- 発売日
- 2026年03月12日
- 出版社
- 中央経済社
- 編著等
- 森暁彦
IPO前後のベンチャーが直面する統治の課題を理論と実証、実務の視点から解明。更なる成長を可能にするガバナンス変革の指針として起業家・経営幹部向けの実践知を示す。
目次
表紙
はしがき
謝辞
目次
初出一覧
第1章 ベンチャー企業のガバナンスは健全な成長の鍵―はじめに
1.1 なぜ今,ベンチャーのガバナンスを問うのか
1.2 実務家としての原体験が生んだ問題意識
1.3 IPO前後で何を壊し,何を再設計するのか:本書の核心
1.4 本書の構成と読み方ガイド
第Ⅰ部 理論編
第2章 ベンチャー企業のガバナンス研究を読み解く―文献の系統的レビューから見えた今後の研究課題
2.1 ベンチャー・ガバナンス研究の現在地
2.1.1 背景
2.1.2 研究の目的
2.2 文献レビューの進め方
2.3 先行研究の世界地図を描き出す
2.3.1 記述的統計
2.3.2 文献テーマの分析
2.4 本書が扱うテーマ:「実質的な」ガバナンス変化の原因条件とガバナンス変化のプロセス
2.4.1 研究の方向性1:上場するベンチャー企業における「実質的」なCGの変化に係る原因条件の解明
2.4.2 研究の方向性2:IPO境界企業におけるCGの変化のプロセスの解明
第3章 研究デザインとデータの舞台裏
3.1 研究の設計図
3.2 データ及び研究方法:東証マザーズ上場企業を対象とした実証研究
3.3 実証パートへ:マクロ的な調査で何が明らかになるのか
経営コラム①IPO前夜,熱狂と緊張が交差する取締役会
第Ⅱ部 実証研究編
第4章 ガバナンス変革を引き起こす3つのパターン―ファジー集合質的比較分析による東証上場ベンチャー企業のマクロ的研究
4.1 IPO後に取締役会はなぜ変わるのか
4.2 ガバナンス変化の経営理論
4.2.1 IPO境界企業のCGの変化に関する研究
4.2.2 CGの変化に関する制度的要因
4.2.3 最適なCG構成のリサーチ・ギャップ
4.2.4 IDG化を牽引すると想定される理論的要因
4.3 fsQCAという武器
4.3.1 データ
4.3.2 研究方法
4.4 ガバナンス変革のシナリオ
4.4.1 必要条件分析
4.4.2 十分条件分析
4.4.3 堅牢性テストと評価
4.5 「ガバナンス変革の型」は存在するのか―国際化戦略と委員会設置
4.6 理論と実務へのメッセージ
4.6.1 理論的含意
4.6.2 実践的含意
4.7 次章に向けて
第5章 取締役会変革の類型と軌跡―7社の比較事例研究
5.1 追加的な研究の意味合い
5.1.1 原因条件とIDG化の因果関係について
5.1.2 数合わせの変革では意味がない
5.2 成長戦略と法制度
5.2.1 国際化戦略と取締役会
5.2.2 会社法上の機関設計
5.3 比較事例研究で何がわかるのか
5.3.1 研究手法
5.3.2 調査対象企業
5.3.3 データ
5.4 解Y1:革新的なスターベンチャーの挑戦
5.4.1 解Y1の企業の概要
5.4.2 国際化戦略の状況
5.4.3 IDG化の状況
5.4.4 解Y1に関する議論及び考察
5.5 解Y2:老舗セクター×海外での成長ベンチャー
5.5.1 解Y2の企業の概要
5.5.2 国際化戦略及び機関設計の状況
5.5.3 IDG化の状況
5.5.4 解Y2に関する議論及び考察
5.6 解Y3:形式的なガバナンス優良企業
5.6.1 解Y3の企業の概要
5.6.2 国際化戦略及び機関設計の状況
5.6.3 IDG化の状況
5.6.4 解Y3に関する議論及び考察
5.7 クラスタ間の共通点と相違点
5.8 理論と実務への示唆
5.8.1 理論的含意
5.8.2 実践的含意
5.9 次章,現場で起きていることへ
第6章 創業者の覚悟,社外取締役の矜持―X社ガバナンス変革の内幕(単一事例研究)
6.1 誰が,どんな考えで,どのガバナンス変革を引き起こすのか
6.2 単一事例研究の進め方
6.2.1 研究手法
6.2.2 調査対象企業
6.2.3 データ
