- 発売日
- 2019年12月16日
- 出版社
- 有斐閣
- 編著等
- 高林 龍
複雑な条文構成のため、全体像を把握して学ぶことが難しい著作権法。その基本をおさえられるよう、わかりやすく一貫した叙述を心がけた。著者ならではの実務的な視点からの解説も特長。第4版では、平成30年改正等に対応し、注目される判例も多数取り入れた。(※本書は、最新版〔第5版〕の掲載があります。)
目次
表紙
目次
はじめに――凡例を兼ねて
序章 著作権法概観
第1節 著作権法の目的
第2節 知的財産権としての著作権
第3節 著作権法で規定する権利
[1] 著作権
[2] 著作者人格権
[3] 著作隣接権
第1章 著作権の客体
第1節 保護される著作物
第2節 著作物の定義
[1] 思想または感情
[2] 創作
[3] 表現
[4] 文芸,学術,美術または音楽の範囲
第3節 表現形式による著作物の分類
[1] 言語
[2] 音楽
[3] 舞踊または無言劇
[4] 美術
論点研究1 タイプフェイスの法的保護
[5] 建築
[6] 地図,学術的な性質を有する図面,図表,模型その他の図形
[7] 映画
[8] 写真
[9] プログラム
第4節 二次的著作物(複製と翻案を含む)
[1] 複製
[2] 翻案
[3] 全体比較説について
[4] 二次的著作物
第5節 編集著作物,データベースの著作物
[1] 総説
[2] 素材とその選択または配列
[3] 創作性
[4] 侵害
[5] データベース
論点研究2 キャラクター
第2章 著作権の主体
第1節 著作者
[1] 著作物を創作する者
[2] 著作者の推定
第2節 共同著作
第3節 職務著作
[1] 発意
[2] 法人等の業務に従事する者
[3] 職務上作成したもの
[4] 法人等が自己の著作名義の下に公表するもの
第4節 映画の著作者・著作権者
[1] 映画の著作者
[2] 映画の著作権者
第3章 著作権の効力
第1節 支分権
[1] 総説
[2] 複製を禁止できる権利
[3] 無形的再製行為を禁止できる権利
[4] 原作品やその複製物を提供・提示することを禁止できる権利
論点研究3 中古ゲームソフトの頒布
第2節 侵害とみなす行為
[1] 頒布目的の侵害物輸入行為
[2] 侵害品頒布行為
[3] 違法作成プログラムの業務上使用行為
[4] 技術的利用制限手段の回避行為
[5] 権利管理情報の改変行為等
[6] 音楽レコードの還流防止措置
[7] 著作者の名誉・声望毀損行為
第4章 権利の制限
第1節 著作権法の保護を受けない著作物
第2節 時間的限界
[1] 著作権の保護期間
[2] 著作権の消滅事由
第3節 著作権の制限規定
[1] 総説
[2] フェア・ユースの法理
[3] 著作権制限の概要
[4] 各規定の検討
第5章 権利の利用
第1節 著作権等の登録
[1] 総説
[2] 実名の登録
[3] 第一発行年月日等の登録
[4] 創作年月日の登録
[5] 著作権の移転等の登録
第2節 権利の譲渡
[1] 総説
[2] 一部譲渡
[3] 一部譲渡の際の特掲事項
第3節 利用許諾と出版権設定
[1] 総説
[2] 利用の許諾
[3] 出版権設定
第4節 担保権の設定
第5節 権利の信託・管理
第6節 裁定による利用権の設定
1 著作権者不明等の場合における著作物の利用
2 著作物の放送
3 商業用レコードの録音等
第6章 著作者人格権
第1節 総説
第2節 公表権
第3節 氏名表示権
第4節 同一性保持権
1 翻案権と同一性保持権の関係
2 私的領域内での改変行為
3 適用除外
第5節 名誉声望を害する方法での利用の禁止
第7章 著作隣接権
第1節 総説
第2節 著作権と著作隣接権の関係
第3節 実演家
実演家の権利の内容
第4節 実演家人格権
1 氏名表示権
2 同一性保持権
第5節 レコード製作者
レコード製作者の権利の内容
第6節 放送事業者・有線放送事業者
1 放送事業者の権利の内容
2 有線放送事業者の権利の内容
第8章 著作権侵害とその救済手続
第1節 差止請求
第2節 損害賠償請求
[1] 総説
[2] 故意・過失の認定
[3] 損害賠償額算定に関する特別規定
第3節 名誉回復等の措置請求
[1] 総説
[2] 故意・過失
[3] 著作者または実演家であることを確保する適当な措置
[4] 訂正その他著作者または実演家の名誉や声望を回復するための適当な措置
第4節 侵害主体性
[1] 総説
[2] 最三小判昭63・3・15民集42・3・199(クラブキャッツアイ事件)
[3] カラオケ法理の展開
[4] 最一小判平23・1・20民集65・1・399(ロクラクⅡ事件上告審)と最三小判平23・1・18民集65・1・121(まねきTV事件上告審)
[5] 検討
第5節 著作物性が否定される場合と不法行為責任の成否
[1] 総説
[2] 従来の判例の動向
[3] 最一小判平23・12・8民集65・9・3275(北朝鮮映画事件上告審)
第6節 刑事罰
1 著作権等侵害罪
2 著作者・実演家が存しなくなった後における著作者・実演家の人格的利益の侵害罪
3 技術的保護手段・技術的利用制限手段の回避装置等の譲渡罪等
4 著作者名詐称複製物頒布罪および商業用レコード原盤無断複製等罪
5 秘密保持命令違反罪
6 両罰規定
論点研究4 パブリシティ権
第9章 著作権をめぐる条約
[1] ベルヌ条約
[2] 万国著作権条約
[3] 実演家等保護条約
[4] レコード保護条約
[5] TRIPs協定
[6] WIPO著作権条約
[7] WIPO実演・レコード条約
[8] 視聴覚的実演に関する北京条約
第4版あとがき
初版あとがき
事項索引
判例索引
奥付