BUSINESS LAWYERS LIBRARY

デジタル「強制」社会への警鐘・抵抗

発売日
2025年09月20日
出版社
日本評論社
編著等
臼井豊

とどまるところを知らないデジタル「強制」社会に警鐘を鳴らし、「アナログな人間らしい生き方を選ぶ権利」を論じる挑戦的な本。

目次

表紙

まえがき

目次

第1部 行き過ぎたデジタル化社会に警鐘を鳴らす胎動・息吹

Ⅰ. 「デジタルの強制」を阻止する「アナログ生活を求める権利」論

1. 加速・拡大する社会のデジタル化と,背を向ける・取り残される人たちへの配慮

2. 「アナログ生活を求める権利」を考える意義

Ⅱ. ロレンツによる「アナログ生活を求める権利」論の産声

1. インターネットを受け入れない諸理由の分析

2. 「社会生活への参加」の保障

3. 「アナログの解決法の準備・提供」コストの転嫁禁止

4. 「インターネット上で実名を公表したくない権利」の内包

5. 「アナログ生活を求める権利」を認める意義

Ⅲ. 「アナログ生活を選好・選択する権利」という筆者の構想

Ⅳ. 第1部執筆直後(2023年2月まで)の「極端なデジタル化」に関するニュース

【第1部執筆直後(2023年2月まで)の追記】

第2部 デジタル時代の新しい「アナログ生活を求める権利」論への期待

Ⅰ. 「アナログ生活を求める権利」が必要とされる時代背景とデジタル「強制」社会への危惧

1. 「デジタル敗戦」からの巻き返しに躍起になる日本

2. 「デジタル・監視資本主義」への世界的警戒

3. ドイツの「アナログ生活を求める権利」論から示唆を得る

Ⅱ. 「デジタル技術と私たち人間・社会」のあるべき関係性・距離感

Ⅲ. ドイツの「アナログ生活を求める権利」論の萌芽

1. 「アナログ生活を求める権利」に対する好意的分析

2. 「デジタル化と民主主義国家」に関するグラウの問いかけ

3. グラウの主張と呼応する動き

Ⅳ. グラウの唱える「アナログな存在であり続ける基本権」

1. グラウの主張

2. 小括

Ⅴ. 「デジタル時代の新しい基本権」を擁護する人たち

1. プラントゥル:基本法への贈り物

2. ジーモン:デジタルを拒絶する個人的諸理由・判断の尊重

3. ジーモンとタンゲンス:デジタル監視社会への連帯行動

4. イルミベゾグル:「アプリによるドイツ鉄道カードの完全デジタル化」計画への批判的評価

5. ヴァイヘルト:「アナログによる参加を求める権利」の立法化要請

Ⅵ. 連邦議会における「重要な労働条件に関するアナログ伝達方法の廃止」への抵抗の動き

第3部 人間社会を脅かすデジタル化の現状・諸問題

Ⅰ. 日常生活に忍び寄るデジタル化

1. 消えゆく日常の風景

2. デジタルに汚染された危ない日常の風景

3. 消費生活のデジタル化

4. 教育現場のデジタル化

5. 労働関係におけるデジタル化

Ⅱ. デジタル化社会の様々な問題

1. デジタル世界の新たな障壁と生きづらさ

2. デジタル「治外法権」世界における人間の被害と法的対応の遅れ

3. デジタル化社会の脆さ

4. デジタル化の限界・負担

5. 「デジタル化万能」神話への過信

6. デジタル世界の隠された裏の顔・からくり

7. デジタル化による環境負荷と搾取,さらには原発の活用へ

8. ビッグテックの威信をかけた「止まらないAI開発競争」

第4部 「アナログ生活を求める権利」論の必要性・正当化・有用性と「アナログ」の価値再考

Ⅰ. 「アナログな存在であり続ける人間」の尊厳・自由・平等を死守するために

1. 人間に優しい,選択の自由が保障された「デジタルサポート・プラス」な共生社会

2. ドイツの「アナログ生活を求める権利」論の必要性・重要性

3. 「デジタル化」の本性・本質を見極める大切さ

Ⅱ. 「アナログ生活を選好・選択する権利」の正当化

1. 「デジタルの強制」による「人間の尊厳」の侵害

2. 「デジタル技術脆弱者」・「アナログ選好者」の排除・差別

3. デジタル化社会で脅かされる「人間の生存」

4. 人間の将来・未来まで汚染する「デジタル公害」

5. 「内心の自由」を浸食する「デジタル洗脳」技術の登場

6. 「デジタル人身売買」・「デジタル奴隷」の禁止・解放

7. 「デジタル言語」帝国主義の支配

Ⅲ. 「アナログ生活を選好・選択する権利」が実際に役立ちそうな場面

1. 「完全キャッシュレス化」・「デジタルクーポン・オンリー」政策への歯止め

2. 「公共サービス・基本供給事業」に関わる契約締結・決済のデジタル化への異議

3. 「人体データの収集・分析」への異議

4. 「インターネット上の名指し評価」の拒否

5. 「行政サービスのデジタル化」への抵抗

6. 「アナログ生活を選好・選択する権利」の具体的な主張・実現方法という課題

Ⅳ. 前向きな「アナログ」の見直し

第5部 人間に優しい「デジタルサポート・プラス」な共生社会をめざして

Ⅰ. デジタル化社会における「多様性」を実現する「包摂」とは?

デジタル化社会における「多様性」を実現する「包摂」とは?

Ⅱ. 優先すべき「デジタル化・技術の開発・導入」

優先すべき「デジタル化・技術の開発・導入」

Ⅲ. ポスト・デジタル資本主義を見据えた新たなパラダイムの模索

ポスト・デジタル資本主義を見据えた新たなパラダイムの模索

Ⅳ. アナログである人間の「あるがままを受け入れること」の尊さ・大切さ

第6部 将来・未来世代のためにもデジタル化社会の行方を憂い連帯して抗う

Ⅰ. 将来・未来世代をも破滅へと導く原子力技術・デジタル技術の暴走

将来・未来世代をも破滅へと導く原子力技術・デジタル技術の暴走

Ⅱ. デジタル化により効率化されて浮いたお金は「宇宙開発・進出」へ

Ⅲ. 将来・未来の私たちにミヒャエル・エンデ『モモ』が発していた警告

Ⅳ. 「現代社会の行き過ぎたデジタル化」に対する「アナログの反乱」

【第2部から第6部までの追記】

あとがき

奥付

BUSINESS LAWYERS LIBRARYに登録すると
3,000冊以上の本を読むことができます。

10日間無料
お試しいただけます。

法人利用のお問い合わせ

閉じる