- 発売日
- 2022年09月01日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 関真也
VR・AR・MRを包含するXRに係るビジネス参入時に検討すべき論点を既存の実務や判例を踏まえて検討。「メタバース」「Vtuber」など最近の注目テーマに係る法務にも言及。
目次
表紙
はしがき
目次
第1章 XRとは
1 はじめに
2 XR(VR/AR/MR)の概念整理
⑴VRとは
⑵ARとは
⑶MR・XR とは
⑷「メタバース」とは
⑸本書における整理
3 XRを実現する機器と仕組み
⑴VR
⑵AR
第2章 XRと知的財産権概論
1 知的財産権の全体像
⑴概要
⑵特許権
⑶意匠権
⑷著作権等
⑸商標権
⑹周知・著名な商品等表示の保護
⑺商品形態模倣
⑻営業秘密
⑼限定提供データ
2 触感・味・香りに訴求するVRコンテンツと知的財産
⑴触覚・味覚・嗅覚のデジタルコンテンツ化が与えるインパクト
⑵触感・味・香りの著作権法上の位置づけ
⑶支分権の範囲
⑷「映画の著作物」と触覚 味覚 嗅覚の関係
⑸標識法による保護
3 技能のデジタルコンテンツ化と知的財産
⑴問題の所在
⑵特許権
⑶著作権・著作隣接権
⑷営業秘密 限定提供データ
⑸将来に向けた試論
第3章 現実環境の再現と知的財産権(デジタルツイン/ARクラウド)
1 導入
⑴近時の動向
⑵デジタルツインとは
⑶ARクラウドとは
⑷作成方法の例
2 著作権の処理
⑴検討の順序
⑵著作物性
⑶複製・翻案
⑷非享受目的利用
⑸公開の美術の著作物等の利用
⑹付随対象著作物の利用
3 著作者人格権の処理
⑴同一性保持権とは
⑵「改変」
⑶「意に反して」
⑷「やむを得ないと認められる改変」
4 標識法の検討
第4章 ARと知的財産権
1 ARの特殊性
2 著作権の処理
⑴概要
⑵複製・翻案
⑶非享受目的利用
⑷電子計算機における著作物の利用に付随する利用等
⑸電子計算機による情報処理等に付随する軽微利用等
⑹引用
3 著作者人格権の処理
⑴同一性保持権
⑵名誉声望保持権
⑶氏名表示権
⑷公表権
4 ARと商標権
⑴問題の所在
⑵事例の検討
第5章 アバターに関する権利
1 アバターの権利概論
2 著作権等の権利処理
⑴著作権・著作者人格権
⑵実演家の権利
3 標識法による保護
4 VTuberその他のアバターに対する誹謗中傷等
⑴名誉毀損 侮辱
⑵プライバシー侵害
⑶アイデンティティ権(なりすまされない権利)
⑷プラットフォームの役割と責任
5 アバターファッションと知的財産
⑴アバターファッションとは
⑵アバターファッションの法的位置づけ:実用目的か鑑賞目的か
第6章 XRオブジェクトをめぐる権利関係
1 ユーザはXRオブジェクトについてどのような権利を持つか
⑴問題の所在(XRオブジェクトの法的な位置づけ)
⑵著作権侵害に基づく差止め
⑶契約に基づく債権の行使
⑷不法行為に基づく損害賠償請求
⑸不当利得返還請求
⑹物権による保護の可能性と課題
2 XRオブジェクトの流通
⑴デジタル消尽
⑵XRオブジェクトの流通形態と契約による権利処理
3 所有権によるXRオブジェクトのコントロール
⑴問題の所在と考え方
⑵XRのケース
第7章 XRと広告に関する法律
1 はじめに
2 他人の広告物にバーチャル広告を重畳する行為
⑴著作権等の問題
⑵商標権・不正競争の問題
⑶パブリシティ権の問題
⑷不法行為(「広告を見てもらう利益」の侵害)
3 屋外広告物法・条例
⑴概要
⑵AR広告は「屋外広告物」か?
第8章 XRコンテンツ制作に関する契約実務
1 概要
2 アバター全般の制作委託契約書における留意点
⑴著作権譲渡か許諾か
⑵著作者人格権の不行使
⑶第三者の権利を侵害しない旨の保証
⑷許諾期間
3 XRコンテンツごとの特殊な契約上のポイント
⑴手戻りその他の負担を軽減するための契約上の対処
⑵「中の人」の秘匿 変更
⑶法制度がない分野における契約対応
第9章 その他XRに関連する主な法律
索引
著者紹介
奥付