事評価のステップ
2 評価と考課の違いを理解する
3 考課者が具備すべき条件
4 注意すべき人事評価のエラー
5 自己防衛
6 多面評価の目的とその前提条件
5 人事考課表の構成内容
1 業績評価
2 役割行動能力評価
3 分析欄および能力開発欄(具体的事実欄)
4 総合考課欄および総合所見欄
6 管理職の人事考課表
7 ギルフォードによる考課者の特性
8 人事考課者訓練プログラムの内容と留意点
9 人事考課者訓練ケースづくりのねらいと作成方法
10 人事考課制度と他の人事諸制度との関係
1 人事考課と配置・昇進(級)
2 人事考課と昇給・賞与
3 人事考課と能力開発
11 異動などがあった場合の人事考課制度の運用方法
1 考課者が異動した場合
2 被考課者が異動した場合
3 制度による運用の違い
12 人事考課結果の検討と調整
1 人事考課結果の検討
2 人事考課結果の調整
3 考課系列間の調整
13 組織的公正についての理解
1 分配的公正
2 手続的公正
第6章 目標管理制度の運用 ~実践編~
1 目標とその要件
1 目標とは
2 短期目標と長期目標
3 目標を有効なものとするには
2 目標管理の対象者
3 目標設定のプロセス
1 目標管理の前提は信憑性のある経営計画の策定
2 個々の管理者による目標の草案作成
3 上司の職責
4 目標管理とアカウンタビリティ
5 目標項目の数
6 定量的測定と定性的測定
7 目標達成に必要な2つの条件
8 目標の設定を論理的に行う
9 目標管理の基本手順
10 役割デザイン・マトリックスのねらい
11 目標設定面接の基本ステップ
12 進捗の日々管理
13 中間面接、評価面接前の目標振り返りミーティング
4 スタッフと目標管理
1 ラインとスタッフとの基本的な相違点
2 スタッフの目標
5 目標管理と小集団活動
6 目標管理制度の運用の難しさ
1 目標管理制度から決まる評価の大きさと、本人が稼ぎ出す付加価値の大きさをリンクさせることができない
2 仕事の進め方の裁量権が部下に移ってしまう
3 管理者の目標が単なる現状維持になってしまいがち
4 目標内容と評価方法の矛盾
7 目標設定の心理的側面
1 アトキンソンのモデル ~成功志向傾向・失敗回避傾向~
2 ワイナーによる成功・失敗の原因の分類 ~原因帰属理論~
3 目標の設定方法と効果
8 目標管理に関する面接上の留意点
1 目標設定面接の留意点
2 中間面接の留意点
第7章 自己評価とフィードバックの実際
1 自己評価を導入するねらい
2 フィードバック
1 フィードバックが必要な理由
2 フィードバックの効果
3 進歩の遅い従業員へのフィードバックの効果
4 考課結果の提示
5 フィードバックの方法
6 自己評価と上司の評価に違いが出る原因と対策
7 フィードバックの基本ステップ
8 部下の自己評価と上司評価の照合、確認
9 負のフィードバックは慎重に
10 個人の学習過程
第8章 人事考課者たる管理監督者の姿勢
1 管理監督者はフィロソフィを持て
2 リーダーシップは現場で発揮しろ
3 管理監督者はイノベーティブであれ
1 管理監督者に求められるイノベーティブなリーダーシップ
2 改善を成功させるポイント
第9章 第1章の各ケースの解答例
Case 1
(1) 経営者の問題
(2) 人事コンサルタントの問題
Case 2
(1) 人事コンサルタントの問題
(2) 社員個々の問題
Case 3
(1) 経営者の問題
(2) 目標内容の問題
(3) 組織構造上の問題
Case 4
Case 5
第10章 人事考課者訓練ケーススタディ
東日本病院本部総務人事課のケース
第11章 規程集
人事考課制度要綱
目標管理制度要綱
奥付