6.3 X社で起きていたこと
6.4 創業者と社外取締役の相互作用
6.4.1 CGの通時的な変化とそのメカニズム
6.4.2 発見事項及びCG変化プロセスの理論化
6.4.3 前章までに開発した「IPO変化の原因条件に関する理論的枠組み」のX社への適用可能性
6.5 ベンチャー経営に投げかけること
6.5.1 理論的含意
6.5.2 実践的含意
6.6 いよいよ全研究の総括へ
経営コラム②優れた取締役会とは―執行と監督の両観点から―
第Ⅲ部 総括
第7章 研究のまとめ―何がガバナンスを変え,ガバナンスは企業をどう変えるのか
7.1 本書が明らかにしてきたこと
7.2 「IPOガバナンス変革モデル」の提案
7.3 理論的 インプリケーション:ガバナンス理論の拡張と整理
7.3.1 既存CG理論の拡張
7.3.2 IPO境界企業に特有の理論的枠組みの整理
7.4 実 践的インプリケーション:ベンチャー経営の実務家たちへ
第8章 創業者と取締役会が「IPO後のステージ」に進むということ―おわりに
8.1 「核心となる問い」への答えと,明日からの一手
8.1.1 中核的リサーチ・クエスチョンへの総括的回答
8.1.2 理論的貢献
8.1.3 実践的貢献
8.1.4 本研究の限界と今後の研究の展望
8.2 ベンチャー経営とガバナンスの未来
経営コラム③ガチの実務家がアカデミアに来て気づいたこと
解説 「IPO後の第二幕」を統治する知のアーキテクチャ
参考文献
索引
図表目次
表
表1.1 IPO前後のベンチャー企業におけるCG構築に係る実業界での課題
表2.1 データベース検索での使用キーワード一覧
表2.2 文献被引用数及び文献間被引用数
表2.3 最終サンプル文献一覧
表4.1 記述的統計量及び相関関係
表4.2 IDG化に関する解のコンフィギュレーション
表4.3 堅牢性テストの概要
表5.1 ステップ⑷⒜ⅰにおける解Y1の選定判断
表5.2 ステップ⑷⒜ⅱにおける解Y2の選定判断
表5.3 ステップ⑷⒝における解Y3の選定判断
表5.4 解Y1の3社の概況
表5.5 解Y1の国際化戦略とIDG化のまとめ
表5.6 解Y2の2社の概況
表5.7 解Y2の国際化戦略,監査等委員会設置会社の機関設計及びIDG化
表5.8 解Y3の2社の概況
表5.9 解Y3の国際化戦略,監査等委員会設置会社の機関設計及びIDG化
表6.1 インタビュー対象者取締役リスト
表6.2 X社の取締役等構造の変遷
表6.3 CG変化関連イベントとプロセスの経路パターン
表6.4 CG変化事象での経路パターンと発生頻度
図
図2.1 PRISMAフロー・ダイアグラム
図2.2 責任著者の所在地(n=16)
図2.3 研究の分析対象国・地域(n=14)
図2.4 文献の出版年(n=16)
図2.5 「IPO境界企業におけるコーポレート・ガバナンスの進化」に関する文献間引用ネットワーク
図2.6 組織とCGのダイナミクス
図2.7 戦略的境界及びCGの役割
図2.8 「IPO境界企業におけるコーポレート・ガバナンスの進化」の理論的な枠組み
図3.1 リサーチ・クエスチョンと実証研究の全体像
【再掲】図3.1 リサーチ・クエスチョンと実証研究の全体像
図4.1 IDG化の原因条件と促進に関する概念的な理論モデル
図4.2 上場ベンチャー企業のIDG化の有無に関する概念的フレームワーク
【再掲】図4.2 上場ベンチャー企業のIDG化の有無に関する概念的フレームワーク
図5.1 調査対象企業の選定プロセス
図5.2 メルカリにおけるIPO以降のCGの変化
図5.3 マネーフォワードにおけるIPO以降のCGの変化
図5.4 レノバにおけるIPO以降のCGの変化
図5.5 ギフトHDにおけるIPO以降のCGの変化
図5.6 力の源HDにおけるIPO以降のCGの変化
図5.7 エーアイのCGの変化
図5.8 UUUMのCGの変化
図5.9 採用する企業戦略及び組織形態と実質的又は形式的なCG高度化の関係図
図6.1 IPO境界企業における通時的なCG変化モデル
図7.1 IPOガバナンス変革モデル
奥付