表紙

4訂版刊行にあたり

初版刊行にあたり〜本書の特徴と使い方〜

監修にあたり

目次

序章 なぜメンタルヘルス対策は難しいのか～まったく異なる2つの「うつ」の事例から～

1 同じ診断書内容の、まったく異なる2つの事例

2 なぜメンタルヘルス対策は難しいのか？

3 メンタルヘルス対策は企業を救う

4 心の健康問題の多様性に対応するために

第1章 企業における心の健康問題の実態～増え続ける心の健康問題の現状と今後～

1 日本の深刻な自殺事情

2 増え続ける、企業における心の健康問題

3 公務員の心の健康問題の実態

4 心の健康問題を原因とする労災申請も急増中

5 これからも心の健康問題は増え続けるのか？

6 心の健康問題にともなう経済損失はどれくらい？

7 顕在化したメンタルヘルス問題の背後にある大きな問題

8 アブセンティイズムとプレゼンティイズム

9 メンタルヘルス問題と企業業績との関係

10 「健康経営」という考え方

11 日本版健康経営「健康経営銘柄」「健康経営優良法人」の認定

12 これからのメンタルヘルス対策

第2章 心の健康問題を発生させない職場づくり～「メンタルヘルス指針」とストレスチェック制度～

Ⅰ メンタルヘルス指針と4つのケア

1 企業におけるメンタルヘルス対策の実態

2 厚生労働省の「メンタルヘルス指針」

3 メンタルヘルス指針が掲げる「4つのケア」

4 4つのケアを進める上で一番重要なこと

5 アウトカムフレームで考える

6 どのケアがもっとも重要なのか？

Ⅱ セルフケア

1 ストレスとは何か

2 ストレス対処のメカニズムを知る

3 BSCPで自分のストレス対処のパターンを理解する

4 BSCPのレーダーチャートの見方とアドバイス

5 身の回りに「大きな変化」を重ねない

6 心の健康問題の初期兆候を理解する

7 心の健康問題の初期兆候を感じたときにはまず休養

8 良質な睡眠でストレスを解消する

9 定期的に心の健康診断を

10 自ら理解し対処するのがセルフケア

Ⅲ ラインケア

1 心の健康問題を予防する労務管理とは？

2 心の健康問題の原因は残業時間だけではない

3 心の健康問題を発生させる職場とは？

4 年齢によるストレス要因の違い

5 仕事量を減らさず人を増やさず、心の健康問題を減らす

6 心の健康問題を発生させる管理監督者とは

7 限界的長時間労働には要注意

8 万一、限界的長時間労働が発生してしまったら？

9 ハラスメント対策は万全に

10 上司が気をつけるべき心の健康問題のサイン

11 もっとも気づきやすいサインは行動面のサイン

12 なかなか難しいサイン発見時の対応

13 最初にすべきは相談を受けるための環境づくり

14 信頼関係を構築したらストレスの原因に迫ろう

15 身体面・行動面の症状に焦点をあて受診をすすめる

16 精神科治療へのアプローチ

17 専門医から休養をすすめられたら……

18 サインを見つけたときの大原則

19 ストレス社会を生き抜く強さをSOCから学ぶ

20 上司のSOCは部下のSOCに影響を及ぼす

Ⅳ 事業場内産業保健スタッフによるケア

1 事業場内産業保健スタッフの種類と役割

2 人事労務管理スタッフの果たす役割

3 ポイントは関係者間の連携

Ⅴ 事業場外資源によるケア

1 事業場外資源によるケアの必要性

2 日頃からの医療機関との連携が重要

Ⅵ ストレスチェック制度

1 ストレスチェック制度の目的

2 ストレスチェック制度の流れ

3 実施前の衛生委員会での審議と必要に応じた委託業者の選定

4 ストレスチェックの調査票

5 高ストレス者の選定方法と面接指導

6 ストレスチェックを活用する視点

7 ヤーキーズ・ドットソンの法則

Ⅶ ストレスチェックの結果の活用の仕方

1 ストレスへの気づき

2 人材育成

3 集団分析結果をどう読み解くか

4 仕事のストレス判定図

5 職場環境改善

6 職場環境改善の進め方

7 組織開発

