- 発売日
- 2024年07月01日
- 出版社
- 青林書院
- 編著等
- 齋藤浩貴
ライセンス契約の交渉、締結に向けた法的思考プロセスを重点解説。知的財産を最大限活かすために種々の条件を契約にどう落とし込むか、ビジネスプランに応じた適切な契約条項策定までの考え方を丁寧に解説。新時代ビジネスにかかわる技術、情報、コンテンツに関する「特許ライセンス契約」著作権ライセンス契約」「データライセンス契約」を中心に詳述。法務・知財担当者、法律実務家の必携書。
目次
表紙
はしがき
著者紹介
凡例
目次
第1章 ライセンス契約の基礎
第1節 ライセンス契約の概観
1 ライセンス契約とは
2 ライセンス契約の種類
3 ライセンス契約に一般的に規定される事項
4 特許ライセンス契約に特有の条項
第2節 知的財産ライセンスの第三者対抗制度
1 対抗制度の必要性
2 債権的ライセンスの対抗制度
3 当然対抗制度に関する実務上の課題
4 営業秘密・限定提供データのライセンシー保護制度の整備について
第3節 ライセンス契約と独占禁止法
1 ライセンス契約への独占禁止法の適用
2 不公正な取引方法の例
第2章 デジタル著作物のライセンス
第1節 ソフトウェア製品のライセンス
1 ソフトウェア製品におけるエンドユーザ・ライセンスの必要性
2 ソフトウェア製品におけるエンドユーザ・ライセンスに規定される代表的条項
3 シュリンクラップ契約とクリックオン契約
第2節 OSSライセンス
1 はじめに
2 OSSライセンスの種別と伝搬性
3 コピーレフト型OSSライセンスに特有の課題条項
4 OSSライセンスのその他の条項
第3節 NFTとライセンス
1 はじめに
2 NFTとは
3 デジタルコンテンツNFTとその特徴
4 NFTにコンテンツを紐付け、権限を表象させる仕組み
5 デジタルコンテンツNFTの転々流通とライセンス
第3章 データライセンス契約
第1節 データ取引とデータの法的保護
1 序―データ取引の重要性の高まり
2 不正競争防止法によるデータの保護
第2節 データライセンス契約の概説
1 データの利用に関する契約の要点と経済産業省の契約ガイドライン
2 データの利用に関する契約の類型
3 データ・オーナーシップ
4 データライセンス契約の法的性質
5 データライセンス契約の主要条項
6 データライセンス契約のポイント
第3節 データライセンスと個人情報保護法
1 個人情報保護法の理解の必要性
2 個人情報保護法によるデータ規制の概要
3 個人データの第三者提供に関する規制
4 外国にある第三者への個人データの提供に関する規制
5 仮名加工情報に関する規制
6 個人関連情報に関する規制
第4章 知的財産の創出取引とライセンス
第1節 知的成果物の共同創出取引と知的財産権
1 複数当事者による知的成果物創出の取引
2 知的財産権の共有とその効果
第2節 共同研究開発とライセンス
1 はじめに
2 共同研究開発契約の主要条項とその解説
3 大学等が当事者となる契約について
第3節 製作委員会契約と著作権ライセンス
1 製作委員会契約
2 製作委員会契約における著作権の帰属と窓口権
第4節 ソフトウェアの開発契約とライセンス
1 ソフトウェア開発の流れと開発委託契約
2 ソフトウェア開発契約の公表されているひな型
3 知的財産権の帰属とライセンスに関する条項
4 ソフトウェア・エスクロウとソースコードライセンス
第5章 外国企業とのライセンス契約
第1節 海外企業への特許ライセンス契約
1 ヘルスケア分野における海外ライセンス契約
2 取り上げる主要条項について
3 ライセンス契約の主要条項とその解説
第2節 海外映画会社とのオプション契約
1 映画化権付与の実務
2 オプション契約の主要条項とその解説
第6章 標準必須特許とライセンス
第1節 標準必須特許のライセンス交渉
1 はじめに
2 FRAND宣言の法的性質
3 SEPのライセンスオファーを受けた実施者の対応
4 特許庁手引きとライセンス交渉のステップ
5 サプライチェーンにおける交渉の主体
6 ロイヤルティの算定
7 特許庁による標準必須性に係る判断のための判定
8 独占禁止法による規律
第2節 〔iPhone事件〕知財高裁大合議判決・決定
1 〔iPhone事件〕知財高裁大合議判決・決定の意義
2 消尽・黙示の許諾に関する判示
3 ライセンス契約の成否・FRAND宣言の法的性質
4 差止請求の制限
5 損害賠償請求の制限
6 賠償額の算定
第3節 FRANDライセンス交渉をめぐる裁判例
1 〔ブルーレイディスク・パテントプール警告事件〕東京地裁判決
2 〔チップセット損害塡補請求事件〕知財高裁判決
事項索引
判例索引
奥付