表紙

はしがき

目次

第Ⅰ部 所有者不明土地問題への法的・政策的対応

第1章 所有者不明土地問題と民法学の課題⑴

Ⅰ はじめに―― 所有者不明土地問題の位相

Ⅱ 所有者不明土地建物の公的取得

Ⅲ 権利関係の集約・整理

Ⅳ 相続登記の促進―― 所有者不明土地発生の予防

Ⅴ 土地に関する基本理念の再定位

Ⅵ おわりに

第2章 所有者不明土地問題と土地所有権論

Ⅰ はじめに

Ⅱ 所有者不明土地の利用促進を媒介する法制度のあり方

Ⅲ 相続登記の促進

Ⅳ おわりに

第3章 所有者不明土地問題への法政策的対応

Ⅰ 土地の管理不全問題とその諸側面

Ⅱ 不明所有者の所有権の移転・集約

Ⅲ 相続登記促進に関する制度的整備

Ⅳ 財産管理制度の再定位と弾力化

第4章 所有者不明土地問題と農地・森林・漁場の過少利用問題

Ⅰ はじめに

Ⅱ 所有者不明土地問題に対する政策的対応の展開とその特徴

Ⅲ 農地・森林・漁場における過少利用問題の実相

第Ⅱ部 過剰利用・過少利用と土地所有権

第5章フランス民法典第544条と「絶対的所有権」

Ⅰ はじめに―― フランス民法典第544条についての2つの見方

Ⅱ ナポレオン法典における所有権の「絶対性」

Ⅲ ブルジョア的所有権観念の成熟

第6章 土地基本法体制論―― 土地をめぐる企業・市民・国家

Ⅰ 80年代土地問題の構図

Ⅱ 土地基本法体制と法学の課題

第7章 土地所有権の日本的特質

Ⅰ はじめに

Ⅱ 土地基本法体制と土地所有権

Ⅲ 90年代土地法の変容と土地所有権

Ⅳ 土地所有権の私法的保護―― 権利濫用法理の日本的適用

Ⅴ むすびに代えて―― 土地所有権観念の転換に向けて

第8章 空き家問題と土地所有権論

1 本稿の課題と検討の方法

2 土地所有権の二元的制約原理

3 過剰利用の外部性から過少利用の外部性へ

4 空家特措法に基づく空き家対策と土地所有権

第9章 土地所有権放棄の法理論的検討

Ⅰ 問題の所在

Ⅱ 所有権以外の権利の放棄

Ⅲ 所有権の放棄その1 ―― 原則的自由

Ⅳ 所有権の放棄その2 ―― 例外的制限

第10章 土地所有権放棄への政策的対応

Ⅰ 問題の所在

Ⅱ 土地所有権放棄に対する制度的対応

Ⅲ 土地所有権放棄意思の認定―― みなし放棄制度について

Ⅳ 共有持分の放棄と放棄意思の認定

Ⅴ 所有権放棄土地の公共団体による政策的受入れ

第Ⅲ部 人口減少社会と都市法

第11章 都市法の近時の改正動向と公共性の再構成

Ⅰ 都市計画法の改正問題と公共性

Ⅱ 上からの「大きな公共性」の転換

Ⅲ 下からの「小さな公共性」の活性化

第12章 日本都市法の新たな展開と都市法のパラダイム転換

Ⅰ はじめに

Ⅱ 戦後日本都市法の基本的考え方

Ⅲ 日本都市法の新展開

Ⅳ 都市法の新たなパラダイムへ

第13章 人口減少社会と日本都市法の課題

Ⅰ 人口減少社会の到来と持続型都市法・縮退型都市法

Ⅱ 都市法の理念の転換と計画論

Ⅲ 財政難と地価低迷時代における都市基盤整備事業の新たな課題

Ⅳ 土地利用コントロールの新たな課題と土地所有権論

第14章 都市環境と契約的手法

Ⅰ 日本都市法のパラダイム転換と環境・契約

Ⅱ 市民意思尊重型の都市計画

Ⅲ 契約的手法による都市環境の保護

Ⅳ おわりに

第15章 立地適正化計画の制度と実態

Ⅰ はじめに―― 人口減少社会における都市法の課題と本稿の目的

Ⅱ 立地適正化計画の政策目的と実現手法

Ⅲ 立地適正化計画運用の実態

Ⅳ まとめに代えて

事項索引

奥付