- 発売日
- 2018年06月28日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 平野 光俊、江夏 幾多郎
岐路に立つ日本企業の人事管理の、過去に学び、今を知り、未来を考えるために、経営の視点と人の視点との接合を模索しつつ、人的資源管理論の知見に基づいて一連の実務を解説。多くの現場が直面するトピックスも豊富に取り上げた、時代の要請に応える新しいテキスト。
目次
表紙
はしがき
著者紹介
目次
CHAPTER 0 序章 人事管理とは
1 日本企業の人事管理
人事管理の活動と機能
日本型人事管理
2 人事管理の歴史と人的資源管理論
3 人事管理という用語について
4 本書のスタンスと構成
人事管理の原理(第1部)
人事管理のバリューチェーン(第2部)
人事管理の現場(第3部)
第1部 人事管理の原理
CHAPTER 1 組織をつくる
1 組織をつくる人事管理
2 組織活動への従業員の参加
3 雇用システムの変化
4 企業の絶えざる変化に即した人事管理
CHAPTER 2 働くということ
1 なぜ人は働くのか
2 モチベーションの管理
3 キャリアをつくる
4 環境が変化する中で働き続ける
CHAPTER 3 システムとしての人事管理
1 人事管理の成り立ち
2 外的整合性
3 内的整合性
4 人事管理のシステム性を高める
第2部 人事管理のバリューチェーン
CHAPTER 4 社員格付け制度―雇用関係を支える仕組み
1 社員格付け制度とは何か
2 職務遂行能力と職務価値
3 日本企業と社員格付け制度
4 社員格付け制度を職場に根づかせる
CHAPTER 5 採用と退出―雇用関係を交わす
1 雇用関係の入口と出口
2 従業員を採用する基準と手法
3 日本企業の採用活動を取り巻く問題
4 よりよいマッチングのための取り組み
5 雇用関係の解消
6 臨機応変で対等な雇用関係
CHAPTER 6 配置―仕事を割り振る
1 配置とは
2 はじめての仕事
3 配置転換(ヨコの異動)
4 昇進管理(タテの異動)
5 配置・異動の個別管理に向けて
CHAPTER 7 評価と報酬―報いる
1 評価・報酬とは何か
2 日本企業における評価と報酬
3 従業員評価の困難さ
4 評価・報酬制度を現場になじませる
CHAPTER 8 人材育成―「育つ」と「育てる」の交差
1 人材育成とは何か
2 人が「育つ」ということ
3 人を「育てる」手法
4 これからの人材育成
5 エンプロイアビリティ重視の学習環境
CHAPTER 9 労使関係―従業員尊重のための人事管理
1 従業員の「活用」と「尊重」
2 適切な労働環境の設定
3 企業による社会保障の補完
4 従業員1人1人の働きがいに対する支援
5 従業員が勝ち取る権利
第3部 人事管理の現場
CHAPTER 10 非正社員の基幹化
1 非正社員とは
2 非正社員の量的基幹化と質的基幹化
3 雇用ポートフォリオの再構築
4 雇用区分の多元化と均等・均衡
CHAPTER 11 女性の活躍推進
1 女性の活躍の現状と課題
2 雇用における差別の理論
3 逆選択と予言の自己成就の悪循環
4 パターナリズムからの脱却を目指して
CHAPTER 12 ワーク・ライフ・バランスと働き方改革
1 ワーク・ライフ・バランスとは何か
2 日本の労働時間の現状
3 ワーク・ライフ・バランスの新しい発想
4 働き方改革
CHAPTER 13 高齢者雇用
1 日本の労働市場の高齢化
2 年功パラダイムの問題点
3 高齢者の人事管理改革の方向性
4 生涯現役社会の実現に向けて
CHAPTER 14 グローバル経営と国際的人事管理
1 グローバル経営と国際的人事管理とは何か
2 ローカル人材の経営職登用と本社の「内なる国際化」
3 国際的人事管理の課題
4 日本型国際的人事管理の構築に向けて
CHAPTER 15 終章 人事管理の未来
1 雇用関係の将来像
2 多様な受け手への配慮
3 人事担当者の役割
4 人事管理を支える想い
Column 一覧
1 公式組織の特徴
2 目に見えない調整
3 なぜ組織が存在するのか
4 長期的な雇用関係の誕生
5 マズローの欲求理論とマネジメント
6 「働く理由」の歴史
7 報酬分配の局面における公正
8 歴史上存在する二重基準
9 社員格付け制度の設計
10 採用活動のスケジュールはどう決まるか
11 従業員確保と「自分探し」を両立させるインターンシップ
12 異動・転勤の効果
13 専門職制度の現実
14 評価・報酬と時間軸
15 評価バイアス
16 コンピテンシー
17 成長に要する時間
18 職場内学習と職場外学習の間
19 健康経営
20 退職金とは何か
21 日本の労働組合
22 二重労働市場仮説と雇用区分
23 ポジティブ・アクションとクオータ制
24 ダイバーシティ・マネジメント
25 ダイバーシティと経営成果の関係
26 弾力的な労働時間を確保する制度
27 役職定年制,出向・転籍
28 現地化のメリット
索引
事項索引
人名・組織名索引
奥付