Ⅷ テレワークにおけるメンタルヘルス面での留意点

1 テレワーク特有のストレス

2 テレワークにおけるメンタルヘルス面でのセルフケア

3 テレワークにおけるメンタルヘルス面でのラインケア

4 テレワーク時代のメンタルヘルスの展望

第3章 療養中の社員に対する職場復帰支援の方策～「職場復帰支援の手引き」の実践的活用法～

職場復帰支援の流れと方策

1 職場復帰支援の重要性

2 職場復帰支援の失敗例

3 なぜ再休職に至ってしまったのか？

4 職場復帰支援の手引き

5 職場復帰支援の手引きが対象とする心の健康問題

6 職場復帰支援プログラムの策定

7 職場復帰支援の流れ

第1ステップ 病気休業開始時および休業中のケア

1 労働者からの診断書(病気休業診断書)の提出

2 療養に入る労働者の安心感醸成のための対応

3 就業規則等の整備と周知

第2ステップ 主治医による職場復帰可能の判断

1 職場復帰の意思の確認

2 主治医による職場復帰可能の旨の診断書の提出

第3ステップ 職場復帰の可否の判断および職場復帰支援プランの作成

1 情報の収集と評価

2 職場復帰の可否についての判断

3 職場復帰支援プランの作成

第4ステップ 最終的な職場復帰の決定

1 職場復帰の最後のステップ、事業者の決定

2 主治医への情報伝達も忘れずに

第5ステップ 職場復帰後のフォローアップ

1 管理監督者によるフォローアップと産業医の定期面談の実施

2 フォローアップの失敗例

3 なぜ職場復帰はうまくいかなかったのか？

4 必要以上の配慮は円滑な職場復帰を阻害する

5 通院と服薬の継続に関しては十分な配慮が必要

6 職場の仲間とのイベントも回復の助けとなる

第4章 職場対応が困難な心の健康問題への対処法～事例から学ぶ、特徴と対策～

「職場対応が困難な事例」に対する考え方

1 職場対応が困難な心の健康問題とは

2 主治医から発行される診断書の読み方・捉え方

困難事例1 現代型うつ病

1 傲慢なのに打たれ弱い「今どき」社員の事例

2 心の健康問題は「現代型うつ病」

3 職場で見られる症状

4 現代型うつ病の原因

5 職場での対応

困難事例2 パーソナリティ障害

1 悲劇のヒロインを演じ続ける女性社員の事例

2 心の健康問題は「パーソナリティ障害」

3 2つの注意点

4 職場で見られる症状

5 職場での対応

困難事例3 自閉症スペクトラム障害

1 得意分野以外のことが極端に不得意な社員の事例

2 心の健康問題は「自閉症スペクトラム障害」

3 大人になるまで気づかれないことが多い

4 職場で見られる症状

5 職場での対応

困難事例4 アルコール依存症

1 苦労から飲んだくれるようになってしまった事例

2 心の健康問題は「アルコール依存症」

3 アルコール依存症は治療が必要な病気

4 職場で見られる症状

5 職場での対応

困難事例5 統合失調症

1 被害妄想と慢性的な抑うつ状態を呈する社員の事例

2 心の健康問題は「統合失調症」

3 統合失調症の原因

4 職場で見られる症状

5 職場での対応

困難事例6 双極性感情障害(躁うつ病)

1 気分の波が大きく、突然にうつ状態となった社員の事例

2 心の健康問題は「躁うつ病」

3 躁うつ病の原因

4 職場で見られる症状

5 職場での対応

困難事例7 適応障害(テレワークうつ)

1 テレワークのストレスでメンタルヘルスが悪化した事例

2 心の健康問題は「適応障害」

3 適応障害を理解する

4 適応障害の症状と予後

5 適応障害に対する治療

6 適応障害に対する職場対応

困難事例に対応するために

1 職場対応が困難な事例における主治医との連携の方法

2 会社と主治医の面談を本人が拒む場合の対応

3 会社と主治医の面談を主治医が拒む場合の対応

4 主治医から得られた情報を最大限利用する

5 回復が得られなかった場合に企業ができることは

6 傷病手当金

7 障害年金

8 企業の助言は「安心感」「信頼感」に結びつく

おわりに

奥付