- 発売日
- 2020年11月18日
- 出版社
- 弘文堂
- 編著等
- 川嶋四郎
民事紛争の当事者が、比較的軽微な民事紛争をできるだけ当事者本人の手で解決できるように、様々な手続メニューを用意した簡易裁判所の民事手続の現状と課題に迫り、将来につなげる具体的な提言を行うのが本書のめざすところです。現代日本で日常的な正義が身近に実践されているCourt of Justiceとしての「簡易裁判所」の制度と手続について、包括的・多角的にアプローチした初めての試みです。
目次
表紙
はしがき
目次
第1編 「簡易救済」制度の基本構造
第1章 「簡易救済」と簡易手続
Ⅰ はじめに ─「略式訴訟手続」から「簡易救済手続」へ
Ⅱ 「簡易救済」との出会い
Ⅲ 簡易裁判所の創設時において期待された役割
Ⅳ 簡易裁判所における「簡易救済」の理念の具体化に向けて
Ⅴ 小括
第2章 簡易裁判所制度考
Ⅰ はじめに
Ⅱ 戦後司法改革の中における簡易裁判所
Ⅲ 「簡易救済」とそれを支えるもの ─簡易裁判所における「司法・裁判の民衆化」の探究
Ⅳ 小括─簡易裁判所についての若干の将来展望
第2編 少額紛争の救済構造
第3章 小さなトラブルと法的救済─少額事件と紛争処理
Ⅰ はじめに
Ⅱ 小さなトラブルと本人訴訟
Ⅲ 小さなトラブルにおけるADRと訴訟
Ⅳ 小さなトラブルの法的な処理手続
Ⅴ 少額訴訟手続
Ⅵ 小さなトラブルからの救済過程の課題
第4章 アメリカの少額裁判─ノース・カロライナ州の少額裁判に焦点を当てて
Ⅰ はじめに─本章の課題と目的
Ⅱ ノース・カロライナ州の裁判制度
Ⅲ ノース・カロライナ州の少額訴訟制度
Ⅳ ノース・カロライナ州における少額訴訟手続の現実
Ⅴ 小括─日本法への若干の示唆
【資料】 ノース・カロライナ州における少額訴訟法・試訳
第3編 簡易裁判所と和解的救済
第5章 「訴え提起前の和解」考
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「訴え提起前の和解」の意義と機能
Ⅲ 「訴え提起前の和解」に対する基本スタンス:判例と学説 ─「民事上の争い」の要件等を中心として
Ⅳ 小括
第6章 「和解に代わる決定」考─法的救済形成における「対話」と「裁断」の狭間で
Ⅰ はじめに─「和解に代わる決定」の制度とその位相
Ⅱ 「和解に代わる決定」の創設経緯とその制度的機能
Ⅲ 「和解に代わる決定」の要件について
Ⅳ 「和解に代わる決定」の内容とその効果
Ⅴ 小括─「対話」志向の「裁断」手続の構築に向けて
第4編 調停による救済形成
第7章 調停と訴訟─当事者間のコミュニケーションに着目して
Ⅰ はじめに
Ⅱ 民事調停におけるコミュニケーション
Ⅲ 民事訴訟におけるコミュニケーション
Ⅳ 小括
第8章 調停と救済─新しい「和の精神」による調停を求めて
Ⅰ はじめに─新しい「和の精神」と調停
Ⅱ 日本における調停小史
Ⅲ 『司法研究』に見る新しい調停観
Ⅳ おわりに─「傾聴熟談」を保障する「和の精神」による調停を目指して
第5編 簡易救済を支える人々
第9章 簡易裁判所と司法委員─「市民の司法参加」の促進を目指して
Ⅰ はじめに
Ⅱ 司法委員制度の沿革等
Ⅲ 司法委員となるべき者の選任と司法委員の指定
Ⅳ 司法委員の関与と職務
Ⅴ 小括─司法委員制度の活用と今後の課題
第10章 簡易裁判所と司法書士─法曹モデルの参照と裁判関係書類作成業務のあり方
Ⅰ はじめに
Ⅱ 様々な法曹モデル─弁護士モデルを参照して
Ⅲ 司法書士職への弁護士モデルの応用
Ⅳ 小括
事項索引
奥付