BUSINESS LAWYERS LIBRARY

第3巻 プライバシー

発売日
2025年06月15日
出版社
法律文化社
編著等
山本龍彦、音無知展、山本龍彦

〔講座 情報法の未来をひらく:AI時代の新論点〕新たな自由概念〈メンタル・プライバシー権〉、アバターの肖像権、裁判例・答申例に基づく個人情報の「適正な取扱い」の内容の具体化、日本の主要なプライバシー権論の根源的対立の解明、諸外国のプライバシー保護法制やデータ・ローカライゼーション規制など、多様な内容を含む。

目次

表紙

本講座の刊行にあたって

はしがき:プライバシー権論の見取り図

目次

執筆者紹介

第Ⅰ部 実体論

第1章 仮想現実とプライバシー(原田伸一朗)

1 はじめに:バーチャリティと法

2 メタバースにおける匿名性

3 アバターに対する肖像権

4 バーチャルな身体

5 メタバースという監視空間

6 アバターのアイデンティティ

7 おわりに:プライバシー権論への示唆

第2章 “メンタル・プライバシー”と認知過程の自由(小久保智淳)

1 はじめに

2 “認知過程”への照準:ポスト・認知革命の時代

3 “認知過程”に迫る技術

4 神経系に対する法的保護の試み:「認知過程の自由」

5 導きの糸としての「神経系」への注目

第3章 データ保護における基本権構想―情報自己決定権・データ保護基本権再訪―(高橋和広)

1 はじめに:データ保護を巡るドイツの議論が,日本にとって持つ意義

2 日本のプライバシー権論における論争と課題

3 ドイツにおける情報自己決定権の展開

4 EU法における展開:データ保護基本権

5 考察

6 おわりに:情報自己決定権及びデータ保護基本権を参照することの意義

第4章 個人情報保護法における明文なき違法性阻却事由(板倉陽一郎)

1 はじめに

2 懲戒請求者リスト証拠提出事件とその判示

3 不法行為上の違法性阻却事由による個人情報保護法違反の違法性阻却

4 個人情報保護法における明文なき違法性阻却事由の実務上の必要性と適用要件

5 個人情報保護法における明文なき違法性阻却事由と立法論

第5章 個人情報の適正な取扱いとは何か(音無知展)

1 はじめに:適正な取扱いの不明確さ

2 権利の内容又は定式と違憲審査の枠組みの具体的内実

3 適正さに内在する衡量が依拠する観点と不適正取扱いの具体化

4 個人情報の適正利用状況秩序への影響論と基本権たる地位

5 おわりに:個人情報の利用状況を維持・促進する秩序に着目した権利へ

第6章 情報プライバシー権論争の基底にあるもの―デジタル化と〈個人〉―(山本龍彦)

1 はじめに

2 批判的自己情報プライバシー権論の概要

3 「論争」の基底にあるもの

4 おわりに

第Ⅱ部 救済論

第7章 プライバシー権侵害に対する救済(安永祐司)

1 はじめに

2 プライバシー権侵害を巡る権利救済の現状

3 我が国のプライバシー権侵害に対する救済制度が抱える課題と対応策

4 おわりに

第8章 個人情報保護委員会の独立性(沼本祐太)

1 はじめに:独立行政委員会の一種としての個人情報保護委員会

2 個人情報保護委員会の概要

3 憲法と独立行政委員会

4 個人情報保護委員会の独立性

5 おわりに:個人情報保護委員会の独立性を問う意味と今後の課題

第Ⅲ部 立法論(展開と過程)

第9章 各国のプライバシー・データ保護法の理解と国際協調の可能性(石井夏生利)

1 はじめに:プライバシー・データ保護法の世界的広がり

2 プライバシー権の歴史的発展とデータ保護法制の展開

3 越境データ移転制限を巡る攻防

4 データ・ローカライゼーション

5 おわりに:プライバシー・データ保護法の国際的協調を巡る複雑な関係

第10章 ポストデジタル時代における政策形成過程と議会制民主主義(小川有希子)

1 はじめに

2 日本におけるプライバシー保護法の規範形成過程

3 欧州におけるロビー活動透明化法

4 議会制民主主義と調和的なマルチステークホルダー・プロセスの可能性

5 おわりに

事項索引

奥付